
ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)
オススメ!
上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理やり弟子入りさせられた、金髪トサカ頭の不良少年・竜二。
大酒呑みの師匠にどつかれ、けなされて、逃げ出すことばかりを考えていたが、古典落語の魅力にとりつかれてしまったのが運のツキ。
ひたすらガマンの噺家修業の日々に、なぜか続発する怪事件!
個性豊かな芸人たちの楽屋裏をまじえて描く笑いと涙の本格落語ミステリ。
買ってからしばらく経っていたのですが、また積読になってまして^^;ようやく読みました。
雰囲気は「オチケン!」に似た雰囲気かなぁ。事件を解決していくって言うのは。テイストはもちろん全然違うけど。
一つ一つの落語の噺をわかりやすく解説してくれているのが、初心者としては嬉しかったです。
竜二は未成年ながらとても荒れていて、何度も警察のご厄介になっているらしい。
みるに見かねた高校の担任が、かつて弟子入りしていた梅寿師匠の所へ竜二を連れて行く。
竜二の師匠の梅寿は破天荒で飲んだくれで暴力的。
何なんだと思うけど、落語はやはり凄いらしい。竜二が逃げ出さずにいるのだから、そうなんだろうな。
そして、実は人情味あふれる良い人・・・らしい。
竜二の金髪を切れともいわないし、自分の息子のように実は思っているらしいし。
実は陰で竜二のために一生懸命になってるなんて、本当の父親みたい。
竜二はとっても危なっかしいけど賢いし、落語に関しては天才らしい。
落語の勉強にもなったし、続編も続々出てるようで、これからも読んでいきたいシリーズです。
解説は桂文珍さんでした。文珍さんから「タイガー&ドラゴン」の話がでるとは思わなかった。毎週見ていたらしい。やっぱり凄かったのか、あのドラマは。
私見なかったんだよねぇ。見てみたいとは思っていたんだけど。単発を見逃したから、まあいいやって思っちゃったのかも。
もうあのドラマは見れない。諸事情により^^;
あの頃、V6から1番遠ざかってたんだよなぁ・・・(遠い目)もったいない事をした。
脱線したけど。でも、あのドラマによって落語が若者に知れ渡ったのも事実。後に朝ドラにもあったしね。
この作品も、とても楽しめました。
1度、寄席に行ってみたいなぁ。
〈集英社 2006.8〉H20.11.28読了
金髪・トサカの落語家という設定が楽しいですよね。
続編でも竜二はあまり成長せず、相変わらず師匠に振り回されます(笑)
「タイガー&ドラゴン」は本物の落語家さんにも人気なんですね。