ふたりの距離の概算ふたりの距離の概算
著者:米澤 穂信
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-06-26
おすすめ度:3.5
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春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!

古典部シリーズ最新作。ついに第5弾。ついに4人が進級。
てっきり進級しないのかと思いましたが、そういえば今までも徐々に時間が経っていたから進級もするかと納得。
そして前作で2000年に高校1年生ということで、私はホータロー達と同じ年ということが判明しましたが、もはや10年くらいのズレが生じてます。ひえー。
そこらへんはきっと著者は気にしてないものと思われます。
ということで、今回は新入生との話。
今までも日常ミステリ?のような、殺人は起きないでも気になる事件に巻き込まれた古典部。
始めは新歓祭での出来事。製菓研究会の謎を奉太郎と千反田が推理していると新入生の大日向が立ち聞きしているところから始まる。
前作を読んだのが2年以上前だったので、摩耶花が里志のことを好きだとか、千反田がお金持ちのお嬢様だとかホータローが省エネ男だったとかお姉さんが凄いとか、「あぁ・・・そういえばそうだった」と思い出すところから始まりましたよ。
若干リハビリっぽい感じで個人的に読み終えてしまったのが残念でしたが^^;
でも、真相は面白かったです。
ずっと読んできた過程に伏線がありすぎて何度読み返したことか。
米澤さんは言葉にいろんな隠し事をするのが上手いですね。
進級して4人の仲に進展はあるのかと思いきやあまり変わらず。
きっとこんな感じで、ゆるゆるとシリーズは続いていくんだろうなぁ。それはそれで良いなと思います。
ホータローは相変わらず省エネ男ですが、やるときはやりますね^^
最後がとっても気になるところで終わってしまったので、すぐに続編を出していただきたいです。

〈角川書店 2010.6〉H22.8.4読了