四日間の奇蹟 (宝島社文庫)

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。
脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

今更ですが、読みました。
最近、私の本棚に眠っている積読本を読み漁ってます。
映画を先に見てしまっていたので、ストーリーを知っちゃってからはなかなか読む気になれなくて。
読んでみて、素敵だったんですけども、浅倉作品はどうしても不自然さを感じてしまうんです。
浅倉さんの作品って、人が喋るシーンが多いんです。
それも一人が2ページ分くらい延々と。
人が会話している時は相手も反応するし、何かを感じると思うんですよね。
それが表現されていなくてひたすら延々と喋っているというシーンがどうも読み慣れなくて。
それ以外はストーリーも出てくる人も素敵だと思うんですが。
如月と千織の関係、それに真理子が加わった人間関係がとっても素敵だと思いました。
真理子は、一生懸命仕事して恋して、生きているのに、どうしてなんだろうなぁ。
それが切なくて。
最後の最後は好きな人と一緒にいることが出来たし、人にとって自分の存在がどういうものなのかも知ることが出来ましたし。
千織と如月はこれからの人生、どうなっていくのかも楽しみな感じです。
映画のキャスト陣を思い浮かべて読んでいました^^
いや〜合ってますね〜。

〈宝島社 2003.1
 宝島社 2004.1〉H20.4.2読了