僕たちの戦争

オススメ!
”根拠なしポジティブ”の現代のフリーター、尾島健太と、昭和19年の「海の若鷲」に憧れる軍国青年、石庭吾一が時空を越えて入れ替わってしまった。
それぞれがその時代背景に戸惑いながらも、自分の境遇に順応していく。
しかし、2人はどうして自分がここへやってきたのかを考えつつ、元の世界へ戻る方法を考える。

最後まで読んだ感想・・・。
アビスと一緒じゃ〜ん!!!でした。すいません、ゲームやってる人じゃないと分からないですよね
でも、やっている人は気持ちが分かるはず。
あのラストは、卑怯です。ですが、素晴らしかったです。
ちょっと前に「硫黄島からの手紙」を読んだし、なんだか戦争ものが続いています。
この作品の健太の状況は「WINDS OF GOD」を思い出しました。
こっちの方が怖かったですけどね・・・。
戦争物は本当に読んでいて辛いですよね。
20歳前後の少年が、たくさん死んでしまうんですから。
お国のために、死ぬのではなくて、未来のために生きていってほしいと今なら思えるんですけど、時代なんですね。
吾一は、次第に現代に順応していきましたけど、「これが、自分たちが命を捨てて守ろうとしている国の五十年後の姿なのか?」っていう言葉があったんですよね。
それが凄く残ってます。
「硫黄島からの手紙」で亡くなった人たちも、こんな未来を待っていなかったと思うんです。
そう思うと、なんとも切ないですね。
この作品、最近ドラマ化されましたよね。
森山未來くんは、とっても合ってるように思います。
見ればよかったな〜

〈双葉社 2004.8〉H18.12.19読了