青空のむこう
オススメ!
ある日、ハリーはトラックに轢かれて死んでしまった。
いつの間にか、〈死者の国〉で〈彼方の青い世界〉へ行くための手続きを待つ列に並んでいた。
名前の登録が終わり、〈彼方の青い世界〉に向かう何も無いところを歩いていると、アーサーという少年に出会う。
アーサーは150年前に熱病で死んでしまった少年だった。
彼は、自分が生まれたときに死んでしまった母親を探している。
この世に未練があるために、〈彼方の青い世界〉に行かないのだった。
ハリーも一つだけ、心残りがあった。
姉のエギーと喧嘩して別れ、そのままハリーは死んでしまった。
どうしてもエギーに会って、ひどいことを言ってしまった事を謝りたかった。
すると、アーサーは一つの提案をする。
生きた人が暮らしている〈生者の国〉へ行こうと言ったのだ。
数年前にベストセラーになった作品。
この話は、主人公が死んでしまったことから物語は始まる。
そこで思ったことは、主人公は死んでしまったことに対しては全く触れていないということ。
ただ、お姉さんにひどいことを言ってしまった。だから謝らなくちゃ、死ねない。そう考えてる。
ハリーは明るい性格の子だから、「死」が一つのテーマになってはいるけれど、暗くはなかった。
ただ、読了後は感動の一言。
家族は素晴らしいことなんだって感じた。
お姉さんのエギーにとって、ハリーの死は特に心に深い傷を負うものだった。
喧嘩とは言え、相手にひどいことをいい、謝る相手はもう死んでしまったから。もう一生話せないし、許してもらえない。
ハリーは自分がひどいことを言ったことを後悔した。それで、お姉さんに謝ろうと思ったって言うけど、お姉さんの傷を消そうとも思ったんじゃないかな。
エギーが自分に言ったことで、ずっと悩んでいてほしくないから。幸せになってほしいから。
この2人は、とっても素敵な姉弟だなって思いました。
〈求龍堂 2002.5〉 H14.9.23読了

