無口な本と司書のおしゃべり
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図書館司書の日常と、本や映画にまつわる33のエピソードを紹介するパート1と、韓流ブームとは違う視点で「本」から韓国を見るパート2で構成。『郵政研究』掲載のコラム「本のつぶやき」などをもとにまとめる。
「司書はときどき魔女になる」、「司書はふたたび魔女になる」よりさらに前の作品です^^;
まだありました。
読んだ2冊同様、とても面白かったです。
著者の方が読まれた本や見た映画を中心に描かれています。
図書館に関わる映画や本はメモしました^^
読んでいて特に感じた事は「図書館の倫理綱領」について。
ドラマや映画で、警察が容疑者の足取りをたどるため、図書館へ行き、貸出記録を見せてほしいとたずね、見せるシーンがよくあるのだそう。
でも、それは大きな間違い。
それは個人情報に繋がる事なので、たとえば借りたい本に予約者がいる。誰が予約しているのか?と聞く事は出来ない。この人はどんな本を借りているのか?教える事は出来ない。
そういう当たり前のことが、メディアの影響でプライバシーが守られていないと勘違いされている事がある。
これが実は図書館では大きな問題になってたりする。
著者さんはそれについて強くは言っていないけど、やんわりと読者に伝えているように感じました。
オススメしている本や映画の中で、私が見たいなと思ったのは「ユー・ガット・メール」と「シティ・オブ・エンジェル」でした。特に後者は主人公が図書館で借りた人を司書に聞くのだけど、教える事は出来ませんと、事実にもとづいたシーンがあるのだそう。見てみたい。
健君が愛してやまない、メグ・ライアンさんですしね^^なんて。
〈郵研社 2004.11〉H22.1.27読了