作家と温泉---お湯から生まれた27の文学 (らんぷの本)
著者:草なぎ 洋平
河出書房新社(2011-01-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
夏目漱石、志賀直哉、川端康成などの文豪から武田百合子、田中小実昌、つげ義春、横尾忠則ら、作家と温泉の味わい深いエピソードを紹介。珍しい図版多数掲載! コラム=川本三郎、坪内祐三他。
作家さん自身や、作品と温泉にまつわるエピソードが書かれています。
文豪の裸の写真もあったりして、何だかきわどい写真もあったりして^^;まあ、それは本編と関係ないので置いておいて。
私は昔の小説はほとんど読んだ事のない作家さんでしたが、面白く読めました。
特に面白かった方を何人か。
まず、壇一雄さん。何となく聞いたことがあるような気もしますが、壇ふみさんのお父様なんですよね。阿川さんと仲が良いのはこういう共通点もあったりするんでしょうか。
壇さんは太宰治と仲が良くて温泉にも一緒に行ったりしたのだそう。でも、あるとき、太宰治がお金がなくて人質のように壇さんを置いていって東京へお金を取りに行ったらしいのだが、何日待っても来ない。何とか壇さんはそこを脱して東京へ帰ってきたら、太宰治は井伏鱒二と将棋を打っていたって言うひどいエピソードがあるらしい。でも、これがきっかけで出来た作品が「走れメロス」だって言うんだから面白いですよね。
つぎに山口瞳さん。この方の本も読んだ事がないのですが、男性だったのですね。そして温泉についてのエッセイを書くって言う事で同行したスバル君話が好きでした。
宮沢賢治は唯一何冊か読んだことのある作家さんでした。
生まれ故郷の花巻温泉は、一昨年に花巻に行った時に行きたいなと候補には上がっていたんです。でも、駅から遠いし、1人で行くのはちょっと勇気が必要だったため^^;断念しました。たかぎなおこさんのエッセイで花巻温泉への旅が書かれているのがあったのだけど、本当に炊事をするところがあって、自分でごはんを作るスペースがあるんですよね。 温泉なのに。それが珍しくて新鮮だなぁと思いました。
あとは横尾忠則の自分で書かれているエピソード話が面白かったり。帯状疱疹がひどくて数ヶ月神経痛に悩んでいたのに温泉に入ったら治ったっていうのが印象的。
私も帯状疱疹になったときに治りかけだったけど神経痛に効く温泉に入ったなぁと思い出したり。
最後はつげ義春さん。どこかで聞いたことがある名前だなと思ったら「ガロ」に連載を持っていた方ですね。きっと水木しげるさんのエッセイでお見掛けしたんだと思います。
作家さんによって温泉にまつわるたくさんのエピソードがあって、面白かったです。
〈河出書房新社 2011.1〉H23.3.10読了
著者:草なぎ 洋平
河出書房新社(2011-01-20)
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夏目漱石、志賀直哉、川端康成などの文豪から武田百合子、田中小実昌、つげ義春、横尾忠則ら、作家と温泉の味わい深いエピソードを紹介。珍しい図版多数掲載! コラム=川本三郎、坪内祐三他。
作家さん自身や、作品と温泉にまつわるエピソードが書かれています。
文豪の裸の写真もあったりして、何だかきわどい写真もあったりして^^;まあ、それは本編と関係ないので置いておいて。
私は昔の小説はほとんど読んだ事のない作家さんでしたが、面白く読めました。
特に面白かった方を何人か。
まず、壇一雄さん。何となく聞いたことがあるような気もしますが、壇ふみさんのお父様なんですよね。阿川さんと仲が良いのはこういう共通点もあったりするんでしょうか。
壇さんは太宰治と仲が良くて温泉にも一緒に行ったりしたのだそう。でも、あるとき、太宰治がお金がなくて人質のように壇さんを置いていって東京へお金を取りに行ったらしいのだが、何日待っても来ない。何とか壇さんはそこを脱して東京へ帰ってきたら、太宰治は井伏鱒二と将棋を打っていたって言うひどいエピソードがあるらしい。でも、これがきっかけで出来た作品が「走れメロス」だって言うんだから面白いですよね。
つぎに山口瞳さん。この方の本も読んだ事がないのですが、男性だったのですね。そして温泉についてのエッセイを書くって言う事で同行したスバル君話が好きでした。
宮沢賢治は唯一何冊か読んだことのある作家さんでした。
生まれ故郷の花巻温泉は、一昨年に花巻に行った時に行きたいなと候補には上がっていたんです。でも、駅から遠いし、1人で行くのはちょっと勇気が必要だったため^^;断念しました。たかぎなおこさんのエッセイで花巻温泉への旅が書かれているのがあったのだけど、本当に炊事をするところがあって、自分でごはんを作るスペースがあるんですよね。 温泉なのに。それが珍しくて新鮮だなぁと思いました。
あとは横尾忠則の自分で書かれているエピソード話が面白かったり。帯状疱疹がひどくて数ヶ月神経痛に悩んでいたのに温泉に入ったら治ったっていうのが印象的。
私も帯状疱疹になったときに治りかけだったけど神経痛に効く温泉に入ったなぁと思い出したり。
最後はつげ義春さん。どこかで聞いたことがある名前だなと思ったら「ガロ」に連載を持っていた方ですね。きっと水木しげるさんのエッセイでお見掛けしたんだと思います。
作家さんによって温泉にまつわるたくさんのエピソードがあって、面白かったです。
〈河出書房新社 2011.1〉H23.3.10読了