大きな熊が来る前に、おやすみ。

徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年になる。
だけど今が手放しで幸せ、という気分ではあまりなくて、むしろ転覆するかも知れない船に乗って、岸から離れようとしている、そんな気持ちがまとわりついていた―。
新しい恋を始めた3人の女性を主人公に、人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き上げる感動の小説集。
切なくて、とても真剣な恋愛小説。

やっと読めました・・・
今、生保の試験が控えていて全然読めないんですよね^^;
この本、明日までに返さなきゃいけなかったので、ちょうどよかったです。
あ〜・・・2週間で1冊か〜。
で、本編。
主人公の女性達の気持ちはとっても分かるんです。
私も恋愛経験は少ないし、多分天然記念物なくらい堅物で昔っぽい人だと自分でも思いますし。
でも、相手の男の子の良さがわからーんのでした。
心の問題や育った環境からの性格だとは思うんだけど。
女性に暴力を振るってしまったり、相手の気持ちを考慮せずに話したり。
ちょっとそういうシーンが嫌でした。
1番すきなのは最後の「猫と君のとなり」です。
荻原くんの優しさがとっても伝わってきます。
志麻の不器用で、過去の恋愛から恋に恐怖心を抱いている所も。
2人を結びつける事になった過去の出来事が、可愛らしくって素敵だなと思いました。
色々言いましたが^^;好きな作品です。

〈新潮社 2007.3〉H19.5.19読了