完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
著者:東川 篤哉
光文社(2008-02-07)
販売元:Amazon.co.jp
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回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた…。豊蔵に飼い猫の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と、過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!? 10年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!! すべての猫は、殺人のための装置だったのか?

烏賊川シリーズ第3弾です。
このタイトルがいいですよね。読み欲(?)をそそられます^^
殺人現場に招き猫だなんて!何だか東川さんらしい奇想天外な感じが醸し出されていますね。
この本は今まで読んだ東川作品の中で1番の長編だったと思います。450ページくらい。
それでも、長さを感じることはなく、あっという間に読んでしまいました。
現場にいつも1番に到着する(運転手が元ヤンだから?)志木刑事と砂川警部の掛け合いは相変わらずで、良いですね^^あのおバカな会話が好きです。
そしていつも首を突っ込む(巻き込まれる?)鵜飼探偵と自称助手の戸村流平と自称経理の二宮朱美が今回は三毛猫探し。でも、ただ三毛猫を探しているだけなのに事件と繋がっちゃうんだから不思議ですよね。
大金を出して三毛猫を探してほしいと言う依頼者や、殺人の動機は読んでいくうちに何となく読めた気がします。
それは多分、作品の中にも登場しましたけど「三毛猫ホームズ」シリーズを読んでいるからなのかなぁと思います。
そこで三毛猫に関する知識を知ったし。っていうか、あの事実は常識なんでしょうか?^^;
砂川刑事っておバカかと思ったら、結構やりますね^^推理ショーが中途半端なのもまた面白く。
今回は鵜飼さんの立場は微妙な感じでしたね。
でも、今回はまとまったお金が手に入ったようで、良かったですよ。
いくらくらいだったんでしょうねぇ・・・家賃は全部払ったんでしょうか。鵜飼さんの性格上、せっかくお金が手に入ったんだから全額ボンッって出さないような気がする^m^

〈光文社 2003.8
  光文社文庫 2008.2〉H23.5.30読了