密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿
密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿
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「密室から黒猫を取り出す方法」上司である福中を殺した田野。自殺に見せかけた完全犯罪を目論んでいた。あとは扉を閉めて、そのときに使ったあるものを回収するだけ・・・。扉を閉めようとしたそのとき、黒猫が部屋に入り込んでしまった!捕まえようにも猫アレルギーで触ることが出来ない。結局黒猫を閉じ込めたまま密室を作り上げた。
「人喰いテレビ」珍しく岩飛警部から連絡が来た。殺人事件のようなのだが、発見者の話を聴いてほしいのだという。発見者たちはそろって、人がテレビに食われたというのだ。だが確かに、被害者は腕を一部切断されていた。
「音楽は凶器じゃない」探偵事務所に笹川蘭がやってきた。彼女が通っている聖イザベル学園高校では6年前に殺人事件が起きた。音楽室で、音楽の先生が殺されたのだ。また、当時高3の女子高生も怪我をした。事件は迷宮入りしている。その詳細を音野に話し始めた。
「停電から夜明けまで」俺ことシロとペンタ兄さんは5年前からこのときが来るのを待っていた。義父を殺害する計画だ。入念に計画を練り、停電のときを待った。そして今日、それが実行に移される。
「クローズド・キャンドル」塀に囲まれた屋敷で事件は起きた。この屋敷の主が死亡したのだ。そしてその死に方が奇妙でキャンドルに覆われ首を吊っていた。自殺ということで事件は解決していたが、突然やってきた名探偵琴宮が「これは他殺だ」といい、居座っているのだという。亡くなった主の娘花澄に、琴宮を追い出すよう頼まれる。

音野順事件簿、第2弾です。
音野は相変わらずヒッキーですね。趣味のドミノを黙々と行い、人前とオンモが苦手。そんなんでいい大人が大丈夫なのか…
白瀬は頭のいい奴ですよね。音野を上手く利用して事件を解決に導いていると思います。
白瀬はどうしてこんなに音野のことを気にかけるのか、いまだに謎です。
本編ですが、どの作品も意外性があって面白かったです。
どの作品も、事件の発端となることがかかれてます。
トリックで面白かったのは「人喰いテレビ」かな。被害者の腕が切断されていた理由とか、なるほどと思いました。
どの作品もストーリーは面白かったけど何で「クローズド・キャンドル」だけあんなにコメディタッチなんだ^^;
コミカルなテンポが読みやすくてよかったです。
これからも音野のシリーズは続くのでしょうか。
続いてほしいです。でも、どうせ続くのなら音野の過去や、白瀬との昔話とかも知りたいな。

〈東京創元社 2009.8〉H21.11.6読了