今更なドラマ紹介ですが。
私、ずっと録画していたのに、なんと最終回だけ録画し損ねたのです。ということで、1話すら悔しくて見てませんでした。
でも、最近You tubeで発見し、ようやく見れました。
あぁ…やっと見れた。良かったよぉ。見たかったんだよぉ。
三宅君が主役の全4話のドラマでした。
これ以来、健君のドラマは見てないなぁ…。見たいなぁ。
-あらすじ-
ある日曜日の朝、ファミレスの店長の男が目覚めると、ベッドの隣に見知らぬ女が寝ていた。
驚いて理由を問い詰めてみるがその女は泰然としたもの。
男をジョークであしらいつつ、自分はこの部屋の先住者で、昨晩は前後不覚になるまで酔っ払い、間違えてもとの住処に帰って来てしまったようだと話す。
気の弱い男はなんだかんだで女のペースに巻き込まれ、居座られてしまう。
そこへ、男の若い同居人が帰ってくる。
実は今日は同棲3周年の記念日。
二人だけのお祝いのはずが、見知らぬ闖入者も加わり、何だかどたばたの日曜日の始まり…。
悩みは誰にでもある。それはとても主観的なもの。
しかし、誰かの悩みは他の誰かの悩みよりも大したことがない、なんてことは決してない。
それを癒し合うことを実は求めていている。
日常が一瞬崩壊した時、今まで口に出して言えなかったことが、堰を切ったように溢れ、胸のうちに押し込めていた感情が溢れ出す。(HPより引用)
健君がゲイでHIVに感染してる美大生の役です。何ともはや…。
何だか珍しい設定だったので、気になってたんですよねぇ。それから早4年。ようやく見れた…。
健君の演技、久しぶりに見たなぁ。
さりげない女口調とか、女性らしい仕草とか、上手かったなぁ。可愛らしかったです。
ゲイだっていう設定はあるけど、内容はそれぞれ皆が抱えている問題が徐々に表に出て、話し合っていく、成長する話。
私はやっぱり、ちひろに共感できたかな。付き合っていた男性の裏切り。でも忘れられなくて、幸せになりたくて。
だから、色々悩みを抱えている2人だけど、私の方が不幸なんだって僻んでしまう。
3人それぞれの悩みが凄く伝わってきました。
最後、3人が感情をぶつけ合うシーンが好きです。
その結果、3人とも、前に進む事が出来たと思うから。
あ〜面白かった。やっと見れたよ。もっと早く見たかったな。
そして願わくば、健君が映像の世界にまた帰って来て欲しいです。
猫丸先輩はどうですか?^m^
自分でとっておきたいので、ネタバレあらすじ。(HPより引用)
私、ずっと録画していたのに、なんと最終回だけ録画し損ねたのです。ということで、1話すら悔しくて見てませんでした。
でも、最近You tubeで発見し、ようやく見れました。
あぁ…やっと見れた。良かったよぉ。見たかったんだよぉ。
三宅君が主役の全4話のドラマでした。
これ以来、健君のドラマは見てないなぁ…。見たいなぁ。
-あらすじ-
ある日曜日の朝、ファミレスの店長の男が目覚めると、ベッドの隣に見知らぬ女が寝ていた。
驚いて理由を問い詰めてみるがその女は泰然としたもの。
男をジョークであしらいつつ、自分はこの部屋の先住者で、昨晩は前後不覚になるまで酔っ払い、間違えてもとの住処に帰って来てしまったようだと話す。
気の弱い男はなんだかんだで女のペースに巻き込まれ、居座られてしまう。
そこへ、男の若い同居人が帰ってくる。
実は今日は同棲3周年の記念日。
二人だけのお祝いのはずが、見知らぬ闖入者も加わり、何だかどたばたの日曜日の始まり…。
悩みは誰にでもある。それはとても主観的なもの。
しかし、誰かの悩みは他の誰かの悩みよりも大したことがない、なんてことは決してない。
それを癒し合うことを実は求めていている。
日常が一瞬崩壊した時、今まで口に出して言えなかったことが、堰を切ったように溢れ、胸のうちに押し込めていた感情が溢れ出す。(HPより引用)
健君がゲイでHIVに感染してる美大生の役です。何ともはや…。
何だか珍しい設定だったので、気になってたんですよねぇ。それから早4年。ようやく見れた…。
健君の演技、久しぶりに見たなぁ。
さりげない女口調とか、女性らしい仕草とか、上手かったなぁ。可愛らしかったです。
ゲイだっていう設定はあるけど、内容はそれぞれ皆が抱えている問題が徐々に表に出て、話し合っていく、成長する話。
私はやっぱり、ちひろに共感できたかな。付き合っていた男性の裏切り。でも忘れられなくて、幸せになりたくて。
だから、色々悩みを抱えている2人だけど、私の方が不幸なんだって僻んでしまう。
3人それぞれの悩みが凄く伝わってきました。
最後、3人が感情をぶつけ合うシーンが好きです。
その結果、3人とも、前に進む事が出来たと思うから。
あ〜面白かった。やっと見れたよ。もっと早く見たかったな。
そして願わくば、健君が映像の世界にまた帰って来て欲しいです。
猫丸先輩はどうですか?^m^
自分でとっておきたいので、ネタバレあらすじ。(HPより引用)
■ キャスト
小笠原浩樹(25) 画家を目指す学生 ……… 三宅 健(V6)
○
戸川秋彦(35) ファミレスの店長 ………… 鶴見辰吾
三枝ちひろ(32) 区役所の戸籍係 ………… 西田尚美
秋彦の母親 ……………………………………… 銀粉蝶
■ 第1話 ■ (2005年1月12日 01:18〜01:48)
ある日曜の朝のこと――。
いつものように目覚めた秋彦は、隣に知らない女が寝ていることに驚く。それも下着姿で……。
その女・ちひろは、秋彦の部屋の先住者だという。昨日嫌なことがあり、酔っぱらって部屋に入り込んだらしいが、二人とも、昨夜の記憶は全くない……。
「したんでしょ? 男と女が一つベッドで何もないわけないじゃない?!」ちひろに言われ、全否定する秋彦。彼には秘密があったのだ。
ちひろは、壁に掛けてある絵に目をとめる。秋彦の同居人が描いた、ベランダから見える一軒家の絵。秋彦たちは、その家の住人を“教授”と呼んでいる。昔懐かしいクイズダービーの『篠沢教授に3000点!』の“教授”に似ているかららしい。
ちひろは部屋に居座り、なかなか帰ろうとしない。同棲する恋人が帰る前に、秋彦は何とか追い返したいのだが、ちひろは部屋着を借りてくつろいでいる。そんな時、一本の電話が……。
電話は大分にいるはずの秋彦の母から。東京に向かう新幹線の中らしい。来週、秋彦はお見合いのため帰郷する予定なのに、なぜ、いきなり東京に来るのか?!
同居人と母親が鉢合わせしては大変、と慌てる秋彦。ちひろは正直に話すべきだと言うが……。
そうこうするうち、秋彦は重大なことに気づいた。押入に隠してあった500万円がなくなっているのだ。ちひろが盗んだと決めつける秋彦は、彼女の服を脱がせようとする。そこへいきなり同居人の浩樹が帰って来た!
ちひろを襲っていると誤解する浩樹。しどろもどろで、言い訳する秋彦。浩樹を見て「そう言う事ね〜」と納得するちひろ。
秋彦の恋人は、若い男・浩樹。つまり、彼らはゲイのカップル……。
浩樹により、ちひろの泥棒疑惑は晴れる。ちひろと浩樹はすぐに意気投合。浩樹は、自分たちの同棲3周年記念日を一緒に祝おうと、ちひろを誘う。せっかくの二人のアニバーサリーに、得体の知れない女を誘うのが気にくわない秋彦。けれど浩樹は、彼女の後ろ姿を見ながら言う。
「淋しそうだから……」
浩樹の瞳にもまた、同じ淋しさが宿っていた。テーブルに置かれた多量の常用薬。それを浩樹は淡々と飲む。浩樹の身体を気遣う秋彦……。
ちひろはベランダで、洗濯したワンピースを干していた。彼女の視線の先は、教授の家。だが、家はカーテンが閉め切られ、留守らしい。
と、突風が吹き、ワンピースが飛ばされる。
「ああああっっっっ――!!!」
ワンピースが着地した場所は、なんと教授宅の木の上――。呆然と立ちつくす、ちひろ。
3人の長い長い日曜日は、まだ始まったばかり……。
■ 第2話 ■ (2005年1月19日 00:58〜01:28)
秋彦は風に飛ばされたちひろのワンピースを取りに教授宅を訪れるが、留守のようだ。犬に襲われながら、無事にワンピースを奪還する。疲れ切った秋彦が部屋に戻ると、風呂上がりのちひろが、バスローブ姿でビールを飲んでいる。
「お母さんから電話があったよ」と、ちひろ。電話で母に元恋人だと名乗ったという。浩樹が電話に出なかったと知り、ホッとする秋彦。母は、氷川きよしのコンサートで上京するついでらしいのだが……浩樹には、母親のことを知らせるなと、秋彦はちひろに釘を刺す。
風呂から出てきた浩樹は、ちひろと一緒に風呂に入ったと嬉しそうに話した。秋彦はどこか面白くない。
浩樹は、山ほど送られてくるファンレターに目を通す。ゲイのサイトに写真が載ってから、ファンレターが届くようになったのだが、送り主のほとんどが女の子だと聞き、ちひろは興味津々。
「オレ、バニラ派で売ってるから」と話す浩樹。セックスレスの若いゲイを“バニラ派”と呼ぶらしい。
「いつ、自分がゲイだって気づいたの?」ちひろの問いに、浩樹は淡々と自分の話をする。ゲイにも色々あって、生まれつきのゲイ、育った環境からの後天的ゲイ、ゲイでないのにゲイのふりをする人等々、様々だと話す。
浩樹は、秋彦のお見合いの予行練習をしようと提案する。趣味を聞かれ、ちひろは「恋」と答えた。彼女の語る恋愛物語は、いつしか哀しい恋の告白に変わる。
ちひろは、大好きだった彼に妻子があると知らされショックを受けた。それでも別れられず、ただ会うだけで幸せだった二人。やがて、彼の妻が重い病気になり、別れを決意する。ただ、ちひろには忘れられないことがあった……『星が降って来ない限り、キミと別れない』と言った彼の言葉。
ちひろは冗談だと笑い飛ばすが、二人は笑えない。そんな時、焼きイモ屋の声が聞こえる。
「焼き芋、買ってきてあげるよ!」浩樹は寒空に飛び出していく。
「イイ子だね……」と微笑むちひろに、秋彦は浩樹との出会いを話す。3年前、路上で売っていた浩樹の絵を一枚、秋彦が買ったのが始まりだった。その絵を見せて欲しいと言われ、押入を開ける秋彦。そこには、たくさんの浩樹の絵が隠してある。画廊に預けてあるはずの浩樹の作品。浩樹には売れた事にしてあるが、実は一枚も売れていないのだ。ウソをついても浩樹は喜ばない、とちひろに責められ、秋彦は言い返した。
「妻子持ちと付き合って、相手の良いとこだけ見て、アンタこそ現実から目を逸らしてんじゃないのか!」
少し歩み寄った秋彦とちひろの距離が、再び遠のいてしまう。
何も知らない浩樹は、無邪気にイチゴを持って帰ってくる。
焼き芋を教授の奥さんが買い占めたため、代わりにイチゴをもらって来たのだという。教授たちは家族で伊豆の別荘に遊びに行ったらしい。
その話を聞いた途端、ちひろは笑い出す。笑い転げたまま、腹の調子が悪いと、トイレに閉じこもってしまうちひろ。その哀しい笑い声の理由を、秋彦は気づき始めた。
そして、3人の長い長い日曜日は、まだまだ続く……。
■ 第3話 ■ (2005年1月26日 00:58〜01:28)
再び電話が鳴る。母親に違いない……秋彦は電話を無視し、そっと電話線を抜いた。
トイレから戻ったちひろは、何事もなかったように、明るく振る舞っている。口実を見つけて部屋を出た秋彦は、公衆電話から母親に電話を入れる。
残された浩樹とちひろは、同棲3周年記念日のパーティー準備も進めた。浩樹は、秋彦が元医学部生だったと話す。でも、一年生の時、父親が亡くなり断念したらしい。真面目でやたらいい人と、浩樹は秋彦のことを表現する。売れない絵を秋彦が全部引き取った事を、浩樹は知っていた。互いを思いやり気遣う二人を、ちひろは微笑ましくも歯痒く思う。
そんな時、秋彦が戻って来る。気をそらした浩樹は、使っていたハサミで指を切ってしまう。浩樹は傷ついた指とハサミを触らないようにと、ちひろに忠告する。
「オレ、HIVに感染しているんだ」さらりと言う浩樹の言葉を、ちひろは冗談だと受け流すが……。浩樹は3年前に感染がわかったと告白する。大量の常用薬も、発症を抑えるための薬。絶句したまま、泣き出すちひろ。ちひろの悩みは、浩樹の病気に比べたら、ほんのちっぽけなもの…。しかし、秋彦は言う。「悩みに大きいも小さいもないよ」
キッチンで料理を作る秋彦。その傍らに浩樹がいる。料理が仕上がり、くす玉まで飾った二人は、ちひろの姿が見えないことに気づく。ちひろの帰りを待つ間、浩樹は髪を切って欲しいと頼んだ。
「初めて会った日のこと、覚えてる?」浩樹は背中で髪を切る秋彦に、聞いた。
3年前の今日――。表参道の道端で、浩樹の描いた絵を前に秋彦は突然泣き出したのだ。チャップリンを描いた絵が秋彦の父親にそっくりだと聞かされ、浩樹は戸惑いながらも、絵をプレゼントした。その日、行くところがないという浩樹を、秋彦が部屋に泊めたのだ。寒くて一緒の布団に潜り込んだ二人。「オレ、絶対忘れないよ」と浩樹は言う。
やがて、ちひろは帰ってくるが、様子がおかしい。青ざめた顔で、妙にはしゃいでいる。乾杯と同時に、ワインを3杯たて続けに一気。酔ったちひろを無視し、秋彦は恒例のプレゼント交換をしようという。
秋彦からのプレゼントは、大分に新築する家の見取り図。そこには、浩樹の部屋も用意されていた。秋彦と母親と浩樹の3人で暮らす家。秋彦は、今夜上京する母親にも、会って欲しいという。
「それってプロポーズじゃない?!」と自分の事のように照れるちひろ。
そして、浩樹からのプレゼントは秋彦の肖像画だった。その絵を見た途端、秋彦の顔色が変わる。浩樹は過去の人物しか描かないのだ。もし、秋彦が描かれるとすれば、それは彼が過去になった時……。
浩樹は手作りのくす玉を割った。垂れ幕には「お別れ記念日」の文字。
絶句する秋彦と、ちひろ。
3人の長い長い日曜日。その最終章は……。
■ 第4話 ■ (2005年2月2日 00:58〜01:28)
突然の、浩樹からの“別れ宣言”に戸惑う秋彦。
「一度拾った猫を捨てるのは良心が痛むよね。その猫が病気だったらなおさらだよ」と浩樹は悲しそうに話す。何とか取り繕おうとするちひろに、浩樹は秋彦はゲイのふりをしているだけで、二人の間にセックスはないと話す。
同情はいらないから、一人で大分に帰れと叫ぶ浩樹。秋彦に頼り切りのヒモのような生活が嫌で、体を売る“ウリセン”をしていると嘘を言う浩樹に、秋彦は掴みかかる。
「これからは、どうなるかわからない。このままじゃいけない。この部屋を出てかなきゃいけないんだ……」
秋彦は3年も一緒に暮らして、まだわからないのか、と浩樹に怒鳴るが、浩樹は秋彦を拒み続ける。秋彦は、そんな浩樹を押し倒し、「肉体関係がなきゃゲイじゃないって言うんなら、ヤッてやるよ!」
好きな人の自由だけは奪いたくないと振り絞るように訴える浩樹に、秋彦があっけに取られる。
そんな二人に、こんぺい糖が投げつけられる。ちひろだ……。
「アンタ達は大バカよ! 一緒にいたいっていう人がいるのに、何で喜べないの。私なんて、一人だよ……」と悲しく。
遠くから救急車の音が近づいてくる。その音に、ちひろは青ざめてベランダへ。救急車は教授の家の前に止まった。サイレンの赤い光が、ちひろを染めている。
「どうしよう……私、大変なことしちゃった」
ちひろは、教授の奥さん宛に『あなたのご主人には愛人がいました』という手紙を出したのだ。ちひろの恋人は、あの“教授”。自分の手紙のせいで奥さんの心臓病が悪化したと動揺するちひろ。浩樹は、すぐに様子を見に行く。
ちひろは、泣きながら秋彦に気持ちをさらけ出す。秋彦と浩樹に嫉妬していたのだと……。秋彦はちひろを諭す。
「アンタは嫌な人間なんかじゃない。幸せになりたいだけだよ。幸せになりたい人間が、人の幸せをうらやむのは当たり前だよ」
その時、誰も乗っていないストレッチャーが教授宅から出てくる。奥さんは無事だったのだ。
家から出てきた教授を、ちひろが愛おしそうに見つめる。秋彦の部屋にずっと居座っていたのも、忘れられない彼の姿を、ひと目見たかったから……。
「やっぱり似てるよ、篠沢教授」秋彦に言われ、ちひろは苦笑する。
教授が家に入ると、浩樹がちひろの手紙を取り戻すことに成功する。
その時「そろそろいいか?」と秋彦の悲痛な訴え。ちひろは、無意識に秋彦の腕をがっしりと掴んでいたのだ。ちひろが慌てて手を放すと、秋彦は背中をポリポリと掻く。浩樹以外、男も女もだめらしい。
ふと、ちひろが抜かれた電話線に気づき、慌てて線を繋ぐと電話が鳴り、秋彦の母親だった。すでにホテルに落ち着いているという。それをちひろに報告していると、「ヒロくん?」と聞かれ、母親が浩樹のことを知っていることに、秋彦は仰天する。母と浩樹が半年も前から文通していたと聞かされ、再びショック。氷川きよしのチケットも携帯も、浩樹がプレゼントしたもの。浩樹はずっと前から、母が上京することを知っていた。
浩樹が別れを決意するのは当たり前だ……。
秋彦はちひろに、自分の父親がゲイだったと告白する。父にそのことを責めた直後に亡くなったため、秋彦の心の傷になっていたのだ。もし同じ立場だったらオレも同じ事を言ったよ、と浩樹に言われ、初めて秋彦は救われた。秋彦にとって、浩樹は特別な人。
「オレはアイツが好きだ、アイツだけは失いたくないんだ」と秋彦。
いつの間にか戻っていた浩樹は、その言葉を受け止めた。
浩樹は、星形に折られた手紙をちひろに返す。奥さんは手紙を読んでいなかったのだ。救急車の原因は、奥さんの焼き芋の食べ過ぎ。奥さんの心臓病は、もちろんウソだった……。
ようやく笑いを取り戻し、ベランダで星空を眺める浩樹、秋彦、そしてちひろ。「オレはね、星が降っても別れない!」と浩樹。きらめく星空の下、3人がそっと寄り添っている――。
小笠原浩樹(25) 画家を目指す学生 ……… 三宅 健(V6)
○
戸川秋彦(35) ファミレスの店長 ………… 鶴見辰吾
三枝ちひろ(32) 区役所の戸籍係 ………… 西田尚美
秋彦の母親 ……………………………………… 銀粉蝶
■ 第1話 ■ (2005年1月12日 01:18〜01:48)
ある日曜の朝のこと――。
いつものように目覚めた秋彦は、隣に知らない女が寝ていることに驚く。それも下着姿で……。
その女・ちひろは、秋彦の部屋の先住者だという。昨日嫌なことがあり、酔っぱらって部屋に入り込んだらしいが、二人とも、昨夜の記憶は全くない……。
「したんでしょ? 男と女が一つベッドで何もないわけないじゃない?!」ちひろに言われ、全否定する秋彦。彼には秘密があったのだ。
ちひろは、壁に掛けてある絵に目をとめる。秋彦の同居人が描いた、ベランダから見える一軒家の絵。秋彦たちは、その家の住人を“教授”と呼んでいる。昔懐かしいクイズダービーの『篠沢教授に3000点!』の“教授”に似ているかららしい。
ちひろは部屋に居座り、なかなか帰ろうとしない。同棲する恋人が帰る前に、秋彦は何とか追い返したいのだが、ちひろは部屋着を借りてくつろいでいる。そんな時、一本の電話が……。
電話は大分にいるはずの秋彦の母から。東京に向かう新幹線の中らしい。来週、秋彦はお見合いのため帰郷する予定なのに、なぜ、いきなり東京に来るのか?!
同居人と母親が鉢合わせしては大変、と慌てる秋彦。ちひろは正直に話すべきだと言うが……。
そうこうするうち、秋彦は重大なことに気づいた。押入に隠してあった500万円がなくなっているのだ。ちひろが盗んだと決めつける秋彦は、彼女の服を脱がせようとする。そこへいきなり同居人の浩樹が帰って来た!
ちひろを襲っていると誤解する浩樹。しどろもどろで、言い訳する秋彦。浩樹を見て「そう言う事ね〜」と納得するちひろ。
秋彦の恋人は、若い男・浩樹。つまり、彼らはゲイのカップル……。
浩樹により、ちひろの泥棒疑惑は晴れる。ちひろと浩樹はすぐに意気投合。浩樹は、自分たちの同棲3周年記念日を一緒に祝おうと、ちひろを誘う。せっかくの二人のアニバーサリーに、得体の知れない女を誘うのが気にくわない秋彦。けれど浩樹は、彼女の後ろ姿を見ながら言う。
「淋しそうだから……」
浩樹の瞳にもまた、同じ淋しさが宿っていた。テーブルに置かれた多量の常用薬。それを浩樹は淡々と飲む。浩樹の身体を気遣う秋彦……。
ちひろはベランダで、洗濯したワンピースを干していた。彼女の視線の先は、教授の家。だが、家はカーテンが閉め切られ、留守らしい。
と、突風が吹き、ワンピースが飛ばされる。
「ああああっっっっ――!!!」
ワンピースが着地した場所は、なんと教授宅の木の上――。呆然と立ちつくす、ちひろ。
3人の長い長い日曜日は、まだ始まったばかり……。
■ 第2話 ■ (2005年1月19日 00:58〜01:28)
秋彦は風に飛ばされたちひろのワンピースを取りに教授宅を訪れるが、留守のようだ。犬に襲われながら、無事にワンピースを奪還する。疲れ切った秋彦が部屋に戻ると、風呂上がりのちひろが、バスローブ姿でビールを飲んでいる。
「お母さんから電話があったよ」と、ちひろ。電話で母に元恋人だと名乗ったという。浩樹が電話に出なかったと知り、ホッとする秋彦。母は、氷川きよしのコンサートで上京するついでらしいのだが……浩樹には、母親のことを知らせるなと、秋彦はちひろに釘を刺す。
風呂から出てきた浩樹は、ちひろと一緒に風呂に入ったと嬉しそうに話した。秋彦はどこか面白くない。
浩樹は、山ほど送られてくるファンレターに目を通す。ゲイのサイトに写真が載ってから、ファンレターが届くようになったのだが、送り主のほとんどが女の子だと聞き、ちひろは興味津々。
「オレ、バニラ派で売ってるから」と話す浩樹。セックスレスの若いゲイを“バニラ派”と呼ぶらしい。
「いつ、自分がゲイだって気づいたの?」ちひろの問いに、浩樹は淡々と自分の話をする。ゲイにも色々あって、生まれつきのゲイ、育った環境からの後天的ゲイ、ゲイでないのにゲイのふりをする人等々、様々だと話す。
浩樹は、秋彦のお見合いの予行練習をしようと提案する。趣味を聞かれ、ちひろは「恋」と答えた。彼女の語る恋愛物語は、いつしか哀しい恋の告白に変わる。
ちひろは、大好きだった彼に妻子があると知らされショックを受けた。それでも別れられず、ただ会うだけで幸せだった二人。やがて、彼の妻が重い病気になり、別れを決意する。ただ、ちひろには忘れられないことがあった……『星が降って来ない限り、キミと別れない』と言った彼の言葉。
ちひろは冗談だと笑い飛ばすが、二人は笑えない。そんな時、焼きイモ屋の声が聞こえる。
「焼き芋、買ってきてあげるよ!」浩樹は寒空に飛び出していく。
「イイ子だね……」と微笑むちひろに、秋彦は浩樹との出会いを話す。3年前、路上で売っていた浩樹の絵を一枚、秋彦が買ったのが始まりだった。その絵を見せて欲しいと言われ、押入を開ける秋彦。そこには、たくさんの浩樹の絵が隠してある。画廊に預けてあるはずの浩樹の作品。浩樹には売れた事にしてあるが、実は一枚も売れていないのだ。ウソをついても浩樹は喜ばない、とちひろに責められ、秋彦は言い返した。
「妻子持ちと付き合って、相手の良いとこだけ見て、アンタこそ現実から目を逸らしてんじゃないのか!」
少し歩み寄った秋彦とちひろの距離が、再び遠のいてしまう。
何も知らない浩樹は、無邪気にイチゴを持って帰ってくる。
焼き芋を教授の奥さんが買い占めたため、代わりにイチゴをもらって来たのだという。教授たちは家族で伊豆の別荘に遊びに行ったらしい。
その話を聞いた途端、ちひろは笑い出す。笑い転げたまま、腹の調子が悪いと、トイレに閉じこもってしまうちひろ。その哀しい笑い声の理由を、秋彦は気づき始めた。
そして、3人の長い長い日曜日は、まだまだ続く……。
■ 第3話 ■ (2005年1月26日 00:58〜01:28)
再び電話が鳴る。母親に違いない……秋彦は電話を無視し、そっと電話線を抜いた。
トイレから戻ったちひろは、何事もなかったように、明るく振る舞っている。口実を見つけて部屋を出た秋彦は、公衆電話から母親に電話を入れる。
残された浩樹とちひろは、同棲3周年記念日のパーティー準備も進めた。浩樹は、秋彦が元医学部生だったと話す。でも、一年生の時、父親が亡くなり断念したらしい。真面目でやたらいい人と、浩樹は秋彦のことを表現する。売れない絵を秋彦が全部引き取った事を、浩樹は知っていた。互いを思いやり気遣う二人を、ちひろは微笑ましくも歯痒く思う。
そんな時、秋彦が戻って来る。気をそらした浩樹は、使っていたハサミで指を切ってしまう。浩樹は傷ついた指とハサミを触らないようにと、ちひろに忠告する。
「オレ、HIVに感染しているんだ」さらりと言う浩樹の言葉を、ちひろは冗談だと受け流すが……。浩樹は3年前に感染がわかったと告白する。大量の常用薬も、発症を抑えるための薬。絶句したまま、泣き出すちひろ。ちひろの悩みは、浩樹の病気に比べたら、ほんのちっぽけなもの…。しかし、秋彦は言う。「悩みに大きいも小さいもないよ」
キッチンで料理を作る秋彦。その傍らに浩樹がいる。料理が仕上がり、くす玉まで飾った二人は、ちひろの姿が見えないことに気づく。ちひろの帰りを待つ間、浩樹は髪を切って欲しいと頼んだ。
「初めて会った日のこと、覚えてる?」浩樹は背中で髪を切る秋彦に、聞いた。
3年前の今日――。表参道の道端で、浩樹の描いた絵を前に秋彦は突然泣き出したのだ。チャップリンを描いた絵が秋彦の父親にそっくりだと聞かされ、浩樹は戸惑いながらも、絵をプレゼントした。その日、行くところがないという浩樹を、秋彦が部屋に泊めたのだ。寒くて一緒の布団に潜り込んだ二人。「オレ、絶対忘れないよ」と浩樹は言う。
やがて、ちひろは帰ってくるが、様子がおかしい。青ざめた顔で、妙にはしゃいでいる。乾杯と同時に、ワインを3杯たて続けに一気。酔ったちひろを無視し、秋彦は恒例のプレゼント交換をしようという。
秋彦からのプレゼントは、大分に新築する家の見取り図。そこには、浩樹の部屋も用意されていた。秋彦と母親と浩樹の3人で暮らす家。秋彦は、今夜上京する母親にも、会って欲しいという。
「それってプロポーズじゃない?!」と自分の事のように照れるちひろ。
そして、浩樹からのプレゼントは秋彦の肖像画だった。その絵を見た途端、秋彦の顔色が変わる。浩樹は過去の人物しか描かないのだ。もし、秋彦が描かれるとすれば、それは彼が過去になった時……。
浩樹は手作りのくす玉を割った。垂れ幕には「お別れ記念日」の文字。
絶句する秋彦と、ちひろ。
3人の長い長い日曜日。その最終章は……。
■ 第4話 ■ (2005年2月2日 00:58〜01:28)
突然の、浩樹からの“別れ宣言”に戸惑う秋彦。
「一度拾った猫を捨てるのは良心が痛むよね。その猫が病気だったらなおさらだよ」と浩樹は悲しそうに話す。何とか取り繕おうとするちひろに、浩樹は秋彦はゲイのふりをしているだけで、二人の間にセックスはないと話す。
同情はいらないから、一人で大分に帰れと叫ぶ浩樹。秋彦に頼り切りのヒモのような生活が嫌で、体を売る“ウリセン”をしていると嘘を言う浩樹に、秋彦は掴みかかる。
「これからは、どうなるかわからない。このままじゃいけない。この部屋を出てかなきゃいけないんだ……」
秋彦は3年も一緒に暮らして、まだわからないのか、と浩樹に怒鳴るが、浩樹は秋彦を拒み続ける。秋彦は、そんな浩樹を押し倒し、「肉体関係がなきゃゲイじゃないって言うんなら、ヤッてやるよ!」
好きな人の自由だけは奪いたくないと振り絞るように訴える浩樹に、秋彦があっけに取られる。
そんな二人に、こんぺい糖が投げつけられる。ちひろだ……。
「アンタ達は大バカよ! 一緒にいたいっていう人がいるのに、何で喜べないの。私なんて、一人だよ……」と悲しく。
遠くから救急車の音が近づいてくる。その音に、ちひろは青ざめてベランダへ。救急車は教授の家の前に止まった。サイレンの赤い光が、ちひろを染めている。
「どうしよう……私、大変なことしちゃった」
ちひろは、教授の奥さん宛に『あなたのご主人には愛人がいました』という手紙を出したのだ。ちひろの恋人は、あの“教授”。自分の手紙のせいで奥さんの心臓病が悪化したと動揺するちひろ。浩樹は、すぐに様子を見に行く。
ちひろは、泣きながら秋彦に気持ちをさらけ出す。秋彦と浩樹に嫉妬していたのだと……。秋彦はちひろを諭す。
「アンタは嫌な人間なんかじゃない。幸せになりたいだけだよ。幸せになりたい人間が、人の幸せをうらやむのは当たり前だよ」
その時、誰も乗っていないストレッチャーが教授宅から出てくる。奥さんは無事だったのだ。
家から出てきた教授を、ちひろが愛おしそうに見つめる。秋彦の部屋にずっと居座っていたのも、忘れられない彼の姿を、ひと目見たかったから……。
「やっぱり似てるよ、篠沢教授」秋彦に言われ、ちひろは苦笑する。
教授が家に入ると、浩樹がちひろの手紙を取り戻すことに成功する。
その時「そろそろいいか?」と秋彦の悲痛な訴え。ちひろは、無意識に秋彦の腕をがっしりと掴んでいたのだ。ちひろが慌てて手を放すと、秋彦は背中をポリポリと掻く。浩樹以外、男も女もだめらしい。
ふと、ちひろが抜かれた電話線に気づき、慌てて線を繋ぐと電話が鳴り、秋彦の母親だった。すでにホテルに落ち着いているという。それをちひろに報告していると、「ヒロくん?」と聞かれ、母親が浩樹のことを知っていることに、秋彦は仰天する。母と浩樹が半年も前から文通していたと聞かされ、再びショック。氷川きよしのチケットも携帯も、浩樹がプレゼントしたもの。浩樹はずっと前から、母が上京することを知っていた。
浩樹が別れを決意するのは当たり前だ……。
秋彦はちひろに、自分の父親がゲイだったと告白する。父にそのことを責めた直後に亡くなったため、秋彦の心の傷になっていたのだ。もし同じ立場だったらオレも同じ事を言ったよ、と浩樹に言われ、初めて秋彦は救われた。秋彦にとって、浩樹は特別な人。
「オレはアイツが好きだ、アイツだけは失いたくないんだ」と秋彦。
いつの間にか戻っていた浩樹は、その言葉を受け止めた。
浩樹は、星形に折られた手紙をちひろに返す。奥さんは手紙を読んでいなかったのだ。救急車の原因は、奥さんの焼き芋の食べ過ぎ。奥さんの心臓病は、もちろんウソだった……。
ようやく笑いを取り戻し、ベランダで星空を眺める浩樹、秋彦、そしてちひろ。「オレはね、星が降っても別れない!」と浩樹。きらめく星空の下、3人がそっと寄り添っている――。