ピースメーカー (文芸)
著者:小路 幸也
ポプラ社(2011-01-14)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
オススメ!
僕らが通う、中高一貫教育で知られた伝統ある〈赤星学園中等部・高等部〉は、今は〈赤星中学校〉と〈赤星高校〉という名前になってる。
赤い星っていうのは火星のことで、戦いの神様らしい。そのせいじゃないだろうけど、何故か伝統的に文化部と運動部の戦いが続いているんだ。
放送部の顧問の先生、コウモリは言う。
「放送部が唯一、運動部と文化部を結び付けられる平和の使者〈ピースメーカー〉になれると僕は思ってる。部の活動を把握して、取材から現場の仕切りから放送まで、すべてにおいて彼らを結べるのが、放送部だ」
運動部と文化部を繋ぐ架け橋となって平和をもたらすもの。
まさしく、ピースメーカー――
一九七四年の〈ロミオとジュリエット〉
〈カンタマの戦い〉は学校全体に影響しているが最も影響を受けているのが2人の子ども達だった。玉置裕子と菅野光男はどうやら付き合っているらしい。しかし、裕子の父親はそれを阻止するため、転校も考えているという噂が流れる。
一九七四年の〈サウンド・オブ・サイレンス〉
剣道部で八百長疑惑が流れている。二大剣士と呼ばれている折原と河内のうち、河内が何故か折原との闘いの時だけわざと負けているように見えるのだ。
一九七四年の〈スモーク・オン・ザ・ウォーター〉
赤星祭が近づいてきている。その中で岩島と言う生徒がロックバンドを組み、歌いたいのだと言う。しかし、フォークソング同好会は良い顔をせず、菅野先生も猛反対していた。
一九七四年の〈ブートレグ〉
放送部に新入部員が入った。三浦さんという女子生徒で声がみーちゃんにそっくりだった。そんな放送部に試練が訪れる。音楽鑑賞プログラムでロックは禁止と言い渡されたのだ。
一九七四年の〈愛の休日〉
放送部が廃部の危機に晒された。顧問のコウモリと、良平の姉みーちゃんが付き合っているらしい。それが先生にばれ、コウモリが学校を辞めさせられるかもしれない。良平はケンちゃんを頼りにすることにした。
一九七四年の〈マイ・ファニー・バレンタイン〉
沢本部長が自宅でクリスマスパーティをしようと企画する。放送部が盛り上がっている中、1本の電話が入る。1月2日に書道部とバスケ部が体育館を使いたいと言う事でダブルブッキングとなり、生徒が困っているのだと言う。
面白かった!青春小説ですね~^^
お姉さんのみーちゃんもすごいですけど、良平もとても良い子だと思います~。
様々な事件?出来事?に巻き込まれるけど、幼馴染のケンちゃんとともに学校や先生を相手に闘います。その方法が、中学生が良く思いつくなぁと思うことも無きにしも非ずだったけど、でも学生らしいような気もして(どっちだ)
どの章も読み終えた後にスカッとしました。
にしても<カンタマの戦い>は根深く続いているんですね。
というか学生生活すら影響する先生の戦いって・・・^^;異動させた方がいいんじゃないのだろうか。良い迷惑でしょう。
まあ、そういう理不尽な事を言われて闘うのがまた良かったりするのかな。
時代背景も70年代のようだし。
現代じゃなかったのが良かったのかも。
みんな素直でとても可愛かったです。
最後のボーナストラック!
あの「女王」として君臨する放送部の沢本部長があんなことをするなんて!
実はドキドキしながら喋ってたんだろうなと思うと可愛くてキュンキュンしちゃいました^^上手く行くといいな。
小路さんの作品は本当に好きです。作品の内容も、文章も読みやすくて好きです。
時間はかかると思いますが、コンプリートを目指したいなぁ。
〈ポプラ社 2011.1〉H23.2.12読了
著者:小路 幸也
ポプラ社(2011-01-14)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
僕らが通う、中高一貫教育で知られた伝統ある〈赤星学園中等部・高等部〉は、今は〈赤星中学校〉と〈赤星高校〉という名前になってる。
赤い星っていうのは火星のことで、戦いの神様らしい。そのせいじゃないだろうけど、何故か伝統的に文化部と運動部の戦いが続いているんだ。
放送部の顧問の先生、コウモリは言う。
「放送部が唯一、運動部と文化部を結び付けられる平和の使者〈ピースメーカー〉になれると僕は思ってる。部の活動を把握して、取材から現場の仕切りから放送まで、すべてにおいて彼らを結べるのが、放送部だ」
運動部と文化部を繋ぐ架け橋となって平和をもたらすもの。
まさしく、ピースメーカー――
一九七四年の〈ロミオとジュリエット〉
〈カンタマの戦い〉は学校全体に影響しているが最も影響を受けているのが2人の子ども達だった。玉置裕子と菅野光男はどうやら付き合っているらしい。しかし、裕子の父親はそれを阻止するため、転校も考えているという噂が流れる。
一九七四年の〈サウンド・オブ・サイレンス〉
剣道部で八百長疑惑が流れている。二大剣士と呼ばれている折原と河内のうち、河内が何故か折原との闘いの時だけわざと負けているように見えるのだ。
一九七四年の〈スモーク・オン・ザ・ウォーター〉
赤星祭が近づいてきている。その中で岩島と言う生徒がロックバンドを組み、歌いたいのだと言う。しかし、フォークソング同好会は良い顔をせず、菅野先生も猛反対していた。
一九七四年の〈ブートレグ〉
放送部に新入部員が入った。三浦さんという女子生徒で声がみーちゃんにそっくりだった。そんな放送部に試練が訪れる。音楽鑑賞プログラムでロックは禁止と言い渡されたのだ。
一九七四年の〈愛の休日〉
放送部が廃部の危機に晒された。顧問のコウモリと、良平の姉みーちゃんが付き合っているらしい。それが先生にばれ、コウモリが学校を辞めさせられるかもしれない。良平はケンちゃんを頼りにすることにした。
一九七四年の〈マイ・ファニー・バレンタイン〉
沢本部長が自宅でクリスマスパーティをしようと企画する。放送部が盛り上がっている中、1本の電話が入る。1月2日に書道部とバスケ部が体育館を使いたいと言う事でダブルブッキングとなり、生徒が困っているのだと言う。
面白かった!青春小説ですね~^^
お姉さんのみーちゃんもすごいですけど、良平もとても良い子だと思います~。
様々な事件?出来事?に巻き込まれるけど、幼馴染のケンちゃんとともに学校や先生を相手に闘います。その方法が、中学生が良く思いつくなぁと思うことも無きにしも非ずだったけど、でも学生らしいような気もして(どっちだ)
どの章も読み終えた後にスカッとしました。
にしても<カンタマの戦い>は根深く続いているんですね。
というか学生生活すら影響する先生の戦いって・・・^^;異動させた方がいいんじゃないのだろうか。良い迷惑でしょう。
まあ、そういう理不尽な事を言われて闘うのがまた良かったりするのかな。
時代背景も70年代のようだし。
現代じゃなかったのが良かったのかも。
みんな素直でとても可愛かったです。
最後のボーナストラック!
あの「女王」として君臨する放送部の沢本部長があんなことをするなんて!
実はドキドキしながら喋ってたんだろうなと思うと可愛くてキュンキュンしちゃいました^^上手く行くといいな。
小路さんの作品は本当に好きです。作品の内容も、文章も読みやすくて好きです。
時間はかかると思いますが、コンプリートを目指したいなぁ。
〈ポプラ社 2011.1〉H23.2.12読了
良平たちのコンビ、よかったですね!
人数増えてからもよかったですが、個人的には男の子ががんばってるのが好きでした。
中学生らしいような、らしくないようなってのはよくわかるかも。
ボーナストラック、私もびっくりしました。