ワーキング・ホリデーワーキング・ホリデー
著者:坂木 司
販売元:文藝春秋
発売日:2007-06
おすすめ度:4.0
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オススメ!
ホストクラブに突然やってきた少年進は、元ヤンのホスト、ヤマトのことを「お父さん」と呼んだ。
全く見に覚えのなかったヤマトだったが、進の母親の名前を聞き、自分の子どもの可能性が出てきた。
その後、ヤマトは進と暮らし始め、ホストから宅急便のドライバーに転進。
血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

面白かった〜。一気に読んでしまいました。もったいなかった・・・^^;
こういう話大好きです。
大和が好きです。
元ヤンで言葉遣いが悪くって喧嘩っ早くって不器用だけど、熱くて優しい男。
そして、料理上手でゴミの分別もしっかりしていてお母さんのような進。
ホストクラブのオーナージャスミン、ホスト雪夜、常連客のナナ。
宅配会社のボス、リカさん、コブちゃん、イワさん、ミキティ。
出てくる人たちがみんな素敵でした。
連作短編となってますが、どの作品も爽快感があって、読み終わった後に心があったまります。
最後の最後に進がした行動は、2人が本当に親子になった瞬間なのかなと思います。
坂木さんの作品は2冊目ですが、本当に私好み。
「ひきこもり探偵」シリーズも未読なので、読むのが楽しみです。

〈文芸春秋 2007.6〉H19.10.13読了