さくらの丘でさくらの丘で
著者:小路 幸也
祥伝社(2010-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

“さくらの丘”を満ちるたちに遺す―。遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。祖母の二人の幼なじみも、同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。鍵は何を開けるものなのか。秘密をさぐりに三人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた―。三人の少女たちの青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた私たちが見た光景は―二つの時代が交差する感動の物語。

孫たちが、それぞれの祖母が遺したものの真実を探す物語です。
内容はもの凄く濃くて気になる感じだけど、さら〜っと読んでしまった感じです。
3人の孫達が祖母たちの残した秘密を探ろうと意気込んでいるのは分かるのだけど、昔のゆかりの人たちに会っただけだしなぁ・・・とか言ったらダメでしょうか^^;
おばあさん達が遺したものは、とても大きなものでしたね。
10代の女の子達が、良く守ろうとしたなと思います。
味方がいたのも良かったんだね。
ただ、君島さんとか、赤川さんとか、どうしてそこまでしてくれるんだろうともの凄く感じました。
もちろん、戦争の名残とか、事件の名残もあったのだと思うけど、そこまで人のために人は尽くせるのかなぁって思ってしまった。
それは私の心があまりにも狭いから思ってしまうのでしょうか^^;
ストーリーは良かったです。ロンさんとけい子さんのこともなるほどと思ったし。
面白くてあっという間に読んでしまいました。
とても切ない結末だから、面白いというのも失礼だとは思いますが。。。
こういう作風だから安心して読めるって言うのがあると思います^^
これからも、小路さんの本は、どんどん読んでいきたいです。

〈祥伝社 2010.8〉H22.11.17読了