苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

中島たい子

かきあげ家族 中島たい子5

かきあげ家族
中島たい子
光文社
2020-08-18


人間ってのは、どうして不安を見つけるのが上手いのかね……
コメディ映画監督の中井戸八郎(69)は、絶賛スランプ中。そんななか、新潟で家庭を持つ長男の章雄(44)が仕事を辞めて戻ってきた。時を同じくして、長女の美子(33)が離婚、孫の吾郎(10)を連れて出戻った。家にはもともと引きこもりの次男・真太郎(36)がおり、中井戸家は図らずも一家集結することに。ある日、映画プロデューサーの森が、八郎が所有するはずの“世界の黒川”と呼ばれる名監督の遺稿がネットオークションに出ていると告げる。慌てた八郎は家族の誰かが出品したのではと疑い、改めて家族一人ひとりと向き合ってみようとするが……。

中井戸監督の作品さながらに(見たことないけど)ドタバタコメディでしたねー。面白かった!
会話の中で沢山の映画が登場するので映画好きにはたまらないと思いますね。ただ私が見たことがある映画は1作あるかないかくらいでした^^;なかったかな…
監督の中井戸監督がこれからもメガホンを取るか取らないかという話だったはずなのに自分の子供たちが実家に集合して、更にとんでもない秘密やらなんやらかんやらが登場してもう凄かったですよ。飽きることがないコメディでした。
中井戸監督は子どもと向き合うことをあまりしてこなかったのかもしれないけど、映画を通してでも自分の言葉で相手に伝えていて、それが良いなと思いました。何歳になっても諦めなくて良いし始めて良いんだよ。っていうメッセージをもらった気がしました。
これは映像化したら面白そうだなー。大変そうだけど^^

<光文社 2020.8>2020.10.9読了

パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら 中島たい子4

パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながらパリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
著者:中島たい子
ポプラ社(2018-04-10)
販売元:Amazon.co.jp

毛玉のついたセーターでも、なぜかおしゃれ。掃除は週1なのに、なぜか雰囲気のいいお部屋。手間をかけないのに、驚くほどおいしいお料理。30代……そして40代、これからの人生ちょっと不安だったけど、フランスでお手本にしたい憧れの女性を見つけた!ほどほどが、軽やかでいい――パリ郊外で叔母ロズリーヌが教えてくれた、フランス流・毎日を楽しむ「風通しのいい」暮らし方。

久しぶりの中島さんの新刊だと思って手に取ってみたらエッセイでしかもフランスのことが多く書かれている…え?叔父さんがフランス在住?奥さんはフランス人?初のエッセイだからか初めて聞くことばかりでした。
親戚がいるのにフランスに全然行ったことがないなんてもったいない…と私も思っちゃいました。当の本人からしてみればだから?って思うのかもしれませんが^^;
それでも、ロズリーヌさんが紡ぐ暮らしは素敵ですね。
心が豊かになる気がします。
ロズリーヌさんが作るパンを食べてみたくなりました。
確かにフランスと日本では環境が違うから全部真似することは出来ないけど、考え方で真似したいなと思うことはありました。日常生きていく中で見つけた些細な事。小さな幸せをたくさん見つけたらそれが大きな幸せになる。そう感じられるようになりたいと思いました。

<ポプラ社 2018.4>H30.6.7読了

万次郎茶屋 中島たい子4

万次郎茶屋万次郎茶屋
著者:中島 たい子
光文社(2017-04-18)
販売元:Amazon.co.jp

動物園の日陰者、イノシシの万次郎はカフェを開くのが夢。幼い頃から万次郎の絵を描き続ける、画家志望で才能なしのエリは、万次郎の絵本を出版するというが―「万次郎茶屋」。遠い文明からのメッセージが刻まれた石がふってきて、人類は新しい価値観を持つために西暦を廃止し、地球暦を始めることにした。その記念すべき大晦日を、ぼくは恋人とではなく親友とすごすことにした。その親友を今から作ろうと思うのだが―「親友」。動物園の日陰者・イノシシの見る夢、宇宙飛行士の妻の会、じんわり事件を解決するヒーロー…読むとちょっと人生がラクになる、“すこし不思議”な短編集。

久しぶりの中島さん、最近こういう少し不思議な物語を良く書かれていますよね。
どれもくすりと笑える感じで面白かったです。
表題作の「万次郎茶屋」が好きでした。イノシシの万次郎とエリと飼育員の星野さんの関わりがとても好きでした。夢であるカフェがいつかできたら良いなと思いました。
あとは「80パーマン」が好きかな。人生全て80点以上取ったことがないサラリーマン。ある時、怪しげなメールアドレスへメールを送ると次々と指令がやってくる。困った人を助ける…のだけど助け方がイマイチな80パーマン。笑いました。でも、身近な存在がちゃんとわかってくれていたみたいで、読みながらほくそ笑んでました^^
そして最後の「私を変えた男」色々どんでん返しがあって騙されました。でも、主人公の女性がとても素敵に変わっていて良かったです。

<光文社 2017.4>H29.7.10読了

院内カフェ 中島たい子5

院内カフェ (朝日新聞出版)院内カフェ (朝日新聞出版)
著者:中島たい子
朝日新聞出版(2015-07-07)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
受診するほど病気じゃない。入院するほど病んでない。けれど、どこか不安な私たちは、あのカフェで、病院の傍らにいることで、癒されている。過去にあそこで「何かが良くなった」経験があるからだ。『漢方小説』から10年。新たな舞台は総合病院のカフェ。ふた組の中年夫婦のこころと身体と病をえがく、カフェの醸し出す温かさが流れる長編小説。

中島さんの作品は出る度に久しぶりに読んだなぁって思いますね^m^
でも今回は本当にこういう作品は久しぶりだなと思って読みました。ここ最近出た作品も好きですけどSFっぽい感じで、作風が少し違ったので。
今回の舞台は病院内にあるカフェでの話。
確かに大きな病院の中にはカフェがありますよね。私も入ったことがありますが、お見舞いらしき人もいれば入院患者が点滴を持って利用しているのも見たことがあります。
今回2組の夫婦が出てきましたがどちらの気持ちも分かるなぁというか切ないなぁというか。
カフェに勤める亮子とパン屋さんで働く航一の夫婦はとても好きでした。不妊治療をしても子供に恵まれない二人。お互いに申し訳ない想いを抱えているけどでもそれは同じ思いではない。男性と女性で考え方が違うのは当然なんですけど、でもわかってほしいと思うのも事実で。2人は割とちゃんと思ったことを話していたので、良いなと思いました。
カフェのお客さんだった朝子と孝昭の夫婦。こちらはお互いに思っていることが全然違いましたね。仲が悪いというわけではないのだけどお互いに対して思っている事と思われたいと思っていることが全然違って。ちょっともどかしかったです。
でも、孝昭が入院したことで2人が互いに歩み寄る姿が見れて良かったです。
村上君もなかなかいい味出していましたねー。これはもてるな。
院内カフェに出てくる人たちが少しずつ繋がっていて、ちょっとずつ変わった人たちがいて。それが何だか人と人との繋がりを感じで良かったです。
最後のクリスマスプレゼントも良かったなぁ。
素敵な物語を読むことが出来て良かったです。

<朝日新聞出版 2015.7>h27.8.27読了

心臓異色 中島たい子4

心臓異色心臓異色
著者:中島 たい子
光文社(2015-01-20)
販売元:Amazon.co.jp

カコ、ミライ、イマ―― あなたは、どこにいますか。
ユーズド人工心臓を移植してから性格が変わった男は、その心臓の前のオーナーをたどってみることに――(「心臓異色」)
レコード、車、家、ロボット……誰かの想いを宿した"古いもの"たちが伝える、すこし不思議な作品集。

中島さんの作品は本当に久しぶり。
デビュー当初は女性の身体の問題の小説が多かったですが最近は近未来のような作品を書くことが多いですね。
どれも今よりも何百年か先の話。
どの作品も面白かったですが最後の作品が印象的でした。あまりにも便利になりすぎて人間が体力がなくなり免疫もなくなっていったというところ。
ドラえもんのブリキの迷宮(ラビリンス)という映画を思い出しました。あっちはそれによってロボットが支配する世界になってしまったって話でちょっと違いますけど。
面白かったです^^

〈光文社 2015.1〉h27.3.20読了

LOVE&SYSTEM 中島たい子5

LOVE&amp;SYSTEMSLOVE&SYSTEMS
著者:中島 たい子
幻冬舎(2012-08-24)
販売元:Amazon.co.jp
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「アマナ」N国のヤマノのムスメが雑誌のインタビューに答えることになった。N国では結婚適齢期になると家族庁から自分に合った男性を選出され、結婚をする。名前はなく、女性は仕事を持つことが出来ない。彼女も同じように結婚が決まっている中でのインタビューだった。しかし、雑誌記者ロウドと出会った事でその想いが揺れ動く。
「トレニア」J国の史郎は70歳になる。酒を飲んで帰るところで雑誌記者のロウドに話しかけられる。取材だという。史郎を選んだ理由はみんなが暗い顔をしているのに幸せそうだったからだという。史郎は結婚するのだと告げた。
「ナコの木」ロウドは幻の国を探していた。地図にも載っておらず途方に暮れている所にタロとナコというカップルが道案内をしてくれるという。その国は「パングゥ」といい、何をするにも自由と言われている国だった。
「ヒメジョオン」F国は子どもができると全員が自治体に育てられる。ロウドはそこからいなくなったことがあった。その時の事を忘れていたが、死を目前とした父を見、その過去を聞いた事で唐突に思い出す。

最初の感想は中島さんの作品っぽくない!でした。
中島さんといえば30代女性が主人公でだるーい感じで女性独特の悩みを抱えているという作品が^^;多いのだけど。
今回は新境地ですよね。私はとても好きです。
まずロウドという雑誌記者の人柄が好きです。何だかマスコミっぽいイラッとした部分がなくて。
各国はそれぞれ考え方や制度が全然違うのだけど、どの国の考え方も良いとは思うのだけどどこか何かが足りないというかなんというか。
私はこの中ならF国が良いかな。子供が近くにいないのは悲しいけど自分の意志で働くこともできるし比較的自由な気がするから。
ロウドとアマナの出会いは割とあっさりした感じだったので、そんなに情熱的な恋だったのかななんて思ってしまったのだけど^^;
それでも最後の「ヒメジョオン」でお互いの想いが切ないほど伝わってきてずっとすれ違っているのがもどかしかったです。アマナが母親の秘密を知ってしまったことが大きかったのでしょうね。アマナの母親の笑顔を写した写真家の人はきっとあの人なんだろうな。
ロウドの最後にしたことはナイス!と思いました^^
素敵なお話でした。こういう作品も良いですね〜

<幻冬舎 2012.8>H24.9.5読了

ぐるぐる七福神 中島たい子4

ぐるぐる 七福神ぐるぐる 七福神
著者:中島 たい子
マガジンハウス(2011-10-20)
販売元:Amazon.co.jp
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恋人なし、お金なし、趣味もなし――。派遣社員で人嫌いな主人公船山のぞみ32歳。街で偶然あった知人に、元カレのインドでの客死を聞き、さらに落ち込む日々を暮らす彼女だが、入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、しかし六つの神までしか書かれておらず、のぞみは祖母の快復を祈願し欠けている一つ「寿老人」を埋めるべく七福神めぐりをはじめるが――。 谷中、武蔵野、日本橋、港、亀戸、浅草。下町情緒あふれる町並みから、寺社の存在を忘れるような近代的な街まで、さまざまな街を足で歩いていくなかで、普段の忙しい生活では気づき得なかった東京の新しい魅力が見えてきて、のぞみの傷つき閉ざされた心も少しずつ変化があらわれる。その中で死んだはずの恋人・大地の新しい情報も見えてきて……。ひっそりとたたずむ寺社とその周囲に残されて都会とは思えない木々や花々の自然、門前の商店街のグルメや人情など、歩く速度でしか見えない、東京の古くて新しい魅力を再発見しつつ、ひとりの女性の再生の軌跡を、爽やかかつユーモアのある筆致で綴る“新感覚プチロード小説”

久しぶりの中島さんの新刊。楽しみにしていました。今回のテーマは七福神。
七福神めぐりも面白そうだなぁと思いつつ、でも近い場所にあるとはいえ7か所めぐるのは大変そうだなぁとも思ったり。
でも、意外と観光で行けそうな場所にあるんですよね。谷中、吉祥寺、日本橋、六本木、亀戸、浅草・・・亀戸〜!ずっとずっと行ってみたいと思っていた亀戸。V6ファンにとっては代々木第一体育館の次に聖地と言っても過言ではない場所。もしかして勝運商店街の名前とか出てくる・・・?と思って亀戸のくだりを早く読みたいと思うのだけど最後から二番目だからなかなかそこまでたどり着かず・・・。そのせいかすらすら読めました。
が、結果商店街は出てきませんでした。でも香取神社って商店街の端にあるんですよね。この間「メレンゲのきもち」で石ちゃんがちょうど亀戸に行っていて香取神社に行っているのを見ましたもん。ついでに私がずっと行きたいと思っている場所の隣のお店に入っていって、まさかの会いたいご本人さんらしき人が映っていましたけども。
話がそれてしまいましたが七福神めぐりを主人公がしていて、私も一緒に巡っているようで楽しかったです。主人公がよく覚えていない女に元彼が死んだと言われ、その真実に対してのぞみの悩んでいる姿は何だか切なかったけれど。結局過食症だったんだろうか。ストレス?それでものぞみは真沙代やモンタや堀田さんがいるから救われた部分もあったんじゃないかなと思う。それぞれ個性的で言う事はズバッというけど、それがはっきりしているから気持ちよくも感じました。
七福神めぐりを通してのぞみの想いが変化して良かったと思いました。
私も御朱印集めしたいとテレビで芸能人が集めてるという話を聞いて思っていたのだけど、お正月しかもらえないとは知らなかったです。
でも、あれ?「金曜日のキセキ」で3月末頃だったけど御朱印もらってなかったっけ?と思ったら、最後の浅草のくだりで1年中もらえるという事を知って、だからか。と納得しました。
もらえない時期に行くことになったとしても、やっぱり亀戸と浅草の七福神は気になるな。今度東京へ行くときになったら考えようかな。
そして全然関係ないけど、堀田さんが女っぽい口調でしゃべり始めてから私は堀田さんが最近テレビで出まくっているあの声優さんの姿に見えてしょうがなかった…。
さらに、のぞみが図書館から本を3か月借りっぱなしなのも気になった…。借り直しはしてないだろうな〜。長期延滞だろうな〜。督促とか行かないのかな〜。とか、全然違うことを思った。図書館の本は期限を守って大切に扱ってください。

〈マガジンハウス 2011.10〉H23.12.22読了

結婚小説 中島たい子3

結婚小説
結婚小説
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「結婚小説」を書くためにリサーチを始めた貴世。まずは取材と蕎麦打ち合コンへ。
が、急性蕎麦アレルギーで途中退場。
出会った男は取材参加の映像作家・福原だった。
彼のDVDを観たことが貴世にもたらしたものとは…。
指をくわえて人の結婚を見てきて二十年―。
北極星ぐらい遠くにあった結婚が現実に!?女子の本音と事情に分け入る恋愛小説。

ネタバレあり

待ってましたよ〜。中島さんの新刊。
ついに結婚まできましたか。
貴世がいろいろ思い悩むのは分かる。結婚とは何か。
私も時々思う。友達で結婚している人もいるけど、自分はどうなのかなって。
彼氏はもちろんいればいいし、結婚も出来ればいいと思う。
でも、身を固めて家庭を守って子供を産んで育てる自分が全然想像がつかなくて。
今は自分のことでいっぱいいっぱいだし。
そういう人に、こういう考えもあるよっていうのが、この作品のラストの意味なのかなぁ。
でも、私はそういうことでもないと思うんだよなぁ。
好きな人と一緒にいること。暮らす事。
この作品に出てくるマンションの管理人のような考え方は嫌いだけど、同棲するならどうして結婚しないのかなっていうのは少し思う。
結婚を考えないで同棲している人だってきっといるわけで。
目の前の幸せだけを考えるだけなのはダメだと私は感じる。
男も女も、同棲している事に対して一つの責任を持つべきだと思う。
あぁ・・・何を言ってるのかわからなくなりました。
あくまで個人的な意見ですが、私は貴世の最後の選択には賛成できない。
それならちゃんと私は愛する人と同じ苗字になって夫婦として一生添い遂げたいと思う。
中島さんの作品は短いけど、自分の事も重ね合わせて結構いろいろ考えさせられる。
もしも私がアラフォーまで結婚していなくて彼氏もいなかったら、同じ事を思うのだろうか。
その前に彼氏くらいはほしいなぁと思うけど…。
もう、トキメキすら忘れてしまいつつある今日この頃・・・^^;

〈集英社 2009.12〉H22.2.8読了

この人と結婚するかも 中島たい子4

この人と結婚するかも

「この人と結婚するかも」
美術館で学芸員をしている節ちゃん。
気になる男性を見るたびに「この人と結婚するかも」と思いつつ、未だに独身。
毎週通っている英語教室にケンという男性がやってくる。
最初は何も思わないようにしていたが・・・。
「ケイタリング・ドライブ」
料理研究家としてちょっと名の知れたサトル。
友人の真樹夫に頼まれ、清里まで24人分の食料を持っていくことになっていた。
初めから2時間の遅刻で現地へ向かう。
その間、真樹夫の妹、美絵のことを考えていた。

やっぱり中島さんの作品は面白いです。
「この人と結婚するかも」は、節ちゃんのキャラクターが面白い。
こんなにちょっと関わっただけで結婚するかも・・・なんて、あんまり思わないよね。
私も結構妄想癖があるけど^m^
好きな人とか、付き合っている人だったら、「もしもこの人と結婚したら・・・」なんて、考えたりは…したけど・・・。
ケンとの関わりは可愛らしかったと思う。
ケンが空気が読めない感じもわかりやすく伝わってきたし^^
これからどうなるのか気になる2人です。
「ケイタリング・ドライブ」も面白いです。
男性目線って、初めてじゃないかな、中島さん。
この男もなかなか面白い。
なんだかかわいいなぁと思ってしまった。
男性がこういう勘違いをしてるって思ったら、なんだか可愛らしく思います。
最後の雰囲気もいいよね。

〈集英社 2007.9〉H20.1.30読了

建てて、いい? 中島たい子4

建てて、いい?

30代半ばの独身女性はある日、重大な決意をする。
それは、家を建てること―。
仕事よりも、恋よりも、結婚よりも、家…それは正しい女の生き方ですか。
別れて1ヵ月以上たった彼から突然届いた「宅急便」。はたして中身は…?傑作短編「彼の宅急便」同時収録。

久しぶりな中島さん。
一気に読んでしまいました。
中島さんの書く女性の気持ちって、すっごくよくわかる。
きっと30代になったらもっとよく分かるようになる気がする。
家・・・いいなぁ。
でも、一人で住むのはちょっと寂しく感じちゃうかも・・・^^;
短編「彼の宅急便」も面白かったです。
宅急便を待つ落ち着かない感じ、分かるなぁ〜。

〈講談社 2007.4〉H19.8.19読了

そろそろくる 中島たい子3

そろそろくる

三十路前のイラストレーターの秀子は最近、情緒不安定、イライラ、泣く、頭痛、倦怠感、食欲増進などに悩まされている。
これって何かの病気かも・・・と思っていた。
しかし、それは生理前におきるPMS(月経前症候群)らしい。

「漢方小説」も良かったけど、こちらも面白く読みました。
私は正直凄く軽い方だと思うので、この本に出てくる人たちの気持ちに共感は出来なかったなぁ。
イライラしたりはするけど・・・。
秀子は最初、PMSのせいで(おかげで?)基樹と出会って、どうしよう・・・って思っていた部分もあったけど、やっぱり一緒にいられたお陰で病気が軽くなったように思うねぇ。
メンタル面って大事よ。
私もバイトがもの凄くハードだった時、のた打ち回るくらいの腹痛だったしね〜。
はぁ・・・女って、嫌ぁね〜。

〈集英社 2006.3〉H18.12.16読了

漢方小説 中島たい子5

漢方小説

オススメ!
川波みのり、31歳独身。
昔付き合っていた男が結婚をする事を知り、それからというもの体調が悪い。
身体が震え、ロデオマシーン化してしまう。
どこの病院へ行っても納得のいく答えは出ず、みのりの体調は悪くなっていく一方。
最後に訪れたのは、漢方薬を処方している診療所だった。

みなさんがオススメしていたので、気になって読んだ1冊です。
うん。面白かった。
こう・・・女性の視点が良く書かれていたというか。
何だか悩みが分かるというか。
「悩みがあさっての方を向いている」って言う言葉に納得です。
そうは言っても、なかなか治るもんじゃないですし。
女性はいろいろな面で悩んで、でも頑張って生活してるんだなぁって思った1冊^^
私も来年は社会人だし、しっかりしないと。

〈集英社 2005.1〉H18.5.21読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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