となり町戦争 (集英社文庫)

ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。
僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。
だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。
それでも戦争は着実に進んでいた―。
シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第17回小説すばる新人賞受賞作。

三崎さん、久しぶりに読みました。
シュール・・・そうですね。
もしも実際に戦争が起きたら。私はどう思うのかな。
恐怖に慄くのかな、やっぱり。
僕が、偵察を命ぜられていて業務をこなしていても、分からない戸惑いが伝わってきました。
香西さんの弟君はすごい奴です。
真っ向から対立してますもんね。
私は、今のその状況を受け入れてしまうかもしれないなぁ。
弟君を敬遠する町人の一人かもしれない。
最後の二人はせつなかったなぁ・・・。
最後までシュールだった・・・。
映画化されましたよね。
どうやって表現されたんでしょう。
気になります。

〈集英社 2005.1〉H20.2.19読了