不思議の足跡 最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

小説短編集は売れないと言われる。
複数作家によるアンソロジーとなると、さらに敬遠されがちになるのが実情だ。
かく言う筆者も、どうせ読むならドシンと重たい長編を、と思ってしまう。
が、ご存じだろうか?世に傑作と謳われる映画の多くは、短編小説を原作としている事実を。
発想と構成という点において、作り手が投入するエネルギーは長編も短編も変わらないのだということを。
本書に収録された玉編の中に、十年後の伝説が潜んでいる可能性は十分にある。
決めるのは時間、確かめるのはあなただ。

最近アンソロジーを多く読んでいます。
通勤中に読む事が多いので、短い方が読みやすいんですよね。
15人の作家さんのアンソロジー。未読の作家さんは6人でした。
好きなのは「酬い」「隠されていたもの」「チヨ子」「Do you love me?」ですかね。
「隠されていたもの」のストーリーは途中からなんか知ってるな〜と思ったんですよね。
思い出しました。
「世にも奇妙な物語」で松下由樹さんが演じていた物語でした。
原作があったんですね〜。面白かったです。
米沢さんの作品もさくさく読めました。
幽霊くんの話が面白かったです。最後がちょっと切なかったですね。

〈光文社 2007.10〉H20.3.6読了