都市伝説が実体を持ち、人に危害を加えるようになった“新種の怪異”。
その存在は政府によって極秘として取り扱われ、“偽の月”を見ることができるごく一部の人間たちだけが認知できる。
国内の被害者が急速に増加する中、怪異に立ち向かう方法はたったひとつ――物理攻撃だった。
怪異駆除の専門業者・唐木田探偵社新入社員の〈ネズミ〉は、入社早々、同僚たちからあらゆる戦闘方法を叩き込まれ、実戦に駆り出される。
最前線の戦闘班は10年生存率25%といわれ、生き残っている現メンバーたちも、特殊な事情を抱えた問題児だらけだった。
ルール無用に襲いくる怪異に命からがら立ち向かううち、同僚たちとの間にも不思議な絆が芽生えるが、依然として怪異の被害者は指数関数的に増えるばかり。
果たしてネズミたち探偵社の面々は、怪異急増の原因を突き止められるのか――。
何も前情報がない状態で読み始めたのですが何ですかこのスプラッターな物語は…。似鳥さん、たまにものすごくヘビーなものを書くからな…。読んでいて闘っているところはホラーでしたね…スプラッタというか…攻撃が物理的だから恐ろしい…
ただ、ネズミはこういう仕事をしつつも人間の心を持ち続けているというか(笑)いい意味で平凡さも持っていたのでネズミ目線で読んで行ったのは良かったのかもしれません。この仕事をしている人たちは何かしらの理由があって仕事をしていて、それぞれ違うのだけど、それでも全部そうなのか…と納得できることもあって納得できるのか自分、怖いなとも思いました←
同僚たちの距離感もちょうどよかったですね。友達以上恋人未満みたいな^^;
そしてネズミの成長も読んでいて面白かったです。
<KADOKAWA 2023.10>2023.12.23読了