光とともに… (10)

漫画です〜。
でも、大学図書館に所蔵してあるんです。
漫画が置いてある、と思って、気になって手にとって読み出したのが最初でした。
最新刊は10巻です。
ご存知の方も多くいらっしゃいますよね。
主人公の東 光という男の子は、自閉症で、人と関わる事が得意ではありません。
人の手を借りなければ、生きていけない子なんですよね。
何年か前に、ドラマ化もされましたよね。私は見なかったのですが。
作者の知り合いのお子さんがモデルになっているらしいです。

みなさんは、自閉症ってどういう病気だと思いますか?
名前を聞いたら、何だか鬱状態だったり、自分の殻に閉じこもってるって言う印象がありますよね。
でも、違うんです。
先天性の脳障害なんです。
自閉症と診断された光君と、家族の物語です。
1巻は生まれた時から始まります。
それから幼稚園に入園して、小学生になって、10巻では中学生になってます。
今も続いてるんですよね?
最初は読むのが辛かったんですよね。
親にすらなかなか心を開かず、言う事を聞かない。
人は、親の育て方が悪いといって、親(特に母親)を責める。
母親が泣いてばかりで可哀相で、最初は旦那さんも責めるんです。
でも、自閉症だと言う事を知り、たくさんの人に支えられながら光君を育てていくんです。
お父さんも一緒に。ここポイント。
お母さんは、普通学級の教室にも度々行き、自閉症について説明をしたり、「光通信」という新聞を作り、光君のことを父兄の人にも伝えたりしてます。
こんなに親が努力していても、分かってくれない人や理解してくれない人がいるんですよね。
「障害者」っていう言葉が、ずしりとのしかかる作品です。
でも、お母さんはめげません。いつも前向きに頑張ってます。
周りの人たちが、ちょっと手助けするだけでも、大分状況は変わってくると思うんですよね。
前に、バスに乗っていたら、近くの知的障害者施設に通所している人が数人、乗車していたんです。職員さんも一緒でした。
下りる際に、カードの通し方が分からないらしく、下りれない状態になってたんです。
そこで、私は運転手が、カードの通し方を教えてやれば良いじゃないかって思ったんですよね。
職員さんは一人しかいないから、すぐに手助けできるわけではない。
別に難しいことじゃないですよね。「ここに通すんだよ。」って、教えたら良いんですから。
これは高齢者にでも一緒だと思うんですけどね。
やり方がわかるのが当たり前だと思って、投げやりな感じで教える人もいるんです。
やっぱりそれは、ないなって思うんですよね。
少しでも手助けしていく環境があれば、障害を持っている方も、その家族も、こんなに苦労しないのになぁ。って、思うんですよね。
綺麗事でしょうか・・・。