チグリスとユーフラテス
400年以上も前、キャプテン・リュウイチとその妻レイディ・アカリを始めとする地球から来た人々が、惑星ナインへ降り立った。
そこで、新しい世界を作り上げていた。
しかし、時代が進むにつれて子どもを生める人が減っていき、人口は減っていった。
更に、遺伝子の問題により、男の子どもは長く生きられない。
人々は”最後の子ども”が出来ることを恐れていた。
しかし、子を生める人はいなくなり”最後の子ども”ルナが生まれた。
ルナは、年をとるにつれて周りの人々が死んでいき、終いには1人になる。
1人になるとルナはコールドスリープ――その時代の医学では治せない病気を、後世に望みを託すために眠り続ける機能。
で、眠っている人を次々と起こしていく。
起きた人々に今の世界を知らせるために、その人たちの望みは叶わなかったことを知らせるために。
しかし、ルナは起こした人々から少しずつ、生きる意味を学ぶことになる。
自分の生きている意味を知るため、ルナは最も奥の部屋で眠る、レイディ・アカリを起こす決意をする。
これを読んでいたとき、何でだか忘れたけど、凄く落ち込んでいて悩んでたんだ。
生きるってことはどういうことなのか、そういう大きなテーマがある本で、いろいろ考えさせられた記憶がある。
かなりのSFだから、賛否両論あるかもしれないけど、私は好きだなぁ。
始めは何を示しているのかわからなかったけど、だんだんわかってきて、とまらなくなった。
出てくる人皆の言葉が重くって、考えさせられる。
特に、灯と明かな。
惑星に降り立った始めの2人ね。
これはオススメです^^
〈集英社 1999.2〉H15.10.7読了


うちのすあなへコメントありがとうございました。
この本は、というか新井素子の本のほとんどがそうなんですが、軽妙な語りの裏にとってもとっても重いテーマがあるんですよね。
そのギャップが時々すごくショックで呆然とさせられて、やがて快感になっていくという(笑)
SFではメジャーなテーマなんですが、それをあの三人称で書くというのが読み手には(特にSF好きには)ちょっとびっくりだったです。
私も非常に好きな一冊で、新井素子を読み始めた頃(10代)に出会っていたら良かったなぁと思います。
こちらはウチと本がそんなにかぶっていないので、参考にさせて頂きたいです。
また、お邪魔しますね。