殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉

「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
湿原の近くに聳え立つ、閉鎖された施設。
ここは、優秀な人材が学ぶ学校。全寮制で、外へはなかなか出ることが出来ない。
ワケありの生徒が多い。
ヨハンもその一人。
億万長者のマフィアを父に持つ跡継ぎ第一候補。
常に命を狙われるため、ここで待機している。
彼のパートナーとなる重要な女性は、もうすでにこの学校を去っていった。
しかし、この平和な学校で毎日を送っていると、平和ボケしてくる。
最近、学園内で「笑いカワセミ」というゲームがはやっていた。
「攫われて」小林泰三
恵美は僕に突然、自分がかつて誘拐されたことがあるという告白を始める。
小学校の帰り道、友達と3人で帰ったところ、男に攫われたのだという。
「還ってきた少女」新津きよみ
七穂は中学2年生。友達の智子が、七穂にそっくりな少女を見かけたのだという。
自分に瓜二つの少女の事が、気になっていた。
一方。辻村綾子は塾講師。
彼女は、新しい受講生があの少女とそっくりで、驚愕する。
「SEVEN ROOMS」乙一
「ZOO」のなかに感想を載せているので、省略します。

短編集です。アンソロジー。
恐かったねぇ。
サスペンスって書いてあるけど、ホント恐い。
恩田さんの作品は「麦の海に沈む果実」の番外編。
ヨハンバージョン。
このシリーズは本当に面白い。たくさん出てきそうだよね、これからも。
個人的には、黎二バージョンを見たかったりする。無理かな?
ラストがびっくり〜。さすが恩田さんだね!
「攫われて」は、う〜ん・・・恐いしグロテスクになってくるし、ラストもちょっと納得いかないです。辛い?
「還ってきた少女」は、面白かった。納得。なるほどね〜って。
でも、綾子先生に同情してしまいました^^;
「SEVEN ROOM」は読みませんでした。
読んだことあるし、恐いって知ってるので^^;ヘタレ。
映画化されたよね、確か。
神木龍之介君はみたいけど、この作品は見たくないです。

〈角川スニーカー文庫 2002.2〉H18.5.9読了