架空の球を追う
架空の球を追う
やっぱり罠にはまった。そんな気がする。
ふとした光景から人生の可笑しさを巧妙にとらえる森絵都マジック。
たとえばドバイのホテルで、たとえばスーパーマーケットで、たとえば草野球のグラウンドで、たとえばある街角で…
人生の機微をユーモラスに描きだすとっておきの11篇。

森さんは女性の視点をかかれるのが上手いですね。
共感って言うのとはまた違うんですけど、分かる分かるって頷けるんです。
って事は共感してるのかな。自分はしないけど、気持ちはわかる。みたいな。
私が好きだったのは「ハチの巣退治」と「パパイヤと五家宝」と「ドバイ@建設中」ですかね。
私は毎度言っていますが、こういう大人な作品も好きなんですけど、昔のような児童書という分類の作品も、読みたいなぁと思います。
もうかかれないのでしょうか。

〈文芸春秋 2009.1〉H21.4.13読了