
オススメ!
男女が出会うと、いろいろな感情が生まれる。
気になる、好き、愛しい、せつない…。友だちが恋の対象になるのは、どんなときだろう?
転校生への憧れ、再会した同級生への複雑な感情、文通相手のまだ見ぬ異性へのときめき―。
微妙な機微を、6人の実力派男性作家が描く恋愛アンソロジー。
(esbooksより引用)
「リアルラブ?」石田衣良
大学の同級生のヤスとカナコは代官山のカフェのバイト仲間。
カナコは店のチーフに思いを馳せており、ヤスは店の常連である通称マダムが気になっている。二人がお互いの恋の為、協力する。
ちょっとこの作品は6作品の中では6番目かな〜という感想。
嫌いじゃないんですけどね。のっけからびっくりさせられましたよ^^;
やっぱり不倫の恋はちょっと好きではありません。
「なみうちぎわ」中田永一
餅月姫子はある事故のせいで、5年間寝たきりで意識を失っていた。
5年経ち、気付かぬうちに21歳になっていた姫子は目を覚ました。
そこには家族と、当時12歳だった灰谷小太郎が5年分成長して側にいた。
この作品、実は1番好きです。
こういう恋物語大好きなんですよ〜^^とっても素敵でした。
「眠り姫」の現代バージョンみたいでしたね。
最初は小太郎が罪悪感から毎日姫子の家に行ってたのかと思ってたんですけど、そうではない複雑な想いがあったのね。ふふふ^m^
「ハミングライフ」中村航
勤め先の店に行く前に、野良猫に餌をやる事が習慣になっていた藍。
近くの木にウロを見つけた藍は、そこでかわいいねこの絵を見つける。
この作品もとても好きです。字を書くのが好きなので、こういう手紙のやり取りを見てると微笑ましいなぁと思います。
「耳をすませば」のような出会いとか、こういう手紙でのやり取りとか、そういうのが恋愛の理想なんですけど、もう時代が違いますよね〜・・・(泣)
「DEAR」本多孝好
8年ぶりの同窓会。
相田は、久しぶりに友達だった舟木、黒崎と再会する。
3人が恋をしていた笹山はるかは、姿を見せなかった。
私、最後まで20歳になったはるかがどうなっているか、気付かなかったんですよねぇ。鈍いにも程があります・・・。
可愛らしいですね〜3人。小学生の男の子って、こんな感じなんでしょうか^^
「わかれ道」真伏修三
ある日、美術館の展示品から抜け出したような美女、新川幸恵が転校してきた。
青山も、友人の本神もどの男子も彼女に好意を持っていた。
青山は、幸恵に球場に来るよう誘われる。
何か可愛かったね、この作品^^
青山も素直じゃないんだから。さっさと付き合えば良いのにさ。
もどかしいというか、歯痒い感じでした。この人の作品は初めてでしたが、好きな感じです。
「ネコ・ニ・デコ」山本幸久
輸入雑貨店の店長をしている28歳の真弓子。
バイトの子の勧めでランチしにいった向かいのスープカレーショップの黒めがねの青年が気になっていた。
ランチをしている時、女がいきなりなれなれしく真弓子に話しかけてきた。
その女は、かつての高校の同級生だった。
山本さんって気になってる作家さんなのですが、1度も読んだことがなかったんです。
好きですね〜^^いい感じです。
真弓子と美咲の関係も、これから良い友人関係を築いていけるような気がします。
<補足>
「ナナメモ」のななさんより、「ハミングライフ」が来冬に公開されることを知りました。
女優さんは分からないのですが、男性役は井上芳雄と聞いて驚き!
カッコいいですよね〜^^結構好きです。
なのに、北海道ではどうやら上映されないようなので、ショックでした^^;
〈祥伝社 2006.7〉H18.12.9読了
「ハミングライフ」木のうろに置く手紙なんて素敵です。映画になるみたいですね。