天使のナイフ

オススメ!
桧山は、4歳の愛実と2人暮らし。
妻の祥子は4年前、13歳の少年3人に殺害された。
少年達は14歳未満だったため、逮捕ではなく補導。
そして、未成年のため、彼らについて何も知る事はできなかった。
桧山は国の少年法に対して疑問を抱く。
4年経った今、少年Bの沢村和也が何者かによって殺された。
桧山に疑いの目がかかる。
しかし、なぜ今ごろになって殺されたのだろうか。
犯人の目的は?
桧山は危険を顧みず、4年前の事件について調べる事にした。

第51回江戸川乱歩賞受賞作。
面白かったです^^
内容は全然知らなくて、名前だけ知ってただけだったんだけど、読んでよかった。
さすが受賞作品。
少年法に基づいているから暗いかなって思ったんだけど、全然。
いや、そういう場面もあるけど、決してそれだけではない。
被害者、加害者両方の側からの視点で見ているのがまたなんともイイね。
少年法は詳しくは知らないけど、やっぱり理不尽さを感じるね。
被害に合った遺族でさえ、犯人について何も知る事ができないなんて。
いや〜にしても、ラストのめまぐるしい展開にはびっくりです。
最後まで裏切らない感じでした。
なぜこの本を手にしたかというと「はなまるマーケット」で薬丸さんが言ってて、絶賛してたんだよね。
だから、内容を知らないのに読んでみたという。。。
なんという安直さ^^;
でも、ホント読んでよかったです。

〈講談社 2005.8〉H17.12.1読了