
著者:恩田 陸
販売元:晶文社
発売日:2010-08-07
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ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなジャンルの物語を書き分け、多くの読者を魅了し続ける小説家・恩田陸さん。汲めども尽きぬ物語の源泉はいったいどこにあるのでしょうか!? ブラッドベリにビートルズ、松本清張や三島由紀夫まで、恩田さんが大好きな本・映画・マンガなどを大胆奔放に語る、ヴァラエティに富んだエッセイ集。
久しぶりの恩田さんのエッセイ本です。
恩田さんのオススメの本や映画やマンガの話を聞けるなんて!ととても楽しみに読んだのですが…。合わなかった…^^;
といいますか、読んだ事のある作品があまりなかったため共感できなかったと言うのが正直なところ。
私、恩田さんとちょうど20歳離れているんですよね。だからかなぁ。残念。
でも、恩田さんが「りぼん」の話をされていたのは嬉しかった。私が買っていたのは「なかよし」でしたが、よく友達と貸し合って読んでいたものです。
恩田さんがオススメしている本で読んだ事があるのは「秘密の花園」だけでした。あと「リア王」は戯曲を読んだ事はあります。
あとはマンガの話で、「ガラスの仮面」と「砂の城」の話は分かりました。
「砂の城」は母が大好きなマンガで、家にずっと置いてありました。
小さい頃はあまり意味が分からなかったけど、今は分かります。
あれは壮大なメロドラマですよ。恩田さんのおっしゃるとおり、はじめの3回が本当に怒涛の展開ですよね。
こんなことを言ったら話が進まないのだけど、フランシスとナタリーが本当に可愛そうで、はじめに認めてくれていたらこんなことにならなかったのに!と思わずにはいられませんでした。
これ、日本版で昼ドラ化されてましたけど、多少見てましたけど別物ですね。
そして恩田さんが、今の映像業界についてをズバズバと斬って下さいました。
ありがたい!共感できるところがたくさんあって嬉しかった。
だって最近、映画化、ドラマ化されるのはひたすらベストセラー本で、キャストも話題性のある役者ばかり。役が合ってる合ってない関係ないんだもの。(例外も勿論ありますが)
だから嬉しかった。作家さんが言ってくださると、説得力が違う気がします。
最後のアイドル論が面白かったです。アイドルといわれている人たちに関しては一切出てきませんでしたが^^;V6の曲の作詞とかしてるけど、恩田さんにとってはどうなんだろうか。あの歌詞はもの凄く好きで、やっぱり独特の雰囲気があるなと思って感動したのだけど。
〈晶文社 2010.8〉H22.9.18読了
私も前半の本に関するところは全然ピンと来なかったです^^;なんだか小難しい感じがして、ナナメ読みになってしまいました。マンガ大好きなので、唯一マンガのくだりにだけ異様に食いついてしまいました(苦笑)。
ところで、恩田さんがV6の作詞をしていたとは知らなかったです!やっぱり『ネバーランド』繋がりでしょうか?