児玉清の「あの作家に会いたい」
クチコミを見る
オススメ!
小説って、本当に愉しいですね。
芸能界きっての読書家・児玉清が、人気作家たちに根掘り葉掘り。
「PHP」誌で大好評の連載対談、待望の単行本化。
物語を紡ぎ出す作業とはどんなものなのか。物語を書くことのできない読者にとっては実に興味のあることだ。また、どんな経緯で小説家、いや作家を志し、それがどんな形で成功し世に出ることとなったのか。
第1章 活字から広がる創造力は素晴らしい …大崎美生さん
第2章 子供が本好きになるのは大人次第 …森 絵都さん
第3章 一食分の本だから最後まで読み切る …荻原 浩さん
第4章 大人の鼻をあかしたかったら、本を読もう …東野圭吾さん
第5章 物語が立ち昇る瞬間に立ち会う喜び …上橋菜穂子さん
第6章 深みとストーリーは両立してこそ小説! …万城目 学さん
第7章 悪意も苦悩も、人生の本当を書きたい …桜庭一樹さん
第8章 小説のウソを上手に楽しんでほしい …角田光代さん
第9章 弱い人間がハードルを乗り越えていく痛快さ …真保裕一さん
第10章 絶望ではなく、希望をこそつづりたい …あさのあつこさん
第11章 自分が体験できないことを書くのが創作の楽しさ …三浦しをんさん
第12章 自分自身が透明なカメラになって …有川 浩さん
第13章 面白がる心が読み手にも書き手にも大事 …北村 薫さん
第14章 今は、「つまらない大人」が一番面白い …川上弘美さん
第15章 二読、三読と重ねるのが読書の醍醐味 …町田 康さん
第16章 本には「積ん読」だけでも不思議な力がある …江國香織さん
第17章 人の心を揺さぶってこそエンターテインメント …北方謙三さん
第18章 仕事に誇りを持っている人を書きたい …山本兼一さん
第19章 小説は一人で観る「映画」みたいなもの …石田衣良さん
第20章 小説を書くのは、死者と対話すること …小川洋子さん
第21章 実際に経験した人の言葉が、書く時の支え …夢枕 獏さん
第22章 本を読むことも書くことも、一種の翻訳作業 …村山由佳さん
第23章 小説は「何を書くか」と「どう書くか」の二つが大事 …北原亞以子さん
第24章 わかりやすさと美しさと面白さが感動の原点 …浅田次郎さん
第25章 物語は人間に必要なもの …宮部みゆきさん
勤めている図書館で見つけた本。思わず借りてしまいました。
児玉さんが読書家なのはどこかで聞いた事がありましたが、バラエティに富んでいますね!ビックリしました。凄くお若いですね!って、私が言うのは大変失礼だと思いますが。
ほとんどの作家さんは1冊は読んだ事のある方ばかりで、対談相手に惹かれて読みました。
とても面白かったです。
作家さんが、小説家になるまでの経緯や子ども時代についてを聞くのも面白いのですが、児玉さんの質問が本当に的を得ているんです。だから内容が深くて、なおさら良かったのだと思います。本当に、たくさん読み込んでいないと出来ない質問ばかりだったと思います。
小説家の方それぞれ経緯が違うので、面白いですね。
本の虫だった方もいれば、全く読んでいなかった人もいましたし。でも、皆さん文字を読むこと、小説を読むことで世界が広がると言う事をおっしゃっていたので、嬉しかったです。
印象的だった言葉は江國さんの「本には「積ん読」だけでも不思議な力がある」というものでした。それは私も分かります。知っているような気になるって言うのも。以前本屋でバイトをしていたためか、作者とタイトルと出版社に異常に詳しくなったんです。特に漫画。私は漫画の内容はわからないのに、漫画が大好きな友達と凄く漫画についてを話して盛り上がったことがあるんです。
あの時は驚きました。だって、本当に内容は全く分からないのに、話が合うんですよ?^^;
そして、しをんさんや有川さんとも対談しているのが驚き。そして、児玉さんが読まれているのが驚きでした。言い方が失礼かもですが、内容が若かったりするので合わないんじゃないかと思いまして・・・。そんな事はないんですね^^;失礼いたしました・・・。
でも、しをんさんが小学生の時に愛読していたのが坂口安吾って・・・。やっぱり何か違いますね。作家さんになる方は一味もふた味も違う。
この本は2009年に出た本で、結構前に対談されている作家さんもいらっしゃるみたいで、すでに刊行されていて、私が読み終えている本の話をしている方もいて、何だか嬉しかったです。
本好きにはたまらない本だと思います。
この対談は、まだ続いているようなので、第2弾も期待します。
伊坂さんとか初野さんとか瀬尾さんとか加納さんとか米澤さんとか…(以下略)
〈PHP 2009.7〉H22.6.4読了
この本、すっごく楽しいですよね〜
登場する作家さんたちが、好きな作家さんばかりで、児玉さんが、私の知りたいことを適切に質問してくれるので、自分も対談の場にいる気分でした。
対談、続いてるんですか?第2弾、楽しみですね!