人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)
著者:三木 笙子
東京創元社(2011-02-11)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
オススメ!
「びいどろ池の月」新橋の御茶屋「びいどろ」の女中が行方不明になった。芸者の花竜は「びいどろ」のお座敷へ行く事もあった。花竜は学校へも通っている。そこで圭子という友人がいた。圭子は「急に近づいてきた人の言う事を聞いてはダメ」と苦言を呈する。花竜は最近、港という男性からやたらとプレゼントを貰うようになっていた。そしてもう1人、人気絵師の有村礼が探るような質問を投げかけてくるのだ。
「恐怖の下宿屋」最近、高広の住む下宿近辺で空き巣が多発しているらしい。平日の昼間、礼は高広の下宿へやってきた。そこには先客がおり、生命保険の営業の竹下と言う男が来ていた。さらにお腹を空かせた愛川と言う男もやってくる。飯を食べた代わりとして、3人は掃除を行う事になる。
「永遠の休暇」徳川家康の子の系譜を引く家柄の松平伯爵の妹雛が調べてほしいことがあるのだという。それは、9年前に行方知れずになった兄顕芳の行方を捜してほしいのだと言う。現在伯爵であり次男の顕昌が島流しをしたのだと訴える。しかし、聴く人によって顕芳と顕昌の人柄や2人の関係が異なる。一体どういうことなのか。高広は月に1度顕昌が訪れると言う寺を探し出し、行ってみることに。
「妙なる調べ奏でよ」同業他社の佐野が妙な事を行ってきた。犯罪まがいの横流しが行われている店に礼が入るのを見たのだという。高広は佐野が知っていることを全て聞き出し、調査に乗り出す。
「人形遣いの影盗み」代議士夫人の影が盗まれた!? にわかには信じがたい事件の調査を義母より依頼され、しぶしぶ乗り出すことになった高広。芝居好きが高じて邸内に個人劇場まで建ててしまうほどの好事家の屋敷で、その事件は起きていた。ありえない事件、ワヤンと呼ばれる幻惑的な影絵芝居、そして怪盗ロータスの気配……。なぜ、どうやって影は消されたのか。
返す日順に読んでるからまだかかると言っておきながら、我慢できずに読んでしまいました^^;このシリーズ、〈帝都探偵絵図〉シリーズって言われてるんですね。的を得ているような得てないような。あんまり言葉でまとめないでほしいなぁと思うのですが。って言っといて著者さんの意向だったらすみません^^;
相変わらず良いですねぇ。高広と礼の関係がどんどん深くて信頼できるものになっていってる気がします。いや〜ん。素敵ですぅ^^
礼は人に対して堂々としていて寡黙そうに見えるんですけど、本当に高広を名探偵と信じてるんですね。高広が探偵としてバカにされているときのあの興奮ぶり!子どもみたいですね。可愛くてしょうがないです。
第3弾はスピンオフではなくて、オリジナル?な感じでした。
どの作品も本当に良いです。事件?出来事?の真相もなるほどと頷けましたし。
「恐怖の下宿屋」がとても好きでした。数度登場したことがありますが、高広の下宿先の大家、桃介が世話焼きでとってもいい人。そこの下宿へ行くと自首したくなると言う理由が分かります。人の褒め方や叱り方が上手いんですよね。そして料理もとっても美味しそうです^^ちゃんとおばあちゃんの意志を継いでいるんですね。そして礼の事を冷静に見れる数少ない1人だから、高広が大変だと言う事を礼にちゃんとやんわりといってくれる。まぁ、本人は分かっていない見たいだけど^^;
「妙なる調べ奏でよ」の高広の焦りっぷりが可愛いです。絵も勿論ですが、本当に礼が大事なんですよねぇ。勿論友人として。佐野に何を言われても奢りまくって情報を得ようとしてるのがかっこよかったです^^
そして表題作。
2人は何ですか、恋人ですか!?影絵人形をモチーフとした絵を見て高広が「美しいね」と言い、礼が「僕がか、絵がか」と聴き、「どちらも」って!
いやいやいや、その会話、何かがおかしいです・・・。
「大丈夫、落ち着いて。俺がいる。」とか。女性に言う台詞でしょ!あぁ・・・いわれてみたい・・・。
・・・すみません、取り乱しました^^;
内容もとても面白かったです。怪盗ロータスも登場しましたし。でも、ロータスの正体がなんだか気になりますね。ロータス目線の物語とか出来ないかなぁ^^
ロータスが高広を挑発した時に礼が挑発に乗る乗る。高広は憧れの礼にそこまで言われて、嬉しいだろうけど複雑だろうなぁ^^;
このシリーズはずっと続いていってくれるんでしょうか・・・
もっとずっと高広と礼に会っていたいなぁ。
文庫本が出たら、絶対に買おうと思います!(文庫かい!)
〈東京創元社 2011.2〉H23.4.16読了
著者:三木 笙子
東京創元社(2011-02-11)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
「びいどろ池の月」新橋の御茶屋「びいどろ」の女中が行方不明になった。芸者の花竜は「びいどろ」のお座敷へ行く事もあった。花竜は学校へも通っている。そこで圭子という友人がいた。圭子は「急に近づいてきた人の言う事を聞いてはダメ」と苦言を呈する。花竜は最近、港という男性からやたらとプレゼントを貰うようになっていた。そしてもう1人、人気絵師の有村礼が探るような質問を投げかけてくるのだ。
「恐怖の下宿屋」最近、高広の住む下宿近辺で空き巣が多発しているらしい。平日の昼間、礼は高広の下宿へやってきた。そこには先客がおり、生命保険の営業の竹下と言う男が来ていた。さらにお腹を空かせた愛川と言う男もやってくる。飯を食べた代わりとして、3人は掃除を行う事になる。
「永遠の休暇」徳川家康の子の系譜を引く家柄の松平伯爵の妹雛が調べてほしいことがあるのだという。それは、9年前に行方知れずになった兄顕芳の行方を捜してほしいのだと言う。現在伯爵であり次男の顕昌が島流しをしたのだと訴える。しかし、聴く人によって顕芳と顕昌の人柄や2人の関係が異なる。一体どういうことなのか。高広は月に1度顕昌が訪れると言う寺を探し出し、行ってみることに。
「妙なる調べ奏でよ」同業他社の佐野が妙な事を行ってきた。犯罪まがいの横流しが行われている店に礼が入るのを見たのだという。高広は佐野が知っていることを全て聞き出し、調査に乗り出す。
「人形遣いの影盗み」代議士夫人の影が盗まれた!? にわかには信じがたい事件の調査を義母より依頼され、しぶしぶ乗り出すことになった高広。芝居好きが高じて邸内に個人劇場まで建ててしまうほどの好事家の屋敷で、その事件は起きていた。ありえない事件、ワヤンと呼ばれる幻惑的な影絵芝居、そして怪盗ロータスの気配……。なぜ、どうやって影は消されたのか。
返す日順に読んでるからまだかかると言っておきながら、我慢できずに読んでしまいました^^;このシリーズ、〈帝都探偵絵図〉シリーズって言われてるんですね。的を得ているような得てないような。あんまり言葉でまとめないでほしいなぁと思うのですが。って言っといて著者さんの意向だったらすみません^^;
相変わらず良いですねぇ。高広と礼の関係がどんどん深くて信頼できるものになっていってる気がします。いや〜ん。素敵ですぅ^^
礼は人に対して堂々としていて寡黙そうに見えるんですけど、本当に高広を名探偵と信じてるんですね。高広が探偵としてバカにされているときのあの興奮ぶり!子どもみたいですね。可愛くてしょうがないです。
第3弾はスピンオフではなくて、オリジナル?な感じでした。
どの作品も本当に良いです。事件?出来事?の真相もなるほどと頷けましたし。
「恐怖の下宿屋」がとても好きでした。数度登場したことがありますが、高広の下宿先の大家、桃介が世話焼きでとってもいい人。そこの下宿へ行くと自首したくなると言う理由が分かります。人の褒め方や叱り方が上手いんですよね。そして料理もとっても美味しそうです^^ちゃんとおばあちゃんの意志を継いでいるんですね。そして礼の事を冷静に見れる数少ない1人だから、高広が大変だと言う事を礼にちゃんとやんわりといってくれる。まぁ、本人は分かっていない見たいだけど^^;
「妙なる調べ奏でよ」の高広の焦りっぷりが可愛いです。絵も勿論ですが、本当に礼が大事なんですよねぇ。勿論友人として。佐野に何を言われても奢りまくって情報を得ようとしてるのがかっこよかったです^^
そして表題作。
2人は何ですか、恋人ですか!?影絵人形をモチーフとした絵を見て高広が「美しいね」と言い、礼が「僕がか、絵がか」と聴き、「どちらも」って!
いやいやいや、その会話、何かがおかしいです・・・。
「大丈夫、落ち着いて。俺がいる。」とか。女性に言う台詞でしょ!あぁ・・・いわれてみたい・・・。
・・・すみません、取り乱しました^^;
内容もとても面白かったです。怪盗ロータスも登場しましたし。でも、ロータスの正体がなんだか気になりますね。ロータス目線の物語とか出来ないかなぁ^^
ロータスが高広を挑発した時に礼が挑発に乗る乗る。高広は憧れの礼にそこまで言われて、嬉しいだろうけど複雑だろうなぁ^^;
このシリーズはずっと続いていってくれるんでしょうか・・・
もっとずっと高広と礼に会っていたいなぁ。
文庫本が出たら、絶対に買おうと思います!(文庫かい!)
〈東京創元社 2011.2〉H23.4.16読了
私はもう、この二人を冷静に『友人同士』とは見れなくなって来てますぅ・・・^^;だって、作者絶対狙ってますもん。あのイラストですし〜。
脇役キャラもみんな光っていて、優しい読後感がいいですよね。掌編の二編が好きでした。特に、礼が詐欺に遭う時の高広の慌てっぷりと、高広にホームズの挿絵のことを隠そうとしてかえってバレバレの態度になってる礼が可愛くてツボでした(笑)。
コンスタントに続けて欲しいシリーズですよね^^