ま、いっか。
「デブとは何か」から「日本語の未来」まで、浅田次郎が贈る軽妙洒脱な生き方指南。江戸ッ子らしいキレの良さ、豊かな人生経験に基づく滋味がたっぷり。
自分のために笑え。人のために笑え。いつも背筋を伸ばし、鉄の心を忘れるな。粋に、一途に、ゆうるりと。浅田次郎が贈る、軽妙洒脱な生き方指南。
第1章 男の本音(「ま、いっか。」;黄昏の恋 ほか)
第2章 ふるさとと旅(私と旅;尾張町の十文字 ほか)
第3章 ことばについて(Homme et Femme オム・エ・ファム;丸文字の起源 ほか)
第4章 星と口笛(星と口笛;正月の記憶 ほか)
ものすっごく久しぶりの浅田作品はエッセイ。
浅田さんの文章はとても好きだ。一文一文が美しいし、小説の中身もとても切なくて儚くて美しい。
どうしてこんな作品が書けるのかなと、思っていたのですが、このエッセイを読んで、少しだけ判った気がしました。
浅田さんの幼少期から少年期、青年期、何だかとても波乱万丈ですよね。16歳のときの家出の話は、読んでいて切なくなりました。
本当にいろんな経験をされていたから、あんな素敵な作品をたくさん書くことが出来るんですね。って、私はそんなに読めていないですが。
自衛隊に入隊されていたんですね。前職は知りませんでした。びっくり。
そして、今の日本についても辛辣に語られていましたね^^;
女性は痩せにこだわるとか、現代は恵まれすぎていてコミュニケーションができなくなっているとか日本語は縦書きで書けとか^^;
こちらは読んでいて面白かったです。わかるわかる〜ってところもありましたし。
浅田さんの苗字の漢字、「深い浅いの浅です」で通じないのが読んでいて私も不思議でした・・・。
浅田さんの小説も、読んでみようと思います。
〈集英社 2009.2〉H21.10.1読了