オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン著者:小路 幸也
集英社(2011-04-26)
販売元:Amazon.co.jp
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オススメ!
「春 林檎可愛やすっぱいか」
春になり、研人も中学生になった。ある日、古本屋のワゴンの棚の上に林檎が乗っていた。朝、誰かがここに置いたらしい。そしてそれは1回では終らなかった。
また、中学校では研人が友達の光輝くんを泣かせたという連絡が入る。原因は光輝君が本を乱暴に扱ったため研人が怒鳴ったと言う。本が好きな光輝君がそんなことをするとは思えなかった。
「夏 歌は世につれどうにかなるさ」
春に堀田家へ突然やってきた、風一郎というかつて我南人がプロデュースしていた歌手が、どうやら我南人が作っていた曲を盗用したらしい。その曲がヒットした事で堀田家ではワールドツアー中の我南人に判断してもらおうと決めていた。
また、青がかつて1度だけ役者として映画に出たときの監督がやってくる。舞台が古書店の映画に、出演してほしいという。
「秋 振り向けば男心に秋の空」
記者の木島が久しぶりにやってきた。彼はバンドワゴン付近で不審な動きをしている人を見つけたという。その男は数日後にバンドワゴンへやってきた。しかし、堀田家のほとんどが旅行へ行っている時だった。後日また来るという。
「冬 オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」
藤島がマンションの改装工事のため「藤島ハウス」にやってきた。そこで犬の散歩を花陽とするのが日課となったのだが、2人の後ろをつける人が2人いた。1人は30代くらいの女性、もう1人は50代くらいの男性だった。
毎年恒例バンドワゴンシリーズです^^
帯で大切な人の体調が思わしくないって書いてあるから、誰のことだ〜勘一じーちゃん?いや、それはないか。我南人か!?とかいろいろ考えて心配になっていました^^;全く見当違いのことを考えてましたよ。もちろん、大切な人だということに変わりはないですけどね。
もう登場人物が多すぎて久しぶりに登場する人が誰なのかぱっと出てこなくなりました^^;サチさんがちょこっと紹介してくれるのに助けられてます。
春は何だか小さかった子供たちの成長が見れたみたいで、勝手におばちゃん気分です。みんなおませさんなんだけど、人をすきって気持ちに年齢は関係ないですからね^^今回は研人がとてもかっこよかったです。それに比べて光輝のお父さん。自分の子どもは悪くないと言う前提でわざわざ堀田家へ言ってよくあんな言葉をいえるなって思いました。研人が悪いけどこっちにも責任はなくはないし子供同士のことだからまあこれからもよろしくみたいな。勘一が怒るのも当然です。でも、そういう人も多いんだろうなぁと思ったりもします。
あ、林檎が置かれた謎で「三毛猫ホームズの騎士道」が出てきて、読んでいた私は内容にかかってるなら読んでるから分かるぞ〜って喜んでいたんですけど。ストーリーは全然関係なかったので拍子抜けしました^^;
冬ではまたいろんな展開がありましたね。藤島さんの件は解決したと思っていましたけど、本人達はまだ会っていなかったわけですし。これからはあの人もちょいちょい登場しそうですね。そして真奈美さん^^めでたいですね〜。ちょっとやせたんじゃない?っていう藍子の発言から何となく予想はつきましたが。何だか来年はまた人が増えそうですね。増えるのは嬉しいのだけど覚え切れなくて大変です^^;
そういえば花陽ちゃんはてっきり藤島さんの事が好きだと思っていたのですが、違ったんですね〜。私の読みはその程度か。
また来年まで待つんですねぇ。またこの家族に会うのに1年待たなきゃいけないと思うと寂しいです。
今回のタイトルの意味は「life goes on」=「人生は続く」だそうで。
「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」と聞くとビートルズが思い浮かぶけど「life goes on」と聞くと別の曲が流れます。今頭の中を駆け巡ってます。そうか、このタイトルはこんなステキな意味があったんだ。発売から11年経った今知った真実。
来年は花陽ちゃんが高校生になってるんですね。ますます勉強を頑張っているのかな。私はそろそろ研人君が反抗期になってくるんじゃないかと思うんですけど。「こんなところにいてられっか〜!!」ってキレるとか^m^
絶対ないですね。勘一じーちゃんには勝てませんもんね。
〈集英社 2011.4〉H23.6.6読了














