植物図鑑
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オススメ!
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」
「 ――あらやだ。けっこういい男。」
ある日、道ばたに落ちていた彼。
「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。
さやかが彼から聞いたのは、それだけ。でも、それで充分だった。二人の共同生活は次第にかけがえのない日々となっていく―― 花を咲かせるよう、この恋を育てよう。
野に育つ草花に託して語られる、有川作品いちばんの特濃ベタ甘ラブストーリー!!

ねたばれあります

これぞ!有川作品!っていう作品でしたね。
読んでいて本当に幸せな気持ちになりました。
有川さんの本を読んだら、恋をしたくなります。
こんなロマンティックな恋がもしかしたら自分にもあるのかも・・・というとんでもない錯覚もしくは幻想を感じてしまうのです。
イツキも魅力的な男性です。まあ、堂上教官には勝てませんけどね^m^
始めからありえない設定だったけど、だからかこういうものだと思って読みました。
でもやっぱり、ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。
イツキがとても魅力的で、さやかもとっても純粋で可愛らしくて。
イツキが植物について説明している姿も、それを聞いて、素直に聞いて喜ぶさやかも本当に可愛い。
きっと別れがくるんだろうと思っていても、それでもこの幸せがずっと続いて欲しいなぁと思ってました。
途中、やっぱりそういう時は訪れて。一気に切なくなって。
そして、再会。イツキが登場したときは、正直目が潤みました。ちょっと涙しました。
良かったね!^^きっと、幸せになれるよ。って思って読みました。
アナザーストーリーも良かったです。
イツキの痛恨のミスも面白かったし。午後3時の方も。
最初、安奈ちゃんはイツキとさやかの子どもかと思いました。外れました。
でも、安奈ちゃん、グッジョブです。とってもいい子でした。
あぁ・・・面白かった。読んでいて幸せでした。
今は、自分自身のことでいっぱいいっぱいになっているから、恋をしたいとか、彼氏が欲しいとは思わないけど。
自分の感情を、男の人に動かされたくないし。私、多分勝手に自分の中で振りまわっちゃうタイプなので。
でも、有川さんの作品を読むと、良いなって思っちゃう。
とっても余談ですが、さやかが8月15日生まれで私と同じ。しかも次の誕生日で26って、まさに同じ。丁度、さやかがイツキを拾った時期ですね、今^^
さやかが、「誕生日いつ?」と聞かれ「8月15日」って言った時は驚きましたよ。叫びそうになりましたよ、地下鉄の中で。「同じ!」って。私もイツキのように祝ってくれたら、相当喜ぶと思う。
結構悲しい誕生日なので。
有川さんのあとがきも面白かったです。相変わらずな感じが大好きです。
男の人が落ちてたら私も拾ってみたいなぁ。まあ、私は実家住まいだから、こんな事にはなれないけど。

〈角川書店 2009.6〉H21.12.11読了