苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

雨と夢のあとに 柳美里4

雨と夢のあとに

桜井雨は小学6年生。母は2歳のときに失踪しており、父親、朝晴と2人暮らし。
父親は写真家で、海外へ出ることが多く、不在がち。
雨は一人でいることも多かった。
今回は2週間も音信不通で、父親と連絡がとれなかった。
父はずぶぬれの状態で帰ってきた。
しかし、何故だか違和感を感じる。
前と様子が違っていた。
それから、雨の周りには不思議なことが起こり始める。

柳さん初読。
初の怪談だったらしい。
全然怖さは感じなかったけどな。
これは、今年ドラマ化されてましたね。それで、タイトルを知っていたので手にとって読んでみました。
感動だね〜。
父親の娘への愛情を感じる。
ラストは哀しくて切ない。
とてもよかった。
ただ、雨の一人称で語られることが多かったんだけど、ちょっと読みにくいところも多かったんだ^^;
文章があまり区切られてなくって。
それが、ちょっと残念。

〈角川書店 2005.4〉 H17.10.10読了

東京タワー 江國香織3



東京タワー

「恋はするものじゃなく、おちるものだ。」
高校時代からの友人である透と耕二。
2人には互いに愛する人がいた。
透は詩史という女性。耕二には喜美子という女性。
しかし、詩史も喜美子も既婚者である。
切ない恋模様が描かれている。

映画化もされた小説。
読みやすかったけど、私は共感ができなかった。
でも、透って純粋?なんだよね,確か^^;
切なくて、苦しい感じは伝わってきたよ。
耕二はあんまり好きな感じではなかった^^;
女性に器用な感じの人ってちょっと苦手かな。
映画、見てないから興味あるなぁ。

〈マガジンハウス 2001.12〉 H14.5.20読了

インストール 綿矢りさ3

インストール

高3の朝子は今の生活が嫌だった。
そこで、全てを捨てて逃げ出し、登校拒否となる。
自分の部屋にあるものを捨てているとき、同じマンションに住む、かずよしという小学生に出会う。
それから2人は風俗チャットを始めるが・・・

すらすら読めて、すぐ読み終わった感じ。
でも、主人公と共感できることはなかった。何を伝えたいのかもよく分からなかったし・・・。
ラストはよかったかなって思うけど。
こんな小学生いたら、怖いよなぁ。
とか、思ったりした^^;

〈河出書房新社 2001.11〉H14.5.31読了

夏の庭 湯本香樹実4



夏の庭―The friends

人の死ぬ瞬間を見るために、少年3人はもうすぐ死ぬといわれている老人を観察することに。
しかし、その老人が死ぬ気配はなく、3人は老人に見つかってしまった。
3人は、老人の行うことを手伝う羽目に。
段々付き合っていくうちに、少年達と、老人には深い交流が生まれていく。

始めの死ぬ人間を観察するっていう少年達の考えにはついていけなかったんだよね〜。
イタズラがすぎるんじゃないの〜。っていう・・・^^;
でも、老人と少年達とのかかわりがすごくいいものだなぁって感じた。
老人はいつも一人で暮らしていたから、少年達と触れ合うことが嬉しかったんだろうなぁとか、
少年達もこんなに老人と関わったことがないだろうなぁとか、
いろいろ考えながら読んだような記憶が・・・
最後が凄く感動したよ。切なかった。

〈新潮文庫 1994.2〉 H14.7.31読了

チグリスとユーフラテス 新井素子5



チグリスとユーフラテス

400年以上も前、キャプテン・リュウイチとその妻レイディ・アカリを始めとする地球から来た人々が、惑星ナインへ降り立った。
そこで、新しい世界を作り上げていた。
しかし、時代が進むにつれて子どもを生める人が減っていき、人口は減っていった。
更に、遺伝子の問題により、男の子どもは長く生きられない。
人々は”最後の子ども”が出来ることを恐れていた。
しかし、子を生める人はいなくなり”最後の子ども”ルナが生まれた。
ルナは、年をとるにつれて周りの人々が死んでいき、終いには1人になる。
1人になるとルナはコールドスリープ――その時代の医学では治せない病気を、後世に望みを託すために眠り続ける機能。
で、眠っている人を次々と起こしていく。
起きた人々に今の世界を知らせるために、その人たちの望みは叶わなかったことを知らせるために。
しかし、ルナは起こした人々から少しずつ、生きる意味を学ぶことになる。
自分の生きている意味を知るため、ルナは最も奥の部屋で眠る、レイディ・アカリを起こす決意をする。

これを読んでいたとき、何でだか忘れたけど、凄く落ち込んでいて悩んでたんだ。
生きるってことはどういうことなのか、そういう大きなテーマがある本で、いろいろ考えさせられた記憶がある。
かなりのSFだから、賛否両論あるかもしれないけど、私は好きだなぁ。
始めは何を示しているのかわからなかったけど、だんだんわかってきて、とまらなくなった。
出てくる人皆の言葉が重くって、考えさせられる。
特に、灯と明かな。
惑星に降り立った始めの2人ね。
これはオススメです^^

〈集英社 1999.2〉H15.10.7読了

リトル・バイ・リトル 島本理生5



リトル・バイ・リトル

ふみは母と妹の3人暮らし。ふみと妹ユウは異父兄弟。
その2人とも母は離婚している。
学費の収入源を失ったふみは受験を1年待たなくてはならなくなった。
1年は学費をためるバイト生活である。
母親は整骨院で働いており、そこでふみ好みのかっこいい少年がいるという。
ふみは興味を持たなかったが、整骨院でその噂の少年市倉周と出会う。
ふみの1つ年下で、キックボクシングをしていると言う。
試合を見に行き、少しずつ2人は心を通わしていく。

これは好きな本だね〜。
凄い展開はないんだ。
でも、それがいい。
2人の関係が凄く好き。
ほのぼのしていて、かわいくって。
周もいいなぁ。私も好きなタイプだわ^^でも、今時こんな男の人、あんまりいないかも・・・。
ふみの想いとか、結構共感できる部分があって、だから尚更良かったんだな。
おすすめ〜^^

〈講談社 2003.1〉 H15.5.27読了

西の魔女が死んだ 梨木香歩4



西の魔女が死んだ

まいは母方の祖母が危篤と聞き、母とともに祖母の家へ向かう。
車の中で、祖母と一緒に過ごした2年前のことを思い出していた。
まいは、どうしても学校へ足が向かなくなってしまい、登校拒否となった。
そこで、祖母の家へ療養も兼ねて住むことになった。
祖母はイギリス人だが、まいよりも日本のことを知っていた。
植物や虫について、多くのことを教えてくれた。
また、祖母は魔女の家系であるという。
魔女の血をもつまいは、祖母とともに魔女トレーニングを始める。
そこで、まいは祖母と約束を交わす。

感動した。おばあちゃんが凄く素敵な人だね。
おばあちゃんと過ごしたこと全て、まいの宝物になったと思うよ。
そして、ラストが感動。
おばあちゃんはまいと交わした約束を覚えていたんだね。
タイトルは衝撃的だったけど(笑)
この本を読んでよかったと思ったよ。

〈新潮文庫 2001.8〉 H14.3.10読了

海猫 谷村志穂4



海猫

貸切のバスに、雪よりも白い美しい花嫁が乗っている。
名を野田薫という。
薫はこれから、南茅部の漁師である赤木邦一の元へ嫁ぐ。
ロシアの血を持つ薫はとても美しく、そしてなぜかいつも寂しげだ。
そして、結婚して赤木家に嫁ぎ、邦一の弟、広次と出会う。

3部に別れている物語。
1部の最後、納得がいかなかった。
何でこうなるの!!って。
でも、ラストは凄く好き。
私は特に美輝が好きかな。
母親のことが許せなくて、強い意思をもって生き抜いてきた。
だから恋愛のことは人一倍怖がっているのかな。なんて。
みんなの生き方が素敵で、いいなって思ったよ。

〈新潮社 2002.9〉 H16.11.25読了

ホテルカクタス 江國香織3



ホテルカクタス


ある街の東のはずれに、古いアパートがあった。
ホテルカクタス。
ホテルではなく、アパートなのにこんな名前が付いている。
3階の一角に帽子が、2階の一角にきゅうりが、1階の一角に数字の2が住んでいた。
3人は気の合う友達だった。
夜になると、いつもきゅうりの部屋に集まって、語り合ったり、お酒を飲んだり、音楽を聴いたりして過ごしていました。

不思議な小説だったね。
登場人物が、あだ名っぽい感じなのかなぁって思ったら、ホントにそのまんまだし。
帽子、きゅうり、数字の2。
それぞれ性格は違うし、趣味も違う。
でも、一緒にいると寂しくて、離れると寂しい。そんな関係。
一人(?)一人の生活観が面白かった。
家族構成とかもね。
こんな友達の組み合わせ、考え付く人はそうそういないよね。
でも、違和感はそんなに感じなかった。
最後の一文が、締めくくりとして凄くよかった。
重くて、切ない文章だったよ。

〈ビリケン出版 2001.4〉 H17.4.29読了

この森で、天使はバスを降りた5


Story
ある冬の夜。パーシーは、たった1人で田舎町のバス停に降り立った…。古ぼけたレストラン”スピットファイヤー・グリル”で働きはじめた彼女に、住民たちは遠慮のない好奇の目を向ける。グリルの女主人ハナは、一人...(詳細こちら


1996年に公開されたもの。
大学にあって、タイトルに惹かれてみてみた。
これは、感動した。
私の中ではかなりのヒット。
刑務所に服役していた少女が、初めは無愛想ながらも人のために尽くしていく。
それを認めない人はいるけれど、町の人は次第に彼女を認めていく。
初めはパーシーの雰囲気も良くなくて、大丈夫か?って思ったんだけど。
凄く優しい人で。
どうしてこんな人が罪を犯してしまったんだろう・・・って、ストーリーが気になって引き込まれていく。
その過去が、本当に切なかった。
大学図書館なのに、目が潤んでしまったよ。
大絶賛だったっていうのが本当によく分かったよ。

小さな恋のメロディ4


Story
幼い少年少女の淡い恋心をビージーズの音楽をバックに映し出す傑作ロマンスが初DVD化。親友同士であるダニエルとトム。そんなある日、ダニエルはメロディという少女に心を奪われる。しかし、何をするにもメロディ優...(詳細こちら


大学に最近入ってきた。
今更かとも思ったけど、見てないし。
で、見てみた。
かわいいね^^2人。
お互い好きでいたいだけなのに、どうして一緒にいちゃいけないの?って
2人が言ったところが可愛かった。
にしても、何故学校があんなに荒れているんだ・・・
学生がタバコ吸ってるし・・・びっくりだ。
私的には、トムのほうが目がくりくりしてて、可愛かったなぁって思う^^

ネバーランド5


Story
『チョコレート』のマーク・フォースター監督が、世界中で愛される名作「ピーター・パン」誕生にまつわる秘話を映画化した感動のヒューマンドラマ。主演のジョニー・デップをはじめ、ケイト・ウィンスレット、ダステ...(詳細こちら


感動したよ〜^^
よかった。映画が公開されたとき、見たいなぁって思ってたけど結局見なかった作品。
やっぱりよかった。
スクリーンでみればよかったわさ。
「ピーターパン」の物語ができるまで、こんなに哀しくて、切なくて、素敵な出来事があったのね。
そしてそして、ジョニー・デップ!!かっこいいよ〜♪
いいわ〜。

フライ、ダディ、フライ5

監督:成島出

Story
『GO』の金城一紀原作・脚本、岡田准一と堤真一主演による青春ドラマ。娘を襲った男に復讐を誓う中年サラリーマン・鈴木は、包丁を片手に男の高校に乗り込む。しかし焦って高校を間違えた鈴木は、その高校の不良生徒...(詳細こちら

映画を見に行ってきました。
原作が大好きな「フラィ、ダディ、フラィ」です。
ゾンビーズは高校生ですが、映画俳優は25歳前後…仕方ないのかな。まあ、違和感は感じなかったし。
堤さんのダサいジャージでの猛特訓は、本当に家族を愛している事が伝わって、じーんときました。
舜臣の強さと脆さも伝わってきました。岡田君、役者だね。
娘役の子だけ、現役の女子高生らしくって、ゾンビーズと激しく年齢差を感じたけど、そこはご愛嬌。
ゾンビーズのようなワケありの高校生を演じられる現役の高校生はいないのでは。
最後はスカッとしました!
本当に鈴木さんもゾンビーズもかっこよかった!
感動感動です!
私は小説の映像化は反対派なのですが、この作品は良かったです。

誰も知らない4

監督:是枝裕和
出演:柳楽優弥 , 北浦愛 , 木村飛影 , YOU

Story
是枝裕和監督最新作、柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した話題作。都内のアパートへ越して来た母親と4人の兄妹たち。貧しくも楽しい生活が始まるはずだった。しかしそんなある日、母親は短いメモとお...(詳細こちら


西巣鴨子ども4人置き去り事件。
1988年に実際にあった事件。発見された4人は全員出生届を出されていなかった上、学校へも行っていなかった。
長男が下の兄弟を育てていた形になる。
映画では、それがリアルに表現されていた。
長男が買い物をして、料理をして、兄弟を育てている。
母親にも1番期待されていて、明もそれにこたえようとしていた。
でも、母親がいなくなって、お金がどんどん無くなっていって、家事をして。
感じの悪い友達が出来て、間違っているって本人もわかっていたんじゃないかな。
でも、解放されたかったんだと思う。
それが見ていて凄く辛かった。
お金を数えて家計簿をつけている姿。
4人の子供の父親に会ってお金をもらいに行く姿。
母親の行方を捜すために104に電話を掛けて住所を突き止める姿。
そして、真実を他の兄弟には伝えずに、自分にとどめて1人で苦しんでいる姿。
凄くその演技にひき付けられた。
服はぼろぼろで、髪の毛は伸びきっていて。
私は、周りにいる人が凄い目で見るんだろうな、嫌だな。って思ってみてた。
でも、違っていた。
そんな状態でいる彼らを、誰も見ないし、誰も気が付いていなかった。
それが、今の状態なのかとも思う。
明は凄く賢いよね。
何をするにもちゃんと考えて行動してる。感情的にはならない。
でもそれが、12歳の子どもらしくなくて、尚更見ていて辛かった。

ターミナル5


Story
スピルバーグ監督がトム・ハンクスを主演に、空港で起こる出会いと別れを描いた感動作。言葉が通じない空港で足止めされた男が、ある約束を果たすために空港ターミナルで生活を始め、周囲の人々と交流を深めていく。...(詳細こちら


こんなストーリー。
今更ですが、観ました。
面白かったです。感動しました。
ビクターが純粋で、もの凄く努力家。
”約束”を果たすために、そして、毎日空港で生きていくために必要なことを日々考えて実行していった。
その姿が素敵だった。
これは実際にいる人がモデルになったってテレビでやっていたけど。
その人すごいな。
実際と映画は全然違うと思うけどね。
どんどん深まっていく友情や愛情も見ていて楽しかった。素敵だったよ。
国境とか、境遇とかそんなのは関係ないんだね。
よかったよ^^

下弦の月4

監督:二階健

Story
矢沢あい原作による同名コミックを栗山千明や成宮寛貴ら、人気の若手俳優主演によって映画化したラブロマンスミステリー。19年に1度だけ起こる“下弦の月”という奇跡を巡り、交差する若い男女の想いをミステリアス...(詳細こちら


19歳の誕生日を迎えた美月は、恋人の知己と喧嘩別れをし、古い洋館にたどり着いた。
そこにはいると、小さな頃から知っていた曲が流れていた。
誰も知らない曲。でも、美月は知っている。
そこで、ロンドンからきたというミュージシャン、アダムと出会う。
自分の家族のこと、恋人のこと、アダムには何でも話せた。
ともに1週間を過ごし、それからアダムは姿を消してしまう。
下弦の月が消える前に横浜美術館に来てくれたら、一緒に行こうといってくれた。
しかし、そこで交通事故に遭ってしまう。
恋人、知己の目の前で。
その同じ時刻、蛍は猫のシベールを探しているときに交通事故に遭った。
退院してからも、シベールを探している。
古い洋館の中へ入ると、夢の中で一緒に猫を探してくれた女性に出会う。
しかし、その女性は記憶喪失で、自分が誰かもわからなかった。
ただ一つ分かるのは、アダムという恋人がいたことだけ・・・
アダムの恋人だから、と言う理由で彼女をイヴと名づけ、蛍と友人正樹はイヴが誰なのか探し始める・・・

と言うストーリー。
久しぶりに映画を見た。
見た理由は知己役の成宮君をみたかったからvv・・・ってそういう理由ばっかりだな、自分。
HYDEもかっこよかったね〜演技してるの初めてみた。
面白かったよ☆
最初はどんなストーリーなんだってよく分からなかったけど、
アダムが誰なのか。
古い洋館は誰が住んでいたのか。
分かってくると、引き込まれていったね。
前世とか、そういうの私は信じていないけど、ラストはかわいくて素敵だなぁって思ったよ。

ナルニア国物語 1ライオンと魔女 C・S・ルイス 4



ライオンと魔女


戦争を避けて、歳をとった学者が住む田舎の古い大きな屋敷にやってきた4人のきょうだい。
ピーター、スーザン、エドモンド、ルーシィ。
広い屋敷を探索するうちに、末っ子のルーシィは空き部屋の古い衣装ダンスに入り込む。
奥へ進むと、いつしかルーシィは雪の降り積もる森に立っていた。
そこは別世界ナルニア。
偉大なライオン、アスランが創りあげた自由の国。
しかし、今は白い魔女の手によって永遠の冬に閉ざされていた。

話題作。初めて手にとって読みました。
面白かったね。
やっぱり一つの世界が出来上がってる作品って凄いと思うよ〜。
「十二国記」とか。
これもシリーズ化しているし。
凄いよね、衣装ダンスの中からこんな壮大な世界が出てくるなんて。
話題になるはずだわ。
ルーシィが素直で勇敢で可愛いです。
エドモンドは好きじゃないけど^^;なんて。
映画も楽しみになってきた^^

〈岩波書店 2005.5〉 H17.10.1読了

ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館 ヨースタイン・ゴルデル3



ビッビ・ボッケンのふしぎ図書館


久しぶりに会った従兄弟のニルスとベーリット。
二人はレターブックを買い、文通をすることに。
しかし、そのレターブックを買ったのは、見知らぬ女性、ビッビ・ボッケンだった。
そのレターブックでの文通が始まってからというもの、2人の身の回りではふしぎなことが起こる。
離れた地で2人は、ビッビ・ボッケンという人物についてを調べ始める。
どうやら彼女は書誌学者で、他の場所にはない本を所蔵しているという。
2人の冒険の結末は・・・?

「ソフィーの世界」を書いた方の作品。
それに比べたらとっても分かりやすかったよ^^;
始めは2人の手紙のやり取りだけなんだけど、それが尚更興味ひかれる感じだったね。
話の内容がおもしろい。
謎の女性の正体を探る2人。
そして、女性のしていることもまた興味深い。
大きな図書館。。。本を読む人が興味をそそらないわけがないよね^^
最後は2人の勇気に感動したわ〜

〈NHK出版 2004.11〉 H17.9.6読了

黒い兄弟 リザ・テツナー4



黒い兄弟〈上〉


黒い兄弟〈下〉


オススメ!
ジョルジョはスイスのソノーニョ村に住む少年。
幸福とはいえないが、家族全員が幸せに暮らしていた。
ある日、村に頬に傷のある男が現われ、ジョルジョを煙突掃除夫に売るよう父親に話す。
当然父親は断ったが、それからジョルジョの家族には不運が付きまとった。
そしてジョルジョは煙突掃除夫として、ミラノに行くことになる。
ミラノへ行く途中、ジョルジョと同様に煙突掃除夫として売られ、ミラノへ向かっていた少年に出会う。
名はアルフレド。ジョルジョの生涯の親友となる少年だった。
2人は親友の誓いを立て、それぞれの家へ売られていった。
住まわせてくれた家の家族はジョルジョを人として扱っていなかった。
食べ物はろくに与えず、仕事ばかり。
この街には同じ境遇である煙突掃除夫の少年は沢山いる。
その少年たちの集団「黒い兄弟」がジョルジョの居場所だった。

まだまだ話は続くけど・・・
これは10年位前にアニメで放送された「ロミオの青い空」の原作。
本は小学校高学年向きくらい。
でも、そのアニメが大好きで、原作も思わず読んでしまった^^
私は男の友情が好きみたいだな^^;
ジョルジョ(アニメではロミオ)とアルフレドの友情が凄く好き。
相手のために、自分を犠牲にしても助け合っている姿。
「黒い兄弟」も同じ。
ミラノの不良集団である狼団と立ち向かっていく姿はかっこよかった。
助け合える仲間がいたから、辛くてもやり遂げられたんだね。

〈福武文庫 1988.12〉 H15.5.27読了

チョコレート・アンダーグラウンド アレックス・シアラー4



チョコレート・アンダーグラウンド


オススメ!
健全健康党によって、チョコレートなど甘いものを食べることが禁止された。
甘いものが大好きなハントリーとスマッジャーは、バビ叔母さんと共に地下チョコバーを作る密売人となった。
甘いものが好きな子ども達のためだけの秘密の場所。
もしも知られたら、逮捕されるいわば大きな賭け。
でも、みんな喜んでいたし、甘いものを食べられて幸せだった。
しかし、少年団員のフランキーがその秘密を嗅ぎつけ、ばれてしまった。
ハントリーたちは、再びチョコレートのある自由な世界を取り戻す!

この作家好きだなぁ。
内容は発想がいつも面白い。
人が考えないようなストーリーを書かれていますよね。
それが凄く好きです。
多分児童書というくくりだと思いますが、大人でも十分楽しめるし考えさせられると思います。
チョコレートがなくなったら、私は生きていけないと思う^^;

〈求龍堂 2004.6〉 H16.9.6読了

天使の靴 ドナ・ヴァンリアー5



天使の靴


オススメ!
1985年。
ネイサン・アンドリュースは8歳。レイチェルという妹。父のジャック。母マギーの4人家族である。
ジャックは自動車修理工で、生活をしていくのがやっとなほど低収入だった。
古い家に住み、生活も大変だった。
だが、ジャックはいつも妻のマギーと子ども2人を大切にしており、4人はとても幸せだった。
しかし、この幸せな家庭に悲劇が襲う。
ロバートはケイトと言う妻を持ち、リリーとハナという娘のいる弁護士である。
家族が必要なものは全て手に入れた。家も、車も、家具も・・・
家族が生活に不自由が内容、いつも長時間働いていた。
それが、夫婦と家族の絆を失わせているとも知らずに・・・。
ある日、ケイトが離婚話を持ち出す。
だが、どうして別れなきゃいけないのか、ロバートは分からなかった。

どちらの家庭も、家族に愛を注いでいる。
でも、片方は心。片方はお金で家族との絆を深めていた。
ロバートは、愛情の示し方が違っていたんだね。
でも、家族を愛していることに変わりはなかった。
ジャックとマギーの愛にはとても惹かれたよ。素敵な夫婦。
そんな2人から生を受けたネイサンだから、ロバートの心を揺るがすことが出来たんじゃないかなと思う。
ラストは感動。
それでいて、凄く未来を見据えている感じ。
凄く好きな本。

〈ポプラ社 2001.11〉

青空のむこう アレックス・シアラー5



青空のむこう


オススメ!
ある日、ハリーはトラックに轢かれて死んでしまった。
いつの間にか、〈死者の国〉で〈彼方の青い世界〉へ行くための手続きを待つ列に並んでいた。
名前の登録が終わり、〈彼方の青い世界〉に向かう何も無いところを歩いていると、アーサーという少年に出会う。
アーサーは150年前に熱病で死んでしまった少年だった。
彼は、自分が生まれたときに死んでしまった母親を探している。
この世に未練があるために、〈彼方の青い世界〉に行かないのだった。
ハリーも一つだけ、心残りがあった。
姉のエギーと喧嘩して別れ、そのままハリーは死んでしまった。
どうしてもエギーに会って、ひどいことを言ってしまった事を謝りたかった。
すると、アーサーは一つの提案をする。
生きた人が暮らしている〈生者の国〉へ行こうと言ったのだ。

数年前にベストセラーになった作品。
この話は、主人公が死んでしまったことから物語は始まる。
そこで思ったことは、主人公は死んでしまったことに対しては全く触れていないということ。
ただ、お姉さんにひどいことを言ってしまった。だから謝らなくちゃ、死ねない。そう考えてる。
ハリーは明るい性格の子だから、「死」が一つのテーマになってはいるけれど、暗くはなかった。
ただ、読了後は感動の一言。
家族は素晴らしいことなんだって感じた。
お姉さんのエギーにとって、ハリーの死は特に心に深い傷を負うものだった。
喧嘩とは言え、相手にひどいことをいい、謝る相手はもう死んでしまったから。もう一生話せないし、許してもらえない。
ハリーは自分がひどいことを言ったことを後悔した。それで、お姉さんに謝ろうと思ったって言うけど、お姉さんの傷を消そうとも思ったんじゃないかな。
エギーが自分に言ったことで、ずっと悩んでいてほしくないから。幸せになってほしいから。
この2人は、とっても素敵な姉弟だなって思いました。

〈求龍堂 2002.5〉 H14.9.23読了

十五少年漂流記 ジュール・ヴェルヌ3



十五少年漂流記


1860年3月9日の夜、一艘の舟が嵐に巻き込まれていた。
舟に乗っているのは15人の少年達。
そして、15人を乗せた船は無人島に漂流し、少年達はそこで暮らすこととなる。
15人は知恵を絞りあい、食料を集め、住むところを見つけた。
冬も越すことが出来た。
しかし、その舟はオーストラリアから漂流してきた。
そこはイギリスの植民地であったため、少年達の間にも亀裂が走る。
少年達は無事に国へ帰ることができるのか。

すっご〜く今更な感じですが。
ホントは中学生とか高校生のときに読むべきだよね。
でも、この少年達はホントに凄い。
自分達が生き残るために、知恵を出して生活していく。
やっぱり喧嘩とかはあるけれど、かっこよかったよ。
有名な小説もちゃんと読んでいかねば^^;

〈新潮文庫 1990.5〉 H14.3.28読了

奇跡を信じて ニコラス・スパークス4



奇跡を信じて

奇跡って本当に起こるものなんだ。そして、自分で起こすものなんだ。
ランドン・カーターは17歳。ビューフォートという町に住んでおり、この町1番の金持ちの息子である。
ランドンの祖父はひどい男で、多くの人を傷つけてまで、自分の利益を求める男だった。
この町の教会の牧師、サリバンも被害者の一人。
彼にはランドンと同い年のジャミーという少女がいた。
ジャミーは自分よりも他人を優先する心優しい少女だった。
ランドンは次第にジャミーに惹かれていく。
しかし、ジャミーには大きな秘密があった。

外国作品はあまり読まないのですが、雑誌でオススメされていたので読みました。
文章の雰囲気が海外っぽくて、読み進めにくかったのですが、だんだん引き込まれてきました。
ランドンはお金持ちだけど、祖父のような酷い人間に成長しなくて良かったね。
素直に育ったから、切ないけど素敵な恋愛が出来たのかなと思う。
ジャミーは結局、どうなってしまったのか分からないけど、最後にランドンの言った奇跡は、2人が困難を乗り越え幸せになった事だと思いたい。

〈アカデミー出版 2001.12〉 H14.3.6読了

飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清4



飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ―若き医師が死の直前まで綴った愛の手記


オススメ!
著者は内科医として、妻と一人娘の飛鳥と共に幸せな生活を送っていた。
しかし、1977年11月右膝に悪性の腫瘍が見つかり、転移を防ぐため右足を切断。
1979年1月、31歳という若さで生涯を閉じた。
この本は、家族や友人、同僚、妻と子、そして、これから誕生する子へ贈る、死の直前まで綴った愛の手記である。

これ、ドラマ化されましたね。
結構前にタイトルに惹かれて読みました。
著者が素晴らしい人なんだよ。
どうしてこういう人が、早くに死んでしまうんだろう・・・。
家族へのやさしさ、想いが伝わってくる。
最後のほうは、切なくて涙が出てくるよ。
本当に、亡くなる直前まで書いていたんだね。

〈祥伝社 1980.5〉 H15.1.7読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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