苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

ほしおさなえ

紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱 ほしおさなえ4



紙屋ふじさき記念館の閉館まであと半年と少し。
夏休みのサークル遠足で紙の産地・東秩父と小川町を訪れたり、正月の「楮(かず)かしき」に参加したりするうちに、百花(ももか)は作家だった父が民藝運動に関心を持っていたと知る。
人の手が生み出すものの良さと伝え続けることのむずかしさに思いを馳せる百花。
記念館の閉館イベントの準備、川越の墨流し職人とのワークショップや三日月堂との活版冊子作りの企画が進むなか、改めて一成(かずなり)のもとで和紙を広める仕事をしたいと強く心に思う百花だったが、予想外の事態が発生して――?
川越の街と『活版印刷三日月堂』も引き続き登場!
「紙」がつなぐ優しい絆の物語、急展開の第5巻。

もうシリーズ5冊目ですか。早いなー。
サークル遠足で行った奥秩父、去年末に「ヤギと大悟」で訪れていましたよね^m^大悟さんと健ちゃんは紙のところにはそこまで触れていなかったけど、そういう見学できる場所があるという説明がありました。あそこか!と実際にテレビで見ている場所が登場したので驚きました(笑)
どうしよう…尚更行きたくなってしまったな^m^
民芸運動に関しても登場しましたね。この間東京へ行った時、日本民芸館まで行ったんですけどまさかの休館で中に入れず…見たかったな…なんてことも思い出したりしました。
そのサークル活動の後は時系列でさくさく進んでいった気がしますが、予想外の事態がまさか新型コロナウィルスのことだとは思いませんでしたねー…
閉館してしまう記念館の事に関して一成は何か考えがあるんじゃないかと一成の母や祖母は考えていましたけど、それがお披露目されるときは来るのでしょうか。
とても心苦しい感じで終わってしまって、こっちもなんだか消化不良です…
次回はどうなるかなー…

<KADOKAWA 2022.3>2022.6.22読了

紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色 ほしおさなえ4



新入生オリエンテーションの準備で、今年も百花が所属する「小冊子研究会」も大忙し、そのかいもあり入部者も数人獲得できた。ある日、ひとりの新入生が百花を訪ねてくる。百花が記念館で作った「物語ペーパー」に惹かれて訪ねてきたという。物語ペーパーの話から活版印刷の話で盛りあがった小冊子研究会は、サークルの新歓を活版印刷所・三日月堂の見学を含めた川越への遠足に決める。当日、観光名所を回りながら印刷所に到着した一行は、活字棚の壮観に圧倒されつつ説明を受け、活版印刷を体験。百花は店主・弓子と挨拶を交わす。ウェブメディアで取り上げられるなど記念館の活動が徐々に広まっていく一方で、館の入るビルの取り壊しが正式に決まり、その存続が揺らぎ始めていた……。「紙屋ふじさき記念館」と「活版印刷三日月堂」が完全リンク! 一成の両親も登場し、目が離せない展開に!

物語の中にしっかり三日月堂が登場していましたねー。こういうリンクは素敵です。それにもともと「菓子屋横丁月光荘」も繋がっているから3つの物語がリンクしているんですね。
今回は一成の両親が登場したり、記念館の閉鎖が決まったり、色々展開はありましたけど、1番は百花が今後どうしていきたいかがしっかり決まったことが重要なのかな。一成への提案が凄すぎてこんな子だったっけ…?って驚くほどでした。
百花がまだ3年生だから就職活動は…みたいな感じでしたけど、1年ちょっとの年月なんてすぐにやってきますよね。次回はどうなるんでしょうか。楽しみです。

<KADOKAWA 2021.8>2021.11.9読了

菓子屋横丁月光荘 丸窓 ほしおさなえ5

菓子屋横丁月光荘 丸窓 (ハルキ文庫)
ほしおさなえ
角川春樹事務所
2021-09-15


大学時代のゼミの仲間たちと、隣町の農園を訪ねた大学院生・遠野守人は、
その晩、友人・田辺の母の実家に泊まって、自分と同じく家の声が聞こえる田辺の祖母・喜代との再会を果たす。
古民家〈月光荘〉の管理人となり、早一年。
古い町並みの温もりに包まれ、人と繫がる楽しさを知った守人は、このまま川越の地で働きたいと考えるようになっていた。
その矢先、守人はすべての縁に導かれるように、自分の曽祖父が家の修繕を得意とする大工だったと知り……。
感涙必至のシリーズ第四作。

月光荘の管理人になってもう1年が経つんですね。
大学院2年生になって、そろそろ自分の今後を考えていかなければならない時期になりました。
読んでいても守人はサラリーマンっていう感じでもないし、教師っていう感じでもないから、どうするのかなーと思っていましたけど、守人が選んだ選択は良かったんじゃないかなと思います。羨ましいくらい。
守人と同じく家の声が聞こえる喜代と再会してたくさんのことを話して、そして守人は曽祖父のことも知っていきます。人は繋がっているんだなぁとなんだか心が温かくなりました。
守人も家族という部分では恵まれていないところもあったかもしれないけど、今はたくさんの人に囲まれて生活していて、素敵だなぁと思います。人との繋がりって本当に大事だなと思います。
これからも読み続けていきたい作品です。

<角川春樹事務所 2021.6>2021.9.5読了

東京のぼる坂くだる坂 ほしおさなえ4

東京のぼる坂くだる坂 (単行本)
ほしおさなえ
筑摩書房
2021-05-31


アラフォーで母と二人暮らしの富野蓉子。
父・タカシは引っ越し好きの変人で、亡くなるまでに移り住んだ家は20箇所を超える。
それらはすべて東京の有名な坂の近くに建っていた。
幼い頃家を出ていった父の遺言状には、自分が住んだ坂のリストがあった。
その一つ「幽霊坂」を通りかかったことをきっかけに、蓉子は父の足跡を辿り始める。
坂をめぐりながら土地に刻まれた記憶をたどり、坂のある風景が、父の、母の、そしてわたしのさまざまな人生模様を描き出す――。

東京に坂が多いことは知っていましたがこの小説を読んで改めて多いな…と思いました^^;
こちらの作品は小説ではありますが、東京の坂のガイドブックの様でした。イラストもとってもかわいい。
結局父親は家庭というくくりでは収まらない人だったのかな…どうしてそこまでして坂にこだわるのかまではよくわからなかったような気がします。
でも、父親が引っ越すたびにはがきを送ってきたのは、純粋に蓉子に来てほしかったからじゃないかなと私も思います。まあ、身勝手だとは思いますけど^^;
こんな世の中じゃなければ、東京に行った時はどこかの坂へ行ってみたいなーと思うんですけど…。いつになるのかな…。

<筑摩書房 2021.5>2021.8.24読了

言葉の園のお菓子番 見えない花 ほしおさなえ5

言葉の園のお菓子番 見えない花 (だいわ文庫)
ほしお さなえ
大和書房
2021-03-12


書店員の職を失い途方に暮れる一葉が出合ったのは、言葉と言葉が深いところでつながり連なる「連句」という不思議な場。前の句に寄り添いながら変化していき、あたらしい世界へと至る連句の体験を通して、一番にならなくてもいい自由で豊かな居場所を得た一葉は自分のペースで歩き始めるー。亡き祖母から受け継いだ豊かで穏やかな縁、書店での経験からはじまった思わぬ依頼…。おぼろげに見えてきた未来へと一歩を踏み出す勇気が胸に満ちてくる、かけがえのない物語。

ほしおさんらしい優しい物語でした。このお話のテーマは「連句」恥ずかしながら初めて知りました。俳句や短歌しか知りませんでしたが、一人ではなく別な人と一緒に作り上げていくものもあるんですね。人との関わりが大事になってきますしとても面白そうです。ただ、やはりハードルは高く感じてしまいますが^^;
連句に参加している皆さんもとても素敵な方ばかりでした。そして物語の中でも話されていましたが、世代や境遇がバラバラな人たちが集まるからこそ面白い連句が生まれるのかなと思います。
一葉もここがきっかけでお仕事をもらえることになったわけですし。
新シリーズ始動ということはこの作品も続くのでしょうか。
確かに一葉の今後もとても気になりますし、もっと連句のことも知っていきたいです。

<大和書房 2021.3>2021.6.25読了

紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆 ほしおさなえ4



ふじさき記念館にインクメーカーとガラスペン作家によるコラボ企画が持ち込まれる。館長の一成は百花に協力を頼むが、「インク沼」と言われるほど人気のカラーインクに百花自身すっかり魅了されてしまう。商品のネーミングに悩む百花。ある夜、母の冬海から百花の父親の遺品である万年筆を渡される。作家だった父との会話を懐かしく思い出した百花は、自分の名前の由来が童謡「春の小川」だと知らされる。そして、企画会議で百花の出した童謡のタイトル案が採用され、カラーインク単独でも商品化され発売されることに! しかし、製造数が上がったことで藤崎の本社の営業部、一成の従兄弟浩介からの横やりがまたしても入り、企画が本社案件になってしまい……!? 紙に書く、思いを書く。そして、伝わる優しい絆。

シリーズ第3弾です。文房具が好きな人にとってはこの作品はたまらないですよね。
この本を読んで、紙の素晴らしさを改めて知ることが出来た気がします。
お母さんと叔母さんの実家に行ったお正月のお話もよかったけど、やはり最後のお話が好きでした。浩介は私も嫌いなんですけど^^;
カラーインクもガラスペンも気になってはいたのですよ…でもちゃんと文具店に行って見に行ったことはなくて。私も字を書いたり手紙を書いたりするのは好きなので沼にはまるような予感もして見れないのもあります^^でもやっぱり見てみたいな。
百花はここでアルバイトを始めて趣味が仕事のようになってきていますよね。やりがいを感じているのが伝わってきてうらやましいです。これから百花の周りの環境はどう変化していくのか、それも楽しみに読んでいきたいシリーズです。

<KADOKAWA 2021.2>2021.5.7読了

紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー ほしおさなえ4



名古屋で行われた紙こもの市への出店を手伝った百花と莉子は、終了後、美濃和紙の産地に立ち寄る一成に付いていくことに。和紙すきを体験したり、かつての職人たちの歴史を学ぶ2人。旅行中の会話で、忙しかった両親に代わり、一成が祖母で前社長夫人の薫子に育てられたこと、それで彼が紙に対して誰よりも愛情を抱くようになったことを知る。大手製紙企業の藤崎産業は同族会社で、先代の祖父から一成の叔父が現社長に就いていた。その息子で一成のいとこ浩介は、昔から何かにつけ一成をライバル視し、営業課長として記念館の不要論を唱えているという。「なくなることをあきらめていたけど、記念館は残さなくてはいけない、と思うようになった」。一成の言葉を受け、百花も奮起し応援する気持ちになる。ある日、浩介が顧客のジュエリーデザイナー雫を連れて、記念館に現れるが……。

シリーズ第2弾です。
アルバイトという身だけど、この記念館のため、紙の良さを世間にもっと知ってもらうため、百花は奮闘します。美濃市での和紙すき体験は面白そうだったなー。1日体験もあるなんて凄い。ぜひやってみたいです。私も紙好きです。紙と一言で言っても無数の種類があるのだとこの作品を読んで改めて思いました。奥が深いですね。
それにしても浩介は分かりやすくあからさまですね^^;あんな態度を露骨に見せたらお客さんにも嫌われますよ。後々また絡んでくるんでしょうか…嫌だなぁ←

<KADOKAWA 2020.9>2021.1.7読了

紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード ほしおさなえ4



百花は叔母に誘われて行った「紙こもの市」で紙の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、大手企業「藤崎産業」の一族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。初めは素っ気なかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。かわいくて優しい「紙小物」に、心もいやされる物語。

こちらのシリーズは和紙がテーマ。
和紙の中でも本当にたくさんの種類があるんですね。「菓子屋横丁月光荘」シリーズの中でもちらっと出てきた気がしますが。
「紙こもの市」が近くで行われていたら私も行ってしまうかも。
大学生の百花がアルバイトをすることになった記念館の館長は若くてイケメンだけど変わった人。
この人の下では働きたくないなぁなんて思ってしまいますが^^;
でも百花は自分が出来ることを探して働きます。
百花のアイディアは素晴らしいと思うし、それを商品という形で一成が売り出すというのはなかなかいいコンビなんじゃないかなと思いました。
これからに期待ですね。
それにしても百花の大学の中で「立花ゼミ」や「木谷ゼミ」という言葉が出てきて驚きました。「菓子屋横丁月光荘」と同じ大学なんですね。
こういうつながりがあると読んでいて楽しさが増しますね。

<KADOKAWA 2020.2>2020.11.19読了

菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿 ほしおさなえ5

菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿 (ハルキ文庫 ほ 5-3)
ほしおさなえ
角川春樹事務所
2020-06-15


同じ造りの二軒の家の片方が焼失して十余年。残された“二軒家”は川越の「町づくりの会」によって、昭和の生活を紹介する資料館として改修されることに。片付けのボランティアに参加した守人は、家の声の導きで、天袋に収められた七段飾りのお雛さまを見つける。しかしなぜか、三人官女のひとつが欠けていた。雛飾りの持ち主を探す守人たちは、二軒の家に暮らした家族の想いに寄りそってゆく。過去を知り、未来に向き合う力へと変えつつある守人の歩みを描く。シリーズ第三作。

シリーズを読んでいくうちに知り合いが増えていくのがこちらも読んでいて楽しいです。
今回は守人が今後の自分の生き方を考える回でもありましたね。修士課程も2年目に入ってそろそろ今後の進路も決めていかなければならなくなってきて。既に社会人として働いている同級生も悩んでいるようで、守人も悩みます。
好きだったのは田辺と一緒に川島町を巡った回かな。いきなり家に「モリアキ」と言われてお互いに困惑して、田辺のおばあさんも同じことを言って。でもそれは家の声を聞いていたから。「モリアキ」の正体が分かった時に、何となく予想は出来たとしても鳥肌が立ちました。
守人自身がちゃんと芯がしっかりしている人ですから、きっと大丈夫だと思います。
そしてやっぱり三日月堂がついに登場した時は嬉しかったです。登場したのは弓子ではなかったけど名前は出てきていました。こういう繋がりが読んでいると嬉しいですね。

<角川春樹事務所 2020.6>2020.11.10読了

菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 ほしおさなえ5

菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 (ハルキ文庫)
ほしおさなえ
角川春樹事務所
2019-06-12


築七十年の古民家“月光荘”で住みこみの管理人となって数ヶ月。家の声が聞こえる大学院生・遠野守人は、月光荘の声に包まれて、穏やかな日々を過ごしている。知り合いや馴染みの店もでき、川越の町にも慣れてきた。そんなある日、お気に入りの古書店「浮草」の店主が入院中だと知る。バイトの女子大生・安西は店主から、自分が逝ったあともここで働いてほしいと言われているといい…。川越の町で、人と人とが結びついていく。何かと何かが繋がっていく。やさしさと温かさが心に沁みる、シリーズ第二作。

守人は仙人と言われるくらい孤高なイメージを持たれていましたけど、川越に来てからは誰かしら人と関わるようになりましたよね。1作目から登場している人とも引き続き関わっているし、今回も新しく登場した人がたくさんいました。
家の声を聞くことが出来る守人。だからこそ家の想い、人の想いに誰よりも寄り添えるのかなと思いました。
古書店の店主のエッセイをまとめた本は活版印刷で作っていると書かれており、三日月堂と繋がっているのが嬉しかったです。こういうお話あったと思うのだけど覚えていない・・・^^;
親子の複雑な関係もありましたけど、守人が間に入って上手くいきそうで良かった。
3作目も楽しみです。

<角川春樹事務所 2019.6>2020.11.6読了

菓子屋横丁月光荘 歌う家 ほしおさなえ5

菓子屋横丁月光荘 歌う家 (ハルキ文庫 ほ 5-1)
ほしおさなえ
角川春樹事務所
2018-08-09


家の声が聞こえる―幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。

「三日月堂活版印刷」シリーズ以外で著者さんの作品は初めて手に取りました。
こちらも舞台は川越なんですね。著者さんにとって特別な場所なのでしょうか。
今回の主人公は家の声が聴こえる不思議な力を持つ大学院生。幼い頃に両親を亡くし、厳格な祖父の下で育てられたため、人と距離を持って深入りしないように生きてきた。
縁があって川越の古民家で暮らすことになった守人は古民家が何か歌を口ずさんでいることに気づく。
川越で沢山の人と関わっていくことで、守人は徐々に心を開き、自分の過去とも向き合うようになっていきます。
べんてんちゃんが良いキャラしてましたね。大事に育てられてきた女の子なんだろうなと思いました。べんてんちゃんは守人の事が気になっているのかな?そういう気持ちはないのかな。2人の関係も変わっていくのでしょうか。
楽しみに読み進めていきたいと思います。

<角川春樹事務所 2018.8>2020.11.2読了

活版印刷三日月堂 小さな折り紙 ほしおさなえ5

活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)
さなえ, ほしお
ポプラ社
2020-01-04


小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉――。
三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み……。そして弓子達のその後とは? 三日月堂の「未来」が描かれる番外編。

過去から未来へ、三日月堂と関わる脇役の人たち目線で自分のこれからを皆が模索しているのが良いなと思いました。三日月堂を通して、みんな前を向いて動き出している。何だか羨ましかったです。
正直この人は誰だっけ?と思う時もありましたが、読んでいくうちに思い出したりして、懐かしさも感じました。
特に好きだったのは弓子の母親とお友だちだった久仁子の娘、楓のお話かなー。弓子や活版印刷と出会ったことで変わっていく姿がキラキラしていました。
そして最後のお話は弓子の話。というか弓子も行っていた保育園の話。いつの間にこんなに年月が…
それでも弓子も周りもみんな幸せそうで素敵です。でも、この終わり方は完全に終わりのような感じがしてちょっと寂しい・・・。たまには逢いたいなぁ。

<ポプラ社 2020.1>2020.3.11読了

活版印刷三日月堂 空色の冊子 ほしおさなえ5



小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。弓子が幼いころ、初めて活版印刷に触れた思い出。祖父が三日月堂を閉めるときの話…。本編で描かれなかった、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。

シリーズ5冊目なんですね。こちらは全て番外編。そしてすべて過去のお話です。
1番古い過去から少しずつ現代へ向かっていく形なんですかね。
弓子の祖父が三日月堂を営んでいた頃。弓子の両親の馴れ初め、弓子の母の死、そこから前を向くまでの父親の姿。祖父母との別れ、そして父親との別れ。
過去の話だからか別れも多かったですね。それは「離婚」であったり「死」であったり。離婚は1組だけか^^;あれは離婚して正解ですよ。ようやく飛びたてるんだなと思いました。
弓子の両親の馴れ初め素敵です。星に宮沢賢治に活版。まさに「銀河鉄道の夜」じゃないですか。読んでいるこちらもドキドキしました。
両親に祖父母に愛されて育った弓子。でも、みんな早くに旅立ってしまって。
仕切り直しというか、切り替えというか、それで自分が幼い頃に過ごした場所へ引っ越すというのは良かったのかもしれないですね。ここからまた物語が始まっていったわけですから。
このシリーズを思い出しながらの読書になりました。優しくて温かい物語でした。

<ポプラ社 2019.12>2020.2.4読了

活版印刷三日月堂 雲の日記帳 ほしおさなえ5

活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)
著者:ほしお さなえ
ポプラ社(2018-08-03)
販売元:Amazon.co.jp

小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記韻や、言えなかった言葉。仕事を続ける中で、弓子が見つけた「自分の想い」と、「三日月堂の夢」とは―。感動の涙が止まらない、大人気シリーズ完結編!

今回で完結だったんですね。
終わってしまうのは寂しいですが、素敵な作品に出合えて本当に良かったと思います。
今回も色々な想いを抱える人たちが登場しましたね。
そして何よりも弓子の夢が分かってそれを実現しようとみんなが動いている姿が素敵だなと思いました。
夢を追う姿、皆さんがかっこよかったです。
私も夢を追いかけたいと思わせてくれる作品でした。
最後は涙涙でした。完成して良かったです。

<ポプラ社 2018.8>H30.10.19読了

活版印刷三日月堂 庭のアルバム ほしおさなえ5

([ほ]4-3)活版印刷三日月堂 庭のアルバム (ポプラ文庫)([ほ]4-3)活版印刷三日月堂 庭のアルバム (ポプラ文庫)
著者:ほしおさなえ
ポプラ社(2017-12-05)
販売元:Amazon.co.jp

小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!ブクログ1位、読書メーター1位、第5回静岡書店大賞、第9回天竜文学賞、4冠!

「チケットと昆布巻き」実家が地方にあるかまぼこ屋の竹野。「めぐりん」という旅行雑誌の編集者として奔走している。大学の同級生たちは大手出版社などに勤めていて、引け目を感じていた。
竹野の気持ちは分からなくもないけど随分と斜に構えているというかなんというか。ある意味イマドキの青年という印象でした。でも、三日月堂に赴いたことで自分の事兄の事家族の事が少し見えてきたのではないかと感じて良かったです。
「カナコの歌」「月刊めぐりん」を見たことで大学時代の友人カナコの娘が活版印刷三日月堂を営んでいることを知った聡子。聡子はカナコの娘弓子に逢いに行く。
聡子はとても優しい女性ですね。お父さんもお母さんもとても素敵。その優しさがたまに人を傷つけてしまうこともあったのかなぁ。裕美が辛らつな言葉を放った理由も分からなくもないけど聡子がそこまで言われる筋合いはないと思うなぁとこっちが少しイラッとしました^^;それでも最後は良かったですね。
「庭のアルバム」母の友人が作った活版印刷のカードを見て活版印刷に興味を持った楓。店主弓子へ連絡し、活版印刷の体験をすることに。
楓はとても繊細だけど、楓も良い子でした。絵も上手だし人に寄り添うのも上手。こういう人の心を壊すような言葉を簡単に言ってほしくないです。父親の言葉がいちいち腹が立ちました。おばあちゃんは怖い人なのかと思ったけど素敵な女性だったなぁ。
「川の合流する場所で」ワークショップで出会った印刷会社の会長とその甥。自分のお店にある動かなくなった機械を同じ機械を持つ彼らの職場を見学することになった弓子。
この話だけ何だか弓子の印象が違う気がしました。弓子自身の目線が入っていたからなのかな。この会社と出会ったことで、また盛岡という場所へ来たことで弓子自身の気持ちもまた変わっていくのかな。次回作も楽しみです。

<ポプラ社 2017.12>H30.1.29読了

活版印刷三日月堂 海からの手紙 ほしおさなえ5

([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)
著者:ほしお さなえ
ポプラ社(2017-02-03)
販売元:Amazon.co.jp

小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。物静かな店主・弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い……。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる感動作。
静岡書店大賞を受賞・ブクログ1位・読書メーター1位など、話題沸騰の人気シリーズ、待望の第二弾!

続編、とても楽しみにしてました。出てくれて嬉しいです。読んでいてとても幸せな気持ちになれました。
「ちょうちょうの朗読会」
朗読会、良いですねー。私も緊張しいですが朗読は好きなんです。聞くのも好き。こういう会があったら行ってみたいなぁ。
「あわゆきのあと」通勤中に読んだのですが、涙をこらえるのに必死でした。我慢できませんでした。去年、同じことが身近な人の身に起こったので、他人事とは思えませんでした。同じく1年後に子宝に恵まれ、生まれるのは多分男の子。まだこちらは生まれてませんけど。こちらの弟君は本当にいい子ですね。広太くんの作った名刺を私も見てみたかったです。
「海からの手紙」この作品に出てくる人の過去が重たかった。でもそれでも立ち上がって前に進もうとする姿は素敵でした。豆本私も欲しいです。
「我らの西部劇」この作品は「三日月堂」の先代を知る人物が登場しましたね。主人公の気持ち、何だかわかるなぁ。自由な父親に対して反面教師で生きてきたのに…って。この父親は「アンマーとぼくら」のお父さんを思い出す感じでイラッとしました^^;それでも一応ちゃんと子供たちは真っ直ぐに育っているし、きっと再就職も出来てまるっと上手くいくと思います。そう信じています。

<ポプラ社 2017.2>H29.8.1読了

活版印刷三日月堂 星たちの栞 ほしおさなえ5

([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)
著者:ほしお さなえ
ポプラ社(2016-06-03)
販売元:Amazon.co.jp

川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心が解きほぐされていくのだが、弓子もどうやら事情を抱えているようで――。

4編からなる連作短編集です。初読みの作家さんだったのですがタイトルに惹かれました。
活版印刷と聞くと私はまず「銀河鉄道の夜」を思い浮かべました。ジョバンニが家計を支えるために働いていた場所。「これだけお願いできるかね?」と店主に1枚の紙を渡され,
活字を拾っていく。その印象が強いです。(頭の中はどうしてもジョバンニは猫)
と思ったら、この作品の中でもその話題が出てきてましたね。ちょっと嬉しい。
「世界は森」早くに夫を亡くし女手一つで息子森太郎を育ててきた川越運送店一番街営業所所長のハル。その息子が春から北海道の大学へ行くことになり、寂しさを感じていた。そんな時に久しぶりに再会した三日月堂の孫弓子。祖父母が営んでいた印刷所に住むことになったのだそう。パートとして運送店で働くことになった。
ハルさんがとてもいい人だということが伝わってきます。周りの人たちも素敵ですね。息子さんへの想いも温かくて優しくて。息子さんへ宛てた手紙とプレゼント。もう何も言わなくても息子さんはちゃんとわかっているだろうなとは思いましたけど、でも最後は本当に良かったです。
「八月のコースター」伯父が営んでいた「桐一葉」という喫茶店を継ぐことになった岡野。何とか営業は出来ているが自信を持てないでいた。
最初は頼りない岡野青年だったけど、何か新しいことをと始めた物は私も凄く良いなと思ったし、私も近くにお店があったら行ってみたいと思いました。
「星たちの栞」遠田は学校の先生。喫茶店の店主に教えてもらった活版印刷のお店の事を部活動の生徒に言うと興味を持ち、文化祭でワークショップを行うことになる。
高校生の小枝と侑加が眩しかったですね。遠田先生もそう思っていたんだろうな。そして、自分の大学時代に関わった友人の事も思い出していて。過去に抱えていた想いをこの機会を通して吐き出すことが出来て良かったと思いました。
「ひとつだけの活字」結婚を控えた雪乃は祖母が持っていた活字を受け継いで持っていた。高校の学園祭で活版印刷のワークショップを見たことがきっかけで、結婚式の招待状に祖母の活字を使うことが出来ないか、印刷所の弓子に相談することにした。
このお話で、弓子の過去が明らかになりましたね。きっと何かあるんだろうなと思いましたけど、切ないなぁ。でも、今たくさんの人たちに囲まれて幸せなんじゃないかなと思いました。最後の最後のお店の雰囲気なんて本当に素敵で、何だか涙が出そうになりました。天国にいる家族もきっと喜んでいると思います。雪乃と友明のカップルも良かったな〜。
幸せな気持ちになって読み終えました。
やっぱりこういうテーマの本好きです^^

<ポプラ社 2016.6>H28.12.13読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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