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椿、二十三歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。
何もかもが思い通りになるはずだった。
しかし祖母がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。
美人だって泣きをみることに気づいた椿。
弱者と強者、真実と嘘…誰もが悩み傷つくナイーヴな人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう?
清々しく心洗われる、“あなた”の魂の物語。
初めて読んだ山本作品です。5年前に読みました。
椿、本当にだいっきらいだったのですが、いろいろな出来事を不本意ながら乗り越えて、成長できたんじゃないかなと思います。
大魔神との大人になってからの出会いが、良かったのかなと思う。
椿は絶対同性の友達はいないだろうから。これからは親友とまでは言わなくても、いい友人関係を築いていけるのではないかと思いました。
〈角川文庫 1997.7〉H13.12.24読了
ものすごく久々に山本さんの小説を読みました。
たぶん、「ブルーもしくはブルー」を読んで最後、何年経っているのやら…。
山本さんの小説いいですよね、また他のも読みたくなりました。
椿と大魔神の両極端さが良かったと思います。嫌いあっている2人だからこそ、ずばり核心をつく言い方が妙にすっきりしました。けんかのシーンはすごいなぁ…と。
美人について、考えさせられました(^^ゞ