苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

もえない-Incombustibles 森博嗣3

もえない―Incombustibles

クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。
古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。
しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。
不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。
そして今度は、僕の目前で事件が―。

久しぶりの森さんです。最新刊が出ていて、シリーズものではないと知り、読みました。
最初はどういう展開になるのか全く読めず、読み進めるのに時間がかかったのですが、事件が発生してからは一気読みでした。
まさかあんな展開になるとは・・・。
そして主人公にあんな秘密があったとは。
何だか途中から主人公が変だなと思い始めていたんです。
もしや二重人格?と思うくらい。主人公の友人の姫野も心配していましたし。
同じクラスだけど、あまり会話のした事のない杉山の葬儀へ行った淵田。
葬儀へ行ってからというもの、杉山の死の真相を知ろうとする。
そして、自分の中に不思議な感覚が芽生え始めるんですよね。
それがなんなのか、読んでいる側はとっても気になるんですけど、どういう展開になるのか全くつかめなくて^^;
でも、最後は納得。あ〜だからか。って思えます。
面白かったです。

〈角川書店 2007.12〉H20.3.26読了

仏果を得ず 三浦しをん5

仏果を得ず

オススメ!
文楽に魅せられ笹本銀大夫に弟子入りして十年目の主人公、笹本健。
師匠から突然、三味線の鷺澤兎一郎と組めと命じられる。
文楽の世界に入ってから、ろくに会話をした事がなく、また「実力はあるが変人」という噂もある人物だった。
“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。

しをんさんらしい作品だなぁというのが最初の感想です。
「あやつられ文楽鑑賞」を読み、本当にのめりこんだんだなと言う事はカナリ伝わってきたのですが、それを小説にするとは。さすがしをんさんです。
そして、しをんさん独特の人間模様が形成されていましたね〜。
健と兎一郎なんて、まさしくそうですよね。あと、誠二もかな。
まあ、兎一郎は奥さんがいますし、健も女性に恋をするんですが^^
それもまた可愛らしいですけどね。
私はミラちゃんの気持ち、すぐに分かりましたけどね〜。微妙に変化した態度も。
健は学生時代にカナリ遊んでいたみたいだけど、女心が分かってないなぁ。ナンチャッテ。
それが、健の良さなのかもしれないけど。
そして、文楽バカなのも、また健の良さですよね。
あそこまで好きになってのめりこむ事ができるものと出会えるなんて、幸せものだと思います。
好きな人よりも大切なものがあったっていいじゃないか。
それもまた人生だ。なんて、若造の私が思いました^^;
一気に読んじゃいました。
文楽、一度鑑賞してみたいです。

〈双葉社 2007.11〉H20.3.25読了

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦4

夜は短し歩けよ乙女

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。
吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。
我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。
「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。
「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。
二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。
天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

予約して10ヶ月目にようやく来ました。
長かったですね〜。やっと読めました。
森見さんの作品は2冊目です。
「走れメロス」の後だったので、文体は森見さんなんですが、恋愛小説なので驚きでしたね^^
とってもほんわかしている彼女ですが、ものすごく強い人ですよね。
先輩が最初ストーカーのようでしたが、段々切なくなってきました。
彼女に会うために数々の試練が彼を襲うんですよね。
一生懸命やるのがまた健気なのよね。
最後の2人のコメントが何だか可愛らしい。
2人の今後が気になりますね^^

〈角川書店 2006.11〉H20.3.23読了

三毛猫ホームズの仮面劇場 赤川次郎3

三毛猫ホームズの仮面劇場 (カッパ・ノベルス)

「君たちに仕事を与える。うまくやり通せば、新しく人生をやり直すのに充分な報酬を手に入れることになる」行き詰まり、進退窮まった三人の男女。
謎の人物からの依頼によって、家族を偽装し、湖畔のロッジ「霧」で一カ月を過ごすことになった。
依頼主の狙いは!?
一方、片山刑事は、殺人犯に人質にとられた湯川笑子を救出する際に、右足を骨折してしまった。
湯川笑子はお礼とお詫びに、父親の経営するロッジに晴美やホームズともども招待したいという。そのロッジは…「霧」!実名虚名偽名と、正体不明の人々が集ったロッジで起こる怪事件!仮面の下の真相をホームズたちが追う。

血の繋がらない家族を演じる事になった3人。
この3人には、辛い過去があった。
その弱みにつけ込んで、利用する人間がいるんですよね〜ひどいったら。
事件もストーリーも好きです。
ラストも明るい兆しが見えて、好きですね。

〈光文社 2002.4〉

眉山 さだまさし3

眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)

東京の旅行代理店で働く咲子は、故郷の徳島で一人で暮らす母・龍子が末期癌であと数ヶ月の命と知らされる。
ちゃきちゃきの江戸っ子で、気風のいい母は、「神田のお龍」として、沢山の人々から慕われてきた。
徳島に滞在し、母を看取ろうと決心した矢先、咲子は、母が自分に言わずに「献体」を申し込んでいたことを知る。
それはなぜなのか?
やがて咲子は、母が残した箱から、まだ会ったことのない父のことと、母の想いを知っていく―。

今更ながら読みました。
さださんの作品は、風景も人間模様も綺麗ですよね。
綺麗すぎるくらい綺麗です。
なので、嫌な感じはしません。
最初から最後まで清々しいです。
誰の力も借りず、咲子と共に生きてきた気丈な母。
お母さんの生き方は、かっこいいけど真似できない。咲子の気持ちが分かります。
最後の最後が素晴らしいですね。
これは絵になるわ。
映画も、見たいなぁ。

〈幻冬舎 2004.12〉H20.3.17読了

ハッピー・スピリット紀香魂 藤原紀香5

紀香魂―ハッピー・スピリット

なぜ、この結婚を決めたのか。美しく、潔く、ますます輝く女磨きの法則。

素敵な作品でした。
紀香さんと陣内さんの出会いや葛藤、日常の生活が結構赤裸々に書かれています。
読んでいて思ったのは、紀香さんも普通の一人の女性であると言う事。
そして、本当にお似合いのご夫婦なんだって言う事ですかね。
陣内さんがとっても素敵です!
私、昔は全然お笑いに疎くって、芸人さんの名前とか、知らなかったんですが、何故か陣内さんは知ってたんです。
昔NHKで「かるたクイーン」というドラマが放送されていたのですが、それに出演されていて、そのときも何故か知ってたんです(主役は石田ひかりさんと山口達也さん)役も結構いいポジションでした^^
テレビを拝見していても分かりますけど、とても優しそうででも真面目なんだろうなっていうのは伝わってきましたし、本を読んでいてそれは確信しましたね。
古風で真面目ででも純粋で。
本当に一人の女性として紀香さんを愛しているんだろうな〜というのが伝わってきました。
そして、紀香さんも陣内さんのことを本当に大切に思っているなぁとも。
素敵です。私もこんな恋愛をして、こんな夫婦になりたいです。
でも、ただ理想とするだけではなくて、努力しなければダメなんだと言う事も教えられた気がします。
はぁ・・・。結婚もしたいけど、恋愛したいなぁ。

〈幻冬舎 2007.5〉H20.3.16読了

ダーリンは外国人 with BABY 小栗左多里4

ダーリンは外国人 with BABY

トニー&さおりに赤ちゃん誕生。こんな子育てやってます。
200万部突破、『ダーリンは外国人』シリーズ最新作。
1 お腹の中に、生命体が!(決心
喜びと不安で出発 ほか)
2 そして全ては始まった!(運命の日!役に立ちたい、立ち会い ほか)
3 手さぐりの毎日(名前の由来
演じてこそ「音楽」 ほか)
4 進化していく息子(何語で話そう?
母語?…どちらのほう? ほか)
子連れで海外(飛行機を乗り切れ!
おすすめスポットin New York ほか)

最新刊を本屋で発見し、即購入でした。
子育て奮闘期が描かれています。
私は妊娠した事がないから分からないけど、自分のお腹の中に生命体がいるというのはやっぱり不思議なんだろうな。
私の母、よく3人も産んだな・・・。尊敬します。
でも、やっぱり、いつの日か自分の好きな人の子どもを産みたいなとも思う。
そして相手は、トニーさんのように協力してくれて、一緒に考えてくれる人がいいな。
私の父がもの凄く協力的で、子どもが大好きな父だからそう思うのかもしれないけど。子どもが20歳を過ぎた今でも、昔を思い出してタレ目になるからね。
早く孫を生んで親孝行したいとも思います。

〈メディアファクトリー 2008.3〉H20.3.16読了

報告です。

先日はグチグチと悩みを告白してすみませんでした。
その後、自己申告書を提出いたしました。
仕事が辛いって言う事も、自分がどうしたいかということも、3月で辞めることも考えていると言う事も、上司に伝えました。
結果、明日から内勤の業務部へ異動となりました。
あまりにも展開が早すぎてビックリしているのですが。
内勤になるからといわれたのが先々週の木曜のこと。
言われたのはいいんですが、どんな仕事をするのかは決まっていないようで。
先週1週間はどうなるんだろうとモヤモヤした日々を過ごしました。
明日から内勤であるにもかかわらず、まだ仕事内容は分かっていません・・・。多分、最初は引継ぎ関係の仕事でいっぱいいっぱいだと思うのですが。
決まってまず、1番気にかかったのは、教育係の方へ伝える事でした。
上司は皆さん、異動する事は知っていましたが、部員は多分、先週の会議で報告するまで知らなかったと思うんです。
なので、その前に伝えなきゃと思いました。
怖かったんですが、「お話があります。」と言い、「来週から業務部へ異動する事になりました。」と、伝えました。
以前言っていた自己申告書を提出するときも話していたので、まず「異動したいという思いはちゃんと伝えたのか?」と言われ「業務部へいくというだけで、ちゃんと納得したのか?納得して働けるのか?」とも言われました。
それはわかりません。
思いは伝えましたし、本当に行きたい部署についても上司と話したのですが、上司は「他に異動させなければいけない人たちがいる。」「あなたはまだ入社して1年だから、異動するのは難しい。」と言われました。
それを教育係の人に伝えました。
「そんな言い分は関係ないんだって。大事なのは、あなたがどうしたいのか。ということなの。あなたが異動したいんだったら、上司だろうがなんだろうが強気になって、ちゃんとつたえないといけないの。」と、言われました。
分かってますが、新人の分際な上、押しの弱い私はいえません・・・。
「でも、決まったのなら頑張らないとね。」と言ってくれました。ちょうど、4月から部内編成があり、大きく変わるんです。
上司もその前に慣れさせようと配慮してくれたのだと思います。
頑張らなきゃいけないと思う反面、教育係の人に本当に申し訳なくて、1番伝えたかったことを言いました。
「上司とケンカして、教育係になってくれて、一緒に頑張ろうって言ってくれて、嬉しかったし、本当に頑張ろうと思ったんです。」「今まで、本当に、ありがとうございました。」と。

「俺は、○○さん(私)は一生懸命やっていたと思うよ。頑張ってなかったなんて思ってないから。それに、席は変わるし、直接指導する事はなくなるかもしれないけど、疑問に思ったら聞いてくれて良いし、教育係である事に変わりはないから。運命共同体だって言ったでしょ?」
と、言ってくださいました。もう涙でボロボロです・・・。
「やる事は2つ。泣かない事と、素直な頑張り屋さんになりなさい。」
私、打たれ弱くて涙もろいんです・・・。我慢してるんですけど、教育係の前ではしょっちゅう泣いてました。
「泣くのは、好きな人にチラッと見せる武器として、取っときな。」って、言われました。
いつ来るかわからないですけど…。

皆様にも大変ご迷惑をおかけしましたが、また新しい場所で頑張ります。
また新しい不安にもぶち当たると思いますが、もうブログには愚痴らないように^^;やっていきたいと思います。

報告でした。

覆面作家の夢の家 北村薫4

覆面作家の夢の家 (角川文庫)

12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。
そこに秘められたメッセージの意味とは!?
天国的美貌を持つミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題作をはじめ、名コンビが難事件を解き明かす全3篇を収録。
作家に探偵、おまけに大富豪のご令嬢と、様々な魅力を持つお嬢様探偵、千秋さんの名推理が冴えわたる“覆面作家”シリーズ第3弾。

完結編です。終わっちゃった〜。何だか寂しいな。
にしても最終巻になるとにやけちゃう場面が多いですな^^
良介の兄が結婚した事で一人暮らしになったのをお嬢様が気にかけたり、お手製のおにぎりを振舞ったり。
かわいいじゃないのさ^^
でも兄ちゃんがあの人と結婚するとは・・・。シリーズ化しないと無理な展開だな。
3編ともトリックにはなるほど〜と思いましたし。
最後の最後がよかった〜!!
なんて素敵なのかしら。
私もこんな恋がしたいです〜><
恋愛ものだといつもそういってますが・・・。

〈角川書店 1999.10〉H20.3.15読了

月の扉 石持浅海4

月の扉 (カッパ・ノベルス)

週明けに国際会議を控え、厳重な警戒下にあった那覇空港で、ハイジャック事件が発生した。
三人の犯行グループが、乳幼児を人質に取って乗客の自由を奪ったのだ。
彼らの要求はただひとつ、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」石嶺孝志を、空港滑走路まで「連れてくること」だった。
緊迫した状況の中、機内のトイレで、乗客の死体が発見された。誰が、なぜ、そしてどのようにして―。
スリリングな展開とロジカルな推理!
デビュー作『アイルランドの薔薇』をしのぐ「閉鎖状況」ミステリーの荒技が、いま炸裂する。

石持さんです。すっかり最近ははまっています。
結構証拠が少なくて、想像が多い推理が石持さんの作品は多い気がするんですけど、推理の内容は納得できるのでそれもいいんです^^
ハイジャックが起きている中で、死体が発見されるなんて。
いろんな偶然が重なっておきたハイジャックだったんですね。その後の出来事も。
でも、ひとつのものでも心の底から信じられるものがあるって、幸せな事なのかもしれないなぁ。とも、思ったりしました。
にしても、座間味くんは賢い子だったなぁ。
他作品にも登場するんですよね?
楽しみです^^

〈光文社 2003.8〉H20.3.13読了

失踪症候群 貫井徳郎4

失踪症候群 (双葉文庫)

「若者たちの失踪の背後にあるものを探って欲しい」
依頼に応えて、環敬吾はチームのメンバーに召集をかけた。
私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。
三人のプロフェッショナルが静かに行動を開始する。
失踪した若者達について調べていくと、思わぬ共通点が発見される。
そして新たなる事件が発生!
この依頼の真相とは・・・。

久しぶりの貫井さんです。
奥が深いですね、やっぱり。
一筋縄ではいきません。面白かったです。
依頼された内容、私もたいした事がないと思ってました。
ここ数年の間に失踪した若者リスト。何か共通点がないかと無理矢理共通点をあぶり出し、何かあるかもしれないと依頼されるんだけど、普通に考えたら裏に何かあるなんて思わないよね。
でも、貫井さんの作品だから何かあると思ってました^^
最初から最後まで楽しめましたね。
探偵さんたちと同じように事件の真相に近づいていくような感覚になりました。
なるほど、って思いましたけど、なんとも後味が悪かったですね〜
あのガキ達は救いようがないね。ひどいわ。
この作品は第1弾なんだよね。2弾以降も持っているので^^;
読みたいと思います。

〈双葉社 1995.11〉H20.3.12読了

青葉の頃は終わった 近藤史恵3

青葉の頃は終わった

「ねえ、知ってる?瞳子が死んだんだって」
瞳子は孤高の存在で、ガラス細工の天使のようだった。
繊細で儚げで、他人を魅了する少女に見えた。
彼女のことが、可愛らしくて、愛おしくて、腹立たしくて、憎らしくてたまらなかった。
死後に届いたハガキには「私のことを殺さないで」とあった―。
彼女の不在と、ぼくたちの季節の終焉。ほろ苦い青春ミステリー。

ずっと積読していた作品。ようやく読みました。
切ないですね〜。最初から最後まで切ない。
最後はすこ〜しだけ救いがあるのかな。どうかな。
いいのか悪いのか、思うところは人それぞれだと思うな、うん。
ちょっと違うかもしれないけど、この作品を読んでいて加納朋子さんの「ガラスの麒麟」を思い出しました。
亡くなった人が美しい人で、小説を書いてたって言う所だけだけど。
瞳子は自殺だった。家庭が裕福で、働かなくても困らない。死ぬ理由が見つからない。
大学時代からの仲間だった、弦、法子、サチ、加代、猛は自殺の原因を追究する。
そして、悲しい真実を知ることになる。
最後まで読んでみて、瞳子は、やっぱり弱い人間だったのかなと、私は思う。
死ぬという選択だけじゃなくて、他にも逃げ道はあったと思う。
自分で思いを抱え込んでいて、自分だけではなくて、周りの人間も翻弄し、傷つけてるんだもの。
自分が傷ついているのを、人のせいにしている部分もある。
最初から最後まで、瞳子のことは嫌いだったなぁ。
他の5人は、幸せになってほしいなぁ。

〈光文社 2002.10〉H20.3.10読了

青い鳥 重松清5

青い鳥

村内先生は中学の非常勤講師。
国語教師なのに吃音を持つ先生の、一番大切な仕事は、ただ「そばにいること」。
「ひとりぼっちじゃない」と伝えること。
いじめ、自殺、学級崩壊、児童虐待……
子どもたちの孤独にそっと寄り添い、だからこそ伝えたい思いを描く感動作。

短編集で、主人公の中学生は皆違いますが、どの作品にも村内先生という吃音を持つ先生が登場します。
主人公の子達は、心に何らかの傷を抱えています。
それは自分が原因だったり、家族だったり友達だったりするんだけど。
その心に抱えているものを、村内先生は誰よりも理解し、側にいてくれるんです。
無理強いをするわけでもなく、同情するわけでもない。
それが、尚更心にきます。
先生は、その生徒達に「間に合ってよかったなぁ。」といいます。
何らかの事件を起こしたり、自殺をする前に・・・という意味ではなくて、
「自分を嫌いになる前に」。
先生は素晴らしい人だと思います。こういう先生がいたら、学校も変わると思います。
でも、それだけ生徒の事に気付くと言う事は、先生も過去に辛い思いを強いられてきたからなのだと言う事も感じさせられます。
重松さんの書く学校の問題は読んでいて辛い部分もたくさんあるんですが、学校という隔離された場所の現状を知ることが出来ますし、考えさせられるので、もっと読みたいって、思うんですよね。

〈新潮社 2007.7〉H20.3.9読了

サクリファイス 近藤史恵3

サクリファイス

かつて陸上のエースだった白石誓は、その座を捨てロードレースの選手となる。
チームメートには、エースとなる才能を持った伊庭がいる。
伊庭が勝てるよう、アシストするのが、自分の役割だと思っていた。
出場したレースで、誓は海外チームが日本人選手を引き抜こうとしていることを知る。
また同時期に、現在のエースである石尾の過去の事故について疑問を抱いていた。

切ないけど、情熱的な作品だな。というのが感想です。
青春小説ですね^^
どのスポーツもそうだと思うけど、プロの選手は純粋にそのスポーツが好きだからやり続けていると思うんだ。
なのに、マスコミや周りの人たちが囃し立てて変な方向へいってしまう事が実際にあると思うんだよね。
チカの苦悩はそういうものだよね。
ただ、純粋に楽しみたいだけなのに。
そして、スポーツといえば、爽やかなイメージなんだけど、勝ちたいがために汚い手を使うって言う事ももしかしてあるのかもしれない。
嫌だなぁ。そういうの。私は関係ないけど腹ただしくなる。
スポーツはフェアじゃないとね。
石尾さんは、真面目で、心の中は情熱的な人だったんじゃないかな。
誓が尊敬したのもわかる。
ストーリーは面白かった。
でも、チカは若いのに、なんだか爺さんみたいな性格だよね。
私は嫌いじゃないけど。

〈新潮社 2007.8〉H20.3.7読了

不思議の足跡4

不思議の足跡 最新ベスト・ミステリー (カッパ・ノベルス)

小説短編集は売れないと言われる。
複数作家によるアンソロジーとなると、さらに敬遠されがちになるのが実情だ。
かく言う筆者も、どうせ読むならドシンと重たい長編を、と思ってしまう。
が、ご存じだろうか?世に傑作と謳われる映画の多くは、短編小説を原作としている事実を。
発想と構成という点において、作り手が投入するエネルギーは長編も短編も変わらないのだということを。
本書に収録された玉編の中に、十年後の伝説が潜んでいる可能性は十分にある。
決めるのは時間、確かめるのはあなただ。

最近アンソロジーを多く読んでいます。
通勤中に読む事が多いので、短い方が読みやすいんですよね。
15人の作家さんのアンソロジー。未読の作家さんは6人でした。
好きなのは「酬い」「隠されていたもの」「チヨ子」「Do you love me?」ですかね。
「隠されていたもの」のストーリーは途中からなんか知ってるな〜と思ったんですよね。
思い出しました。
「世にも奇妙な物語」で松下由樹さんが演じていた物語でした。
原作があったんですね〜。面白かったです。
米沢さんの作品もさくさく読めました。
幽霊くんの話が面白かったです。最後がちょっと切なかったですね。

〈光文社 2007.10〉H20.3.6読了

本からはじまる物語4

本からはじまる物語

豪華執筆陣全18名による「本屋」「本」をテーマにした18のストーリーを収録。
ファンタジー、ミステリーなどバラエティあふれる掌編小説集。
書店向け広報誌『しゅっぱんフォーラム』連載を単行本化。

アンソロジーです。
本当に多種多様でした。お腹いっぱいです。
本にまつわるアンソロジー。
本好きにはたまらないテーマですよね。
特に好きなのは「十一月の約束」「白ひげの紳士」「本屋の魔法使い」「23時のブックストア」ですかね。
「23時のブックストア」は、こんな恋愛してみたい!って思いました^^
私も本読みですが、気の合う人っていないんですよね。
男性で好きな作家さん10人挙げて、1人でも好きな人が一緒だったら、好きになっちゃうかもしれないです。
とても豪華な作家陣ですし^^
満足な作品でした。

〈メディアパル 2007.12〉H20.3.3読了

先生と僕 坂木司5

先生と僕先生と僕
著者:坂木 司
販売元:双葉社
発売日:2007-12
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

オススメ!
大学生になり、初めて都会で一人暮らしをする事になった伊藤二葉。
始めに友達になった山田に無理矢理推理小説研究会というサークルに入会させられる。
実は二葉は極度の怖がりだったのだ。
公園で江戸川乱歩の作品を読んでいたら、中学生の隼人に声をかけられる。
家庭教師をしてくれないかというのだ。

大好きです!
坂木さんの作品は本当に好きです!
かわいい!素敵!面白い!
私の懐にふわっと入ってきます。
二葉も隼人もとってもかわいいですよね。
二葉のあまりにも怖い妄想は、読んでいて笑っちゃいました。私も結構考えちゃう方だけど、ここまでいかないなぁと思ったり^^;
隼人はとても大人びているけど、無邪気な部分もあったりしてとてもかわいい。
でも、中学生が人に対してこんなに冷めた考えを持っているって思ったら、ちょっと寂しかったな。
「ワーキングホリデー」の大和と進の関係といい、上手いですよね。坂木さん。
また別冊?の作品も良いですよね〜
「配達あかずきん」をオススメしていてなんだか嬉しくなりました。
坂木さん(隼人君)がオススメしていたミステリを読みたくなりましたね。

〈双葉社 2007.12〉H20.3.2読了

永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の旅 重松清4

永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢

彼は老いず、ただ去りゆくのみ。彼は死なず、ただ別れるのみ。
その寂しさ――あんたにわかるかい?
書き下ろし、700枚! 壮大なスケールで描く命の賛歌。
「主人公は、カイム。永遠の生を生きる――すなわち、死ねない男。物語の舞台はすべて、一千年の旅をしてきたカイムが訪れた「いつか、どこか」の町である。」(本文より)
――『流星ワゴン』重松清、『バガボンド』井上雄彦、『ファイナルファンタジー』坂口博信 3人の絆が生んだ重松文学の新たな試み。

ストーリーをあまり知らず、重松さんの新刊だと思って図書館で予約したのですが、借りて表紙を見てビックリ。
井上雄彦さんの挿絵ではないですか!
そして本の中身はゲームの主人公という・・・。なんとも異色な本だったのですね。
それを知って最初に思ったのは宮部みゆきさんの「ICO 霧の城」見たいな感じなのかな〜と思っていたのですが、それともちょっと違う感じなのかな。
ゲームのストーリーには基づいていなくって、主人公カイムが折々で見る、夢の話。
長く生きるときの中で出会った人々の記憶について書かれている。らしい。
最初に書かれていた前書きを読んだ時はピンと来なかったのだけど、本を読み進めているうちに製作総指揮の坂口さんの言葉を、重松さんは素晴らしい形で書き上げたんだなぁと思った。(ちょっと偉そうですが)
「一千年を生きることの哀しみが感じられるようなものにしてほしい」
私達は限りある命だから、毎日何かに追われながら生きてる。
少しでも充実で幸せな人生を送りたいから、一人ひとり、自分なりに幸せを見つけようとする。
でも、命に限りがなかったらどうかな。
きっと退屈で、人生に絶望を感じてしまうんじゃないかなと思う。
人よりも多くの死を見てきたカイムの辛さは計り知れないよね。
読んでいて、ひしひしと伝わってきました。さすが重松さんですよね。
でも一つ一つの物語が、どんな形であれ少し報われている形なのがまた、いいなと思う。
たまにはこういう作品もいいな、と思いました。

〈講談社 2007.11〉H20.3.2読了

目覚めよと彼の呼ぶ声がする 石田衣良4

目覚めよと彼の呼ぶ声がする

人気絶頂作家が恋愛を、趣味を、そして人生を語る。
いま、最も活き活きと現代を描く作家が恋愛を語り、スポーツや音楽を楽しみ、憲法論議にも独特の視点で切り込む刺激的エッセイ集。

久しぶりに石田さんの作品を読みました。
エッセイですが。
石田さんの文章って読みやすいですね。今更ですが。
最初は恋愛の話だったんですけど、なるほど。と思う部分がたくさんあって。
なんだか元気付けられた気がします。
なんだかふっと、肩の力を抜くことが出来たといいますか。
読んで良かった。
頑なになる必要なんてないんだって、思えました。
久しぶりに石田作品を読んでみようかなと思った今日この頃です。

〈文芸春秋 2007.11〉H20.2.28読了

鹿男あをによし 万城目学4

鹿男あをによし

オススメ!
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。
失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。
ほんの気休め、のはずだった。
英気を養って研究室に戻る、はずだった。
あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿…そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった!
「壮大な構想、緻密な構成、躍動するディテール、ちりばめられたユーモア…。これが二作目なんて信じられない。この作家は、いずれ直木賞を獲るだろう」
と”本読みの達人”金原瑞人氏が絶賛した、渾身の書き下ろし長編。

今更お勧めにしても・・・って感じですが^^;
面白かった!
万城目さんは初読でした。
「鴨川ホルモー」で挫折してしまったので、読むのは最初抵抗があったのですが、この作品はすんなり入り込むことが出来ましたね。
鹿と狐と鼠。
本当にこういう関わりがあるんでしょうか・・・。
なんだか歴史に詳しくなったような気が勝手にしているのですが^^;
勉強になりました。
神社めぐりとか、したくなりましたね。
最初、堀田は不思議な子だなぁと思ったのですが、なるほどですね。納得です。
最後が可愛らしいじゃないですか^^
こういうラスト、好きです。
"目"の正体や、どこに存在しているのか、ドキドキしながら読みましたし、絶賛も分かります。
ドラマは見ていないのですが、予告を見ていると大体忠実みたいですね。
綾瀬はるかの役だけが謎ですが。
「鴨川ホルモー」・・・再挑戦しようかな〜・・・。

〈幻冬舎 2007.4〉H20.2.26読了

一人二役 河本準一

一人二役

全国の母子家庭に告ぐ、「環境を恨むな」これは、オカン、オカンの中に生まれたオヤジ、そして俺との三人の物語だ。
次長課長・河本渾身の私小説。

今日はやたらと本を読んだ1日でした。
予約していてようやく読めました。
書かれている内容はテレビで話していたので知っていることばかりでしたが、やっぱり文面になると、重みがありますね。
お母様も、河本さんも素晴らしいなと思います。
自分は弱いって書いてますけど、そんなことないです。
弱かったら、部活もイジメもDVも耐えられなかったと思います。
すごいですね。
でも、それはお母様がいてこそなんだろうな〜。
素敵なお話でした。

〈ワニブックス 2007.5〉H20.2.23読了

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。 桜庭一樹4

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

作家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。
ほんとうに毎日本を読むのである。
日々、読書にまつわるすごいことを発見し、傑作の前を歌って通りすぎ、新宿と鳥取を行き来しながら小説の執筆にいそしむのだ。
縦横無尽に読んで過ごした、疾風怒濤の一年間。

桜庭さんのエッセイです。
桜庭さんは直木賞を受賞された時に初めてお顔を拝見しましたが、面白い方だったんですね・・・。
とても面白く読みました。
まず最初に伊坂さんの「砂漠」が出てきたのは嬉しかったです。
桜庭さんが本当に本がお好きなんだって言う事もわかりました。
私も1冊1冊を感動して読みたいな。
最近読むのが当たり前でただ読んでるって言う感じになりつつあるから。
「面白い〜!!」って思えるように隅から隅まで読んでいこう。
読んでいて面白かったのは「赤朽葉家の伝説」を書いた時ちょうど「華麗なる一族」がドラマ化されてビックリしたって書いてあったのね。
私も「華麗なる一族」を連想させた事があったので、本人もそう思ってたんだ〜と思い、嬉しくなりました。

〈東京創元社 2007.7〉H20.2.23読了

愚者のエンドロール 米澤穂信4

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。
その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか?その方法は?
だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。

古典部シリーズ第2弾です。
段々文化祭に近づいていきますね。
こうやって第3弾の文化祭へ繋がっているわけですね。
面白かったですね。
「やらなくてもいいことはやらない。やらなければならない事は手短に」の省エネ男のホータローがまたまた頑張ります。
この教訓、私も見習いたいです。
映画の結末はホータローの考えもすごいと思いますが、えるちゃんの思いも分かりますね。
個人的に面白かったのは、チャットでのえるちゃんの名前ですね。
「L」って・・・^^;
えるちゃんだってすぐにわかりますが、今の時期だとどうしても「DEATH NOTE」の彼を思い出してしまって、ちょっと面白かったです。
あと、地味〜にホータローのお姉さんも登場していましたね。
やっぱり出てくるんですね、お姉さん。
ホータローの進む道を掌で転がしているような気がします^^;
これでやっと第4弾が読めます。
でも、その前に、第3弾を読み直そうかな。

〈角川書店 2002.8〉H20.2.23読了

・・・。

会社で、自己申告書を渡されました。
自己評価と、異動の希望を書いたりできるの。
どう書いたらいいか、悩んでいます。
先週の連休明けの火曜日。激しい腹痛に襲われて動けなくって、点滴打って会社に行きました。
初めて遅刻して行ったよ、会社。
急性胃腸炎だったみたいだけど。
それが風邪なのか、ストレスなのかは謎です。
その日は38度くらい熱も出たから、風邪だったのかな。
病院に通って、ようやく治ってきました。
吐き気だけは治らないけどね。まあ、日常茶飯事だから、ストレスだって分かってます。タバコの副流煙のせいではないでしょう。
体調がずっと優れなかったからか分からないけど、ずっと最近暗くって。
感情の起伏が激しいです。いきなり泣いたりします。部屋で。
4月に入社して、自分なりに頑張ってきたつもりです。
でも、やっぱりダメだ・・・。
私には無理です。辛いです。
部署が変わらなかったら、私は会社を辞めたいとも思ってます。
もっと違う道があるはずだと思っちゃう。
それが、辞める人の言い訳(理由)なのよね。
自分もそう思うとは思わなかった。
教育係の人が変わって、頑張ろうと思った。頑張った部分もあった。
でも、やっぱり自分には向いていないとも思って。
毎日怖くて。
前にも書いたけど、その教育係の人は、私をかばってくれた人で、一緒に頑張ろうと言ってくれた人で。
その人のためにも頑張りたいと思ったんです。
でも、気持ちは変わらなくて。
自己申告書をもらった時、教育係の人が言ってくれたの。
「異動したい気持ちがあるなら、思いを伝える機会は滅多にないし、書くべきだと思う。でも、ただ辛いからって言う理由で、書いてほしくないな。」って。
「今している仕事が、やれって言われてやっていたり、辛いと思って仕事をしているなら、異動しても○○ちゃん(私)は成長しないよ。何かを自分の意思でやり遂げて、違う部署へ行ってほしい。」って。
優しいよね。普通、ここまで言ってくれないよ。
私のことを考えてくれて、凄く嬉しいと思います。
今、私がこんな気持ちでいる事が、その人に対して申し訳ないと思います。
この気持ちのまま、今の部署にいるのは失礼だとも思うし、
でも、やらなければならないとも思う。

ああ〜〜〜〜〜もう!!!!
うじうじしてるなぁ。
文章まとまってないっす。
この記事読んだ方、ごめんなさい。

絶海 推理アンソロジー4

絶海 (ノン・ノベル)

無人島―それはまさに「絶海の密室」である。
この閉ざされた空間で四つの不可能犯罪が起こる!
廃墟の島で、あり得ない状態で発見された三死体の謎。(恩田陸)
一人、そしてまた一人と殺される島で疑心暗鬼に陥っていく逃亡者たちの戦慄。(歌野晶午)
無人島に幽閉された作家が重要な目撃者となった奇妙な事件。(西澤保彦)
異常な殺人鬼が潜む島に取り残された少女たちが体験する極限の恐怖…。(近藤史恵)
いま最も注目される四人の気鋭作家が、ミステリー・ファンには堪えられないテーマに挑んだ推理競作、ここに誕生。

ずっと積読してた本。
「puzzle」は読んでいたので、割愛しますが。
歌野さんの作品って、読んだ事がなかったです。
面白かったですね。段々極限状態になっていく人を見て、さらにそんな真実が!
みたいな。
西沢さんの作品は・・・実名で作家さんの名前が出てくるのがすごいですね。
何か聞いたことがあるなぁっていう名前が出てきて、本当にいる方なんだからね。
近藤さんの作品は、じわじわ怖い作品だったなぁ。
なんだか切なかったです。

〈祥伝社 2002.10〉H20.2.21読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
Categories
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
Recent Comments
  • ライブドアブログ