むかし僕が死んだ家

「私には幼い頃の記憶が全然ないの。」
かつて6年間という長い間交際し、7年前に別れたきりだったかつての恋人、沙也加と同窓会で再会。
もう2度と会うこともないと思っていたが、1週間後に沙也加から電話がかかってくる。
彼女は数年前に父親を亡くしていた。
その父親が、生前何度か不可解な行動をしていたのだという。
父親の行動と、失われてしまった過去の記憶は関係があるのではないかと考え、一緒にその場所へ行ってほしいのだといわれる。
過去の記憶を取り戻すため、2人で「幻の家」を訪ねた。

弟に勧められて読みました。
滅多に本を読む事のない弟から勧められたら、読まないわけにはいかないでしょう^^
で、一気に読んでしまいました。
続きが気になって気になって^^
夜に一人で読むのは怖かったけど・・・。
とても面白かったです。
沙也加の思い出せないかこのことも気になったし、ひっそりとたたずんでいる家のことや、その家族についても段々わかっていくから、読んでいて止められなかった。
沙也加が自分の子どもにしてしまう行為が、この過去から来ているのかと思うと切なくなったし、家の人たちと沙也加がどう絡んでいくのかも気になったし。
でも、私はもっと凄まじい結末を想像していたので、あ、そうなんだ〜くらいで終わってしまった^^;
想像しすぎてしまって。失敗した・・・。

〈双葉社 1994.5〉H18.9.16読了