猫と針

友人の葬式の帰り、久々に学生時代の仲間が集まった。
噂によれば、仲間たちはみな、何らかの個人的事情を抱えているらしい。
一見なごやかな宴だが、それぞれが諸事情で少しずつ席を外す間、残った人間は様々に憶測を巡らし、不在の人物について語り合う。
やがて漂う不穏な空気―。噂はどこまで本当なのか?
そして、この集まりの本当の意図とは?恩田陸“初戯曲”ついに書籍化。
閉鎖空間で展開する、心理サスペンス会話劇。創作の舞台裏を綴った長文エッセイ、「『猫と針』日記」も書き下ろしで収録。

「いのちのパレード」の方が大分前から予約しているのですが、こちらの方が先でした。
最近の恩田さんの作品は舞台化したら面白そうな作品が多かったのですが、本当に戯曲を手掛けるなんて凄いですよね。
そしてそのきっかけが「チョコレートコスモス」だったんですね〜。
戯曲で小説とは違うんですけど、それでも内容は恩田さんだなぁと思うから不思議です。
ストーリーも面白かったです。
でも、やはり小説とは違うんですね…。
全部が本番の10日前に完成するって…。凄い。
役者さんも大変ですね。
実際の舞台も観てみたいと思いました。

〈新潮社 2008.2〉H20.4.25読了