温室デイズ

中森みちるは小学生の時に学級崩壊を経験し、中学でもその兆候を敏感に感じ取っていた。
そして、それが原因でみちるはいじめの標的となった。
かつて小学生の時にいじめに遭い、転校した優子は、みちるの友人となっていた。
みちるがいじめられるようになってから、優子は教室へ入れなくなった。
かつて学級崩壊からクラスを救ったヒーローの斉藤君は自らパシリとなっている。

読むのがとっても辛かったです。
いじめがテーマだって知っていたので、読むのをためらっていたんだけど、読みました。
現役の教師の瀬尾さんが語るから垣間見える話もたくさんあった。
みちるは本当に強い子だと思う。
人のせいにしないし、どうにかしないとって思っているし、いじめられていても逃げないし。
そんな酷い仕打ちを受けてもまだ、クラスがまとまってほしいと思っているし、自分の今いる場所を「温室」「ぬるま湯」といっている所が凄いと思った。
ちっともそんな状況じゃなかったはずなのに。
今までの瀬尾さんっぽくない作品かなぁと思ってたんだけど、出てくる人はやっぱり瀬尾さんっぽいなと思ったね。
吉川とか、そんな感じ。
駿のような子って、今はたくさんいるんだろうなぁ。
根が悪い子じゃないと思うんだよね。
ただ寂しくて、話をする相手がいなくて、ストレスがたまって爆発しちゃっているだけなんだと思うな。
ただ頷く相手がいるっていうのは、大事なんだと思った。

〈角川書店 2006.7〉H18.12.12読了