魔性の子

オススメ!
教育実習のため、母校に戻った広瀬は孤立している生徒、高里に会う。
彼をいじめた者は”報復”ともいえる不慮の事故に遭うのだ。
広瀬は、高里と自分が似ている気がした。
だから、何かあっても高里をかばっていた。
しかし、段々報復はエスカレートしていく。
なぜ、高里と関わると事件は起きるのか。
それは、高里が幼少の頃に経験した”神隠し”に隠されていた。

「十二国記」シリーズの番外編(?)です。
十二国記を読んでいても読んでいなくても楽しめると思うよ。
でも、読んでいる方がよりわかりやすいかなぁ(どっちだよ)
私はシリーズを読んでから読んだけどね。
主人公と高里は雰囲気は似ていたのかもしれないけど、カナリ違うよね。
世界が違うって言うのもあるけど、高里は本当に違う世界に存在している人なんだよね。
でも、主人公は途中から被害妄想のようになってきて、高里と一緒だと思い込んでいるんだよね。
逃げになってる。
それはダメだよね。
どんなに辛くっても、今いる場所で生きていかなきゃいけないのにね。
とか、思って読んでました^^

〈新潮文庫 1991.9〉H16.7.28読了