

オススメ!
ごく普通の高校生である中嶋陽子は、忠実に両親の言いつけを守って平凡に暮らしていた。
しかし、ケイキ名乗る男が現われてから、陽子の生活は変わる。
ケイキという男は着物のような不思議な格好をしており、髪の毛も金髪だった。
ケイキは陽子に自分の主だということだけを告げ、何の説明もないまま異国の地へ連れて行かれる。
敵襲に会い、陽子は一人となる。
いくら待ってもケイキは来ない。自分で動き出すしかなかった。
しかし、陽子が海を渡ってやってきた海客だと知ると、人は陽子を捕らえ、処刑させようとする。
陽子は逃げ、目的地のない旅を強いられる。
ケイキを探すため、また、家へ帰るために。
しかし、その旅は過酷だった。
人は助けてくれない。信じたら裏切られる。
唯一現われる蒼猿は、陽子を苦しめ絶望させるだけ。
妖魔や飢えと、必死で戦っていた。
金はなく、怪我は絶えない。陽子は動けなくなった。
だが、陽子は無事だった。
側にいたのは、楽俊という一頭の獣。半獣と呼ばれる者だった。
いろんな人が勧めてて、手に入ったので読んだ作品。
いや〜・・・面白かったわ〜。
いろいろ難しくて、理解するのは大変だったけど。
でも、凄い世界観だよね。何も無い状態から、これだけの架空の世界を創り出すっていうのは、凄いと思うよ。
小野さんはこれが初読だったけど、見事にはまりました。
一気に十二国記シリーズ、読んじゃったしね。
でも、上巻は読んでて辛かったよ。
陽子の状況が苦しすぎるんだもん。
ここまで苦しめなくたっていいじゃないかぁ。って思った^^;
でも、ここまで苦労してきたから、とってもいいラストが生まれたんじゃないかなぁって思うけどね。
〈講談社 1992.6〉 H16.2.13読了
上巻は、本当に辛かったですよね。
それでもページを繰る手が止められなかったのは、この作品の持つ魅力のなせるわざでしょうか。
十二国記という作品を知ったことで、人生の楽しみが一つ増えたようです。
新作が待ち遠しいですね。