君が降る日
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「君が降る日」長き夜の章・浅き春の章
志保は交通事故で彼氏の隆一を失った。隆一と一緒に車に乗っていた五十嵐は、お金はいらないから働かせてほしいと隆一の家の店を手伝い始める。隆一の弟祐嗣は喜んだが、母親と志保は複雑だった。
「冬の動物園」
英会話スクールでであった年下の男の子、森谷葉二は年下である私を「美穂ちゃん」と呼び、まとわりついてくる。私は5年付き合っていた恵吾に突然別れを突きつけられ、現実から逃げていた。
「いばら」
乾佳乃は雨の日に大野祐と知り合い、友達になった。彼の家に出入りするようになり、彼の兄、聖人に好意を寄せるようになる。
久しぶりでした、島本作品。島本さんの書かれる作品から醸し出されるほわんとしたあったかい雰囲気、好きです。この作品も、私に合ってました。
表題作は、志保が隆一のことでもがき苦しんでいる事が切ないほど伝わってきました。人の記憶は曖昧になっていくけど、いつまでも鮮明に残るものも勿論あって。
志保のお母さん、素敵でした。
温泉地で志保にいった言葉、感動でした。ちゃんと娘を良く見てる。素敵なお母さんでした。
志保は、隆一のことを忘れることはできなくても、前を向いて生きてほしいと思いました。
個人的に好きだったのは「冬の動物園」
私も最初は森谷をウザイ奴だと思ってたけど、美穂の事をちゃんと好きなんだろうなーと思って。2人の関係が好きでした。
歳が離れてるっていっても5個か6個でしょ。私はお似合いだと思いました^^
どの作品もそうだけど、男の人たちは、相手の女性の事を良く見てて、いいところをちゃんと伝えくれるのがいいなぁと思いました。
私もそんな人に出会えたらいいなぁ・・・。なんて。
〈幻冬舎 2009.3〉H21.6.25読了
島本作品は好きですが
特にこの作品は良かったです。
志保のお母さん、ホント素敵でしたね。
『冬の動物園』は、美穂は恵吾と別れて
ほんとに良かったなぁと思いました。
個人的には『野ばら』が一番好きで
読み終わったあとしばらく余韻に
ひたってしまいました