筆談ホステス
クチコミを見る
聴覚障害を持つ青森一の不良娘が独自に編み出した“筆談術”だけで銀座NO.1ホステスに成り上がる苦闘のすべてを描いた感涙必至の青春ストーリーです。
青森の厳格な家庭に生まれ育った里恵さんは現在25歳。幼少時の病気が原因で聴力を完全に失いました。聴覚障害に端を発したトラブルなどからしだいに落ちこぼれ、酒、タバコ、盗みとおきまりの転落コースをたどった彼女が見つけた生き抜くための職業、それが“筆談を駆使した”ホステスの仕事です。かたわらに常備したメモ帳とペンを巧みに使い、数々の夜の世界のワナをすりぬけ、健常者以上の売り上げをうみ出す「筆談ホステス」と呼ばれるようになるのに、そう時間はかかりませんでした。そんな里恵さんの“紙とペンを使った接客だからこそできる繊細な表現”や、“お客さんたちとの筆談のやり取りの中で実際に登場した名言集”は愛の言葉のシャワーとなりすべての人々に癒しを届けます。彼女が培った独自のコミュニケーション術はこのギスギスした時代にいちばん必要とされるスキルのはずです。
また、勤務している銀座のクラブでの実際の接客風景のカラーグラビア写真や直筆の筆談語録もふんだんに収録しています。
以前出演されていた「金スマ」を見ていたので、読んだ事はほとんど再現VTRで知っていたのですが、実際にご本人が書かれている本を読むと、また違った印象でした。
私も同じ1984年生まれで、里恵さんの方が学年は上ですが、同世代の方がこんなに様々な経験をしているって言う事自体が衝撃的です。
私はのんべんだらりと生きてきたんだなぁと思います^^;
里恵さんは強い人です。ホステスという仕事を選び、人間関係も職場やお客様とのかかわりどちらも大変だと思います。耳が聞こえないという事をハンデと思わずに一生懸命仕事をされているのが分かります。
なのに、そこにつけこむ人がやはりいるんですよね。小学校の先生が里恵さんにしたことは人間として最低です。しかも先生になんかなりたくなくて、夢を追うために仕方なく先生になった。だなんて、卒業しても教え子に言ってはいけないと思うし、やる気がないのをそのまま児童に押し付けるのもおかしいし。
ママでも、陰口をいう人もいるし、お客さんだって耳が聞こえないから自分でも口説けるかも。なんて、耳が聞こえないというだけでどうしてそんな上から目線になれるんでしょう。本当に腹が立った。でも、それをちゃんと全て受け入れているように感じて、本当に強い方だなと思います。
ドラマ化もされたんですよね。気になっていたけど、こういうのって脚色されるのが嫌であまり見たくないんです^^;小さい人です。そしてあまのじゃくです。
でも、福士さんがお兄さん役だったんだよなぁ・・・。それだけは気になったのだけど。
〈光文社 2009.5〉H22.5.1読了
いつも書評読ませて頂いています
『筆談ホステス』私もテレビをあんまり見ないのでよく解りませんが・・・
ドラマの予告は見ていてすごい方がいるんだなぁ・・
と思いました。(しかもお若いですよね)
最近は苗坊さんのブログを読んで本を買っています(笑)
・・といっても古本屋さん専門なので新しい本はあんまり読まないんですけどね〜〜
図書館は少し遠くて車で行かないと不便なところにあり・・・駐車料金500円いるので近所の古本屋さんへ行ってしまいます(笑)
今は恩田さんの『ユージニア』読んでます
これも苗坊さんのお薦めでしたよね〜〜
面白いですーー!