「なんでこんなになるまで来なかったんですか…」泌尿器科医・鮎川のもとには今日も多くの患者が訪れる。中には、羞恥心から嘘をついたり、人に言えない秘密を抱えている人も多く……。泌尿器科ならでは多様な謎に真摯に向き合う鮎川。元ヤンキーの看護師長、忍者のようなソーシャルワーカーなど心強い仲間たちとともに病と事件の早期解決に挑む!
泌尿器科…小さい頃に何度か通院したことがありますけど、確かに思春期以降はちょっと恥ずかしくて行きにくいイメージがあります…。でもそれは危険なんですよね。よく分かりました!←
今回は男の人の診療が多かったですけど、どれもなかなかにヘビーでしたね…。泌尿器科を訪れた患者さんたちの背景にどんな問題があるのかを調べて発覚したまさかの事態…いやそれがまさか過ぎますよね…。最初は羞恥心だけかと思っていた中学生の背後にあったSNSの恐ろしさや教育ママの怖さは本当に怖かった…。あれは虐待だよ…。そして幻肢痛。聞いたことがあります。初めて聞いたのは福知山線の脱線事故で脚を喪った青年のインタビューだったと思います。そんなものがあるのかと驚き、そしてその事件の悲惨さを改めて目の当たりにした記憶があります。どんな場所でも身体に大きな変化があったら生じる場合があるんですね…。
そして最後の事件。これはもう事件ですね。鮎川先生の医師としての姿が本当に素晴らしかったです。そして同僚の皆様も本当に素敵です。大神師長かっこいい!メディカルソーシャルワーカーの忍さん素敵!院長先生もかっこいい!皆さん素敵すぎたので続編を希望します。
<光文社 2022.12>2023.2.8読了