シティ・マラソンズシティ・マラソンズ
著者:三浦 しをん
文藝春秋(2010-10)
販売元:Amazon.co.jp
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NY、東京、パリ。アスリートのその後を描く、三つの都市を走る物語。
「純白のライン」三浦しをん
安部広和は、社長命令でニューヨークシティマラソンに出ることになった。目的は社長の娘の真結に変な虫がつかないように見張って欲しいのだという。
「フィニッシュ・ゲートから」あさのあつこ
南野悠斗は6年ぶりに冠城湊から連絡を受けた。彼は東京マラソンに出るのだという。
「金色の風」近藤史恵
両親の反対を押し切ってフランスへ留学した香坂夕。ひとり暮らしを始めた家の前の道をランニングしている女性を見かけるようになる。

マラソンをテーマに書かれた3つの物語。
3つの作品を読んで、何だかもの凄く走りたくなりました~^^って、休みの日は走ってるんですけども。たいした距離じゃないけど。
読んでいるだけだともの凄く優雅に走れそうな気がしますけどね~。実際に走るとくったくたでバッテバテなんですけど。
「純白のライン」は可愛らしい話でした^^鈍いね。お嬢様は広和のことが好きに決まってるじゃないですか。年齢なんて関係ないですよ。広和の境遇は「風が強く吹いている」のメンバーが卒業した後みたいな感じだなーと思った。広和はずっと長距離をしていて箱根へは行けていないのだそうだけど。2人の雰囲気がとても素敵でした。真結も、きっと完走できましたよね。
「フィニッシュ・ゲートから」は、なんだかもったいないですねぇ。そんな色恋沙汰で将来をつぶしてもったいないって思ってしまったのは私だけ?悠斗の上司が素敵でした。
「金色の風」も良かったです。ずっとずっと頑張ってきたバレエを辞めて、抜け殻状態の時に異国の地へ行ったのは良かったんだと思う。カンナとの出会いが良かったです。
どの作品もさらっと読めるんだけど、好きな話ばかりでした。出てくる人が、皆さん素敵です。

〈文芸春秋 2010.10〉H22.11.23読了