虹を操る少年

「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」
“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠。
彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。
しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。
新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。

この作品、10年以上前に書かれた作品なんだよね。
でも、今読んでも全然古さを感じないというか、新次元のまま読めるというか…。
東野さんはどうしてこんなストーリーを書けるのでしょう。
光楽の原理が読んでもよく分からなかった^^;
でも、ストーリーはとっても引き込まれました。
面白かったです。
光瑠が凄すぎますね^^;こういう高校生がいたら恐ろしいです。
信頼できる仲間がいたのはいいけど、周りの皆が自分にはついていけないって思うのって、実は辛いんじゃないかなぁと思ったりする。
皆が自分の中の光を見出せるようになったら、もっと光瑠は変わっていけるのかな。
でも、こういう子どもを持つ親って辛いんだろうな〜…。
にしても、あのラストは納得がいかない。
もうちょっと先が読みたいと思ったんだけどなぁ。
次のページをめくったら「え?終わり!?」って言う感じだったので^^;

〈実業之日本社1994.8、 講談社1997.7〉
 H19.2.16読了