人形式モナリザ (講談社ノベルス)
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衆人環視の舞台から殺人者は忽然と消えた。
神の手の殺人から2年、人形の館で何があった!?
避暑地に建つ私設博物館「人形の館」。そこに常設されているステージで、衆人環視の中「乙女文楽(おとめぶんらく)」の演者が謎の死を遂げた!
被害者の一族では、2年前にも、新婚の青年が殺されていた。
悪魔崇拝者だった彼は、「神の白い手」に殺されたのだと、若き未亡人は語るのだが!?
ラストの一行で、読者を襲う衝撃の真実!
Vシリーズ第2弾です。
読み始めてすぐに違和感が・・・。あれ?この人確か前作で・・・っていう(かなりのネタバレになるので言えませんが・・・)
今作も避暑地で起きた恐ろしい事件に保呂草、紅子、紫子、練無の4人が巻き込まれていきます。(っていうか勝手に首を突っ込んでる?)
このシリーズって、紅子が探偵役なんですね。今更ですけど。
事件の真相は、全く想像していないものでした。あの人は1番除外していたかも。
でも、なるほどなぁと思います。
今回のトリックは、森さんらしい理系な凄いトリック!っていうのではありませんでしたけど^^;それでも面白かったです。
今回は紅子と元夫の林の関係が、ほんの少しだけ見えました。
どうして離婚したのかっていう部分。
この作品を読んだだけなら、旦那が酷いって言うことなのかなぁ。
でも、まだまだ裏がありそう。紅子さんの本音もいまいちわからないし。
事件の真相よりこっちの方が気になりました。
そして、同様に、保呂草さんは何者?
今回も何だか衝撃的な事実が発覚しましたけども・・・。
〈講談社 1999.9〉H22.5.8読了