群青の夜の羽毛布
丘の上に家を建ててから、家族は壊れてしまった。
母に逆らえずに生きているさとる。
厳しい母親と暮らしながらも、奔放に生きている妹、みつる。
家事を任され、出かけることはあまり無い。
図書館へ通う生活。
そして、24歳のさとるの門限は10時。
さとるの家族は何かを隠している。
そう考える、さとるの彼氏、鉄男。
2人は互いに愛し合っているが、2人の間にはいくつもの影があった。
なぜさとるは、それほどまでに母を恐れているのだろうか。
こわかったよ〜><
ホラーじゃないんだけどね、怖いんだよ。
母は怖い・・・
このお母さんは異常なまでだけど。
でも、こうなる前は、きっと皆が幸せになりたいって思っていたはずなのに。
さとるの異常なまでの弱さが、始めは好きになれなかったんだけど、でも、さとるは弱い人間ではなかったんだね。
さとるとちゃんと付き合っていこうとしてる鉄男も良いなって思った。
これ、映画化されてるんだよね。
興味あるなぁ。
〈幻冬舎 1995.11〉 H15.2.26読了
この題にはまんまと騙されました〜。山本さんの作品の装丁は、ポップであったり、可愛らしいデザインであったりするのに、内容はかなりドロドロ・・・。ビックリしました。
私もさとるは弱い人間だと思っていたので、ジメジメした気持ちで読み進めたのですが、最後はスッとしました。鉄男はいいですね、私も好感が持てました。
※遅くなってしまって申し訳ありません。
コメント&TBありがとうございます。
私もTBさせて下さいな。こちらの記事にのみ、TBさせていただきます。