ゴールデンスランバー
オススメ!
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた—。
精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界—、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
本屋大賞にノミネートされる前から予約してたのに^^;今更ながら読みました。
面白かったですね~。凄いです。さすが伊坂さんです。
マスコミの力って恐ろしいですよね。
今の世の中、インターネットやテレビなどでマインドコントロールするのなんて簡単なんだろうな。
青柳がかつてアイドルを助けた時は散々持て囃したのに、今度は容疑者扱い。
善人から悪人にさせるのだってマスコミは簡単なんだ。
怖いなぁ。マスコミの言う事が正しくなくとも世間が真に受けてしまうのは恐ろしいです。
青柳が逃げている所は下水道なんて恩田陸さんの「ロミオとロミオは永遠に」の逃亡シーンを思い出しました。
青柳はいろんな人に騙されて利用されて。それでも、人を信頼しようと思うところは凄いですよね。
敵はたくさんいたけど、だから出来た味方もたくさんいた。
そして、両親。
青柳のお父さんは、マスコミに真っ向から立ち向かい、「ちゃっちゃと逃げろ」とまで言った。
息子はやっていないと確信を持っていても、ここまで言えるのは逞しいですよね。
これが、本当の親子の愛の形だと思うんです。
今、ちょうど通り魔事件で問題になっていますが、親はなんとなく事件に対して人事のように発言している気がします。
親子間の問題があってもなくても、青柳父のような発言と行動が正しいのかなとも感じました。
自分がその立場になったらできるかどうかは別として^^;
元カノの樋口晴子もかっこよかったです。
青柳が極限の状態になっている中、「だと思った。」という言葉はかなり励みになったと思います。
最後、青柳はイケメンなのにもったいないなぁと思ってしまったのが正直な感想^^;
七美ちゃんもやるね~。最後のハンコは感動でした。
晴子は青柳のボタンの押し方じゃなくて姿とか雰囲気で分かったと思いたい。
「たいへんよくできました」
〈新潮社 2007.11〉H20.7.24読了
*個人的に…井ノ原と森田という名字に反応した私…。
森田はあっても井ノ原は必然だ!と思ったのですが「偶然でしょ」と家族に一蹴され…。ま、そりゃそうだ。
オススメ!
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた—。
精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界—、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
本屋大賞にノミネートされる前から予約してたのに^^;今更ながら読みました。
面白かったですね~。凄いです。さすが伊坂さんです。
マスコミの力って恐ろしいですよね。
今の世の中、インターネットやテレビなどでマインドコントロールするのなんて簡単なんだろうな。
青柳がかつてアイドルを助けた時は散々持て囃したのに、今度は容疑者扱い。
善人から悪人にさせるのだってマスコミは簡単なんだ。
怖いなぁ。マスコミの言う事が正しくなくとも世間が真に受けてしまうのは恐ろしいです。
青柳が逃げている所は下水道なんて恩田陸さんの「ロミオとロミオは永遠に」の逃亡シーンを思い出しました。
青柳はいろんな人に騙されて利用されて。それでも、人を信頼しようと思うところは凄いですよね。
敵はたくさんいたけど、だから出来た味方もたくさんいた。
そして、両親。
青柳のお父さんは、マスコミに真っ向から立ち向かい、「ちゃっちゃと逃げろ」とまで言った。
息子はやっていないと確信を持っていても、ここまで言えるのは逞しいですよね。
これが、本当の親子の愛の形だと思うんです。
今、ちょうど通り魔事件で問題になっていますが、親はなんとなく事件に対して人事のように発言している気がします。
親子間の問題があってもなくても、青柳父のような発言と行動が正しいのかなとも感じました。
自分がその立場になったらできるかどうかは別として^^;
元カノの樋口晴子もかっこよかったです。
青柳が極限の状態になっている中、「だと思った。」という言葉はかなり励みになったと思います。
最後、青柳はイケメンなのにもったいないなぁと思ってしまったのが正直な感想^^;
七美ちゃんもやるね~。最後のハンコは感動でした。
晴子は青柳のボタンの押し方じゃなくて姿とか雰囲気で分かったと思いたい。
「たいへんよくできました」
〈新潮社 2007.11〉H20.7.24読了
*個人的に…井ノ原と森田という名字に反応した私…。
森田はあっても井ノ原は必然だ!と思ったのですが「偶然でしょ」と家族に一蹴され…。ま、そりゃそうだ。
コレおもしろかったですよね〜
他の作品にも感じられる、
こう、文字の裏にある?
人と人とのつながりみたいなのが感じられて
ぐっときました!
伊坂さん、この作品で、
直木賞の候補になるのを断ったとか。
「執筆に専念したい」だとか。
次作、期待しちゃいますね!
とりあえず、TBはまたも不発でした。。
一方、苗坊さんはコメントできないとは。。
我々、おそろしく中途半端な関係ですね〜(笑)