下地先生の教え下地先生の教え
著者:下地 敏雄
販売元:朝日新聞出版
発売日:2010-04-26
おすすめ度:5.0
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TBS系『さんまのスーパーからくりTV』で大人気の現役国語教師が、夢・挫折・生きがい…人生の悩みについて真剣に答えた初めての本。

実は、さんまのスーパーからくりテレビはほとんど見たことがありません。
TBSのハプニング大賞を見てて見かけるくらいだったんですが、その番組内ででしょうか。下地先生を拝見しました。
どんな質問か忘れてしまったのですが、その答えにものすごく納得した記憶があります。
この本は、図書館にあったので借りました。
先生のことを全く存じ上げずに読んだのですが、たぶん半年前の私なら泣きながら読んでいたと思います。
視聴者?読者?の質問に対し、下地先生が答えるという形なのですが、その悩みは「自分の夢や希望が叶いません」とか「仕事にやりがいをもてません」という誰もが持っている悩みで、それも割りと漠然とした悩み。
でも、先生は穏やかな口調でそれを解決してくれるんです。
解決じゃないかな、諭してくれるようなんです。
自分はこうだったと、一般論ではなく、自分の学生時代のことも交えて。
私が、はっとしたのは「人の欠点ばかり見えてしまう」という悩み。
私もそれはありました。
人の悪いところばかり見てしまう、私も駄目な癖だと思ってました。私だって、欠点だらけなのにね。
その悩みに先生はいいました。
「人をあげつらう人は、自分も同じようにいわれているんですね」
当たり前だけど、はっとしました。私も先生のように、物事を善意で見ようと努力していきたいです。
それから、「世渡りが下手で損な役回りばかりだ」という悩み。
これも私もちょっと感じていたこと。
でも、先生は言いました。
「世渡り下手なあなたに感謝している人はたくさんいます。そしてそれはまわりまわって必ずあなたに戻ってきますから。どうぞ嫌がらないで続けてみてください。」
私はここまで凄い事をしているわけではないけど、今やっていることに意味がないことはないんだなって思えました。
下地先生って素敵ですね^^
テレビでは全然お見掛けしたことはないんですが、ファンになりそうです。

〈朝日新聞出版 2010.4〉H22.8.9読了