錦繍
愛しながらも運命的な事件により引き裂かれてしまった2人。
その2人が10年後、再び運命的に再会をした。
別れた時のことを思い出し、忘れられずに女が男に1通の手紙を送る。
14通の手紙からなる男女の物語。
美しいです。
内容は手紙でのみの構成。
だからか凄く読みやすかった。
男女の心情がストレートに伝わってくる。
2人は再び結ばれてほしいと思ったけど、そういう話ではないなぁと思った。
だけど、良い終わりかたでよかったと思います。
〈新潮文庫 1985.5〉H16.10.23読了
読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。
宮本輝は、「青が散る」とこの「錦繍」が同点で一番好きです。
手紙だけでこんなに読ませられるんだ〜、ということも読んだ当時、新鮮な驚きでした。