苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

酒井順子

本棚には裏がある 酒井順子4

本棚には裏がある
酒井 順子
毎日新聞出版
2023-07-31


「本を読むことが得意か、と問われたら、首をかしげざるを得ません。難しい本は、わからない。皆が知っている名作は、ほとんど読んでいない。読んだ内容をすぐ、忘れる」(「まえがき」より)
仕事、暮らし、家族、女の人生......表があれば、裏もある。本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイです。

あらすじの通り、人生は表もあれば裏もある。それをテーマに数冊の書評を交えて世相を読み解かれています。昔の話もあれば現代の話もあり、本を交えてというのが面白いです。
登場した作品で既読は6冊でした。
「君のクイズ」「きれいな言葉より素直な叫び」「一汁一菜でよいという提案」「壇蜜日記」「女系図でみる驚きの日本史」「おらおらでひとりいぐも」
他にも気になる作品がいくつかあったのでメモしました。
巻末に登場した作品一覧があったらいいなぁと思いました。

<毎日新聞出版 2023.7>2023.11.20読了

日本エッセイ少史 人はなぜエッセイを書くのか 酒井順子4



『枕草子』『土佐日記』の昔から日本人に親しまれてきた「エッセイ」。「昭和軽薄体」の大ブームや芸能人エッセイの人気、そして高齢者エッセイの百花繚乱ぶりなど、いつの世も「エッセイ」は時代とともにある。
では「エッセイ」とは何か? 「随筆」「コラム」「ノンフィクション」とどう違う?
「エッセイ」を読んだことのない人はいないはずなのに、意外と誰も答えられない「エッセイ」の正体。
「エッセイスト」を名乗り講談社エッセイ賞選考委員を長らく務めてきた「エッセイの専門家」である著者が、時代を彩った大ヒット名エッセイ160余作品をひもときながら、満を持して真正面から「エッセイ」を縦横無尽に語り尽くす!
エッセイストがエッセイについて綴るエッセイ、ついに登場。

そもそもエッセイとはなんぞや?というところに疑問を抱いたことはない気がします(笑)
元々は「枕草子」や「土佐日記」などの時代からあるものなんですよね。歴史がある!
そしてエッセイの内容も時代とともに変化しているんですね…気づかなかった。
私は元々そこまでエッセイをたくさん読むわけではないのですが、こうして比べてみると時代の流行も関係しているんだと感じて面白いですね。
そしてエッセイストは親子2代で続くことが多いとか面白い。っていうか三浦しをんさんのお父さんって作家さんだったんですね…って本職は大学教授と知ってびっくり…そうだったんだ。しをんさんのエッセイからはそんな感じがみじんもなかったから←
面白かったです。

<講談社 2023.4>2023.5.30読了

鉄道無常 内田百里筏槝峠啝阿鯑匹燹ー魄羹膸4

鉄道無常 内田百里筏槝峠啝阿鯑匹
酒井 順子
KADOKAWA
2021-05-28


変わり続ける車窓風景に人生と日本を見た、 鉄道紀行界の巨星二人の軌道。鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三
日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百痢
「なんにも用事がない」のに百里汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。
それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。
彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。
鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

内田百里盖槝峠啝阿發名前は拝見したことがありますが著作は読んだことがありませんでした。おふたりとも鉄道がお好きだったんですね。お二人の生涯についても知ることが出来ました。
何も用事がないけど汽車に乗って出かけてみるとか、最大級の不要不急の移動ですよね。それが鉄道好きにはたまらないものだと思うのですがそれがままならない現代は辛い時代ですよね…。でもこういう状況だからこそ、かつての鉄道好きな方に触れてみるというのも良いのかもしれません。
お二人の人となりと鉄道についての入門書として面白く読みました。

<KADOKAWA 2021.5>2021.9.21読了

平安ガールフレンズ 酒井順子4

平安ガールフレンズ
酒井 順子
KADOKAWA
2019-05-27


ジットリ紫式部先輩にも、 パリピな清少納言姉さんにも、共感の嵐!
「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。
『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる!
【誰とガールズトークしてみたい?】
「あるある」の元祖、女子に人気のリア充 清少納言
ねっとり濃厚な性質、内に秘めるタイプ 紫式部
負けず嫌いな“出家してやる詐欺”美女 藤原道綱母
平安の“中二病”夢みる物語オタク 菅原孝標女
モテと才能に恵まれるも、なぜか不幸体質 和泉式部

昔の方を今風に表現すると何だか印象が変わりますね…良いんだか、悪いんだか…^^;という気もしますが、その人となりを理解するにはとても分かりやすかったです。
特に藤原道綱母と和泉式部はあまり知らなかったので、そういう人だったのね…と分かって良かったです。
誰とガールズトークをしたいかと言ったら私は紫式部かなー…多分性格が似ている気がするんですよね…。
少し前に「歴史秘話ヒストリア」で更級日記を書かれた菅原孝標女の事が特集されていたので復習しているような気分でしたが、こんな風に生きれたら良いなーと思ったりもしました^^
タイプ
更級日記も蜻蛉日記も著者名が全然覚えられなくて。それはその人の名前じゃないからなんですよね。〜の母とか娘(女)とか。この時代は仕方がないのかもしれませんが、だから清少納言と紫式部の突出さが分かります。まあ、このお二人も本名ではないのですが。
面白く読みました。

<KADOKAWA 2019.5>2019.7.9読了

次の人、どうぞ! 酒井順子4



性の主導権が女性に移ったことに感心し、高齢者施設を自分で決める老年女性の姿に感慨を覚え、平成最後の年に引退する歌姫の姿に感動する。
嫌われる勇気を持つ女性だけが出世する? 老年と中年の母娘旅行はストレス満載? セックスレス不倫に悩む女性が急増中? 「#me too」はセクハラ史を変える?
平成が終わり、新しい時代が始まる今。自ら区切りをつけ、声をあげる女性たちの姿から、私たちの生き方を見直す大人気エッセイ!

週刊誌に連載しているものをまとめた作品です。
以前読んだ作品は酒井さんの世代について書いた内容だったのでよくわからない部分が多かったのですが^^;こちらは現代の世間について語るといった内容だったのでついていけました。
酒井さんの考えはなるほどとも思いましたし、それはちょっと違うと思うとも思いました。でも、当たり前ですよね。一つの話題に対してみんなが同じ思いなわけではないし。
そういう考えの人もいるのねと思いながら読みました。
でも確かにいろんな人の引退や訃報を聞いて、一つの時代が終わるなぁとしみじみはしましたよね。

<講談社 2019.1>H31.2.15読了

駄目な世代 酒井順子3

駄目な世代
酒井 順子
KADOKAWA
2018-12-15


「永遠の後輩」な私たち。自身を含むバブル世代を斬る、自虐的?新・世代論
就職氷河期の子どもにアドバイスができない「親バブル子ゆとり」、平野ノラを見るとイタいけれど、もっとネタを提供したい!「ディスコの灯を守り続け」、とんねるずの「かわいがり」芸で 、まだまだ後輩気分を味わいたい!「女子大生ととんねるず」、奥田民生に学べ!バブル崩壊後のナチュラルブーム――「ナチュラルの波を乗りこなせ」など、全20章を収録。受験戦争はらくらく通過、就職活動は売り手市場。苦労知らずで、おめでたくて、50代になっても後輩気分……そんな世代代表・酒井順子が見る、バブル世代の功罪とは。

著者さんと世代が違うので分かることと分からないことがある…みたいなことを以前のエッセイの感想でも言った気がしますが^^;今回もそんな感じでしたね。仕方ないんだと思いますが。
私はバブルの時代は知らないし、物心ついた時から不景気でした。10個上の親戚の時代は就職氷河期で、私が就職活動をするときは大丈夫なのだろうかと戦々恐々としていた気がします。
著者さんが同い年に有名人がいないみたいなことを書いていましたが、それは私も同じです。いないわけじゃないんですけど、もう世間で私の世代は「はざま世代」って言われてますから。ひどくない?←
そしてゆとり世代でもありません。これは良いんだか悪いんだか。
でも、小心者で人見知りの私は、著者さんの時代のパワハラを受けながら仕事を続けるのは無理かもなぁ…なんて思ったりもしました。今でも微妙なのに。
言い方はあれですが、こういう時代もあったんだと思うことにします。

<角川書店 2018.12>H31.1.28読了

男尊女子 酒井順子4

男尊女子男尊女子
著者:酒井 順子
集英社(2017-05-26)
販売元:Amazon.co.jp

女は下、か。平等は幸せ、か。「男のくせに」と思ってしまうあなたへ。女性の中の男女差別意識をあぶり出す20章。

酒井さんとは世代が異なるので、共感できる作品と出来ない作品とあるのですが^^;この作品は分かるわーと思うところがたくさんありました。
中年、高齢の夫婦の会話を見ていたら旦那さんが奥さんを見下すように話している人をたまに見かけます。なんでそんなに偉そうなんだろうと思ったこともありました。
私の世代では専業主婦を目指している人はいなかったような気がしますけど、どうなのかな。物心ついた時から不景気だったので変に悟っていたのかもしれないです。
酒井さんが書かれていたことで分かる分かる!と思ったのは今の女子中高生の言葉遣い。
勿論みんながとは思っていませんが、本当に男の子みたいに口の悪い子をよく見かけます。私は汚い言葉遣いをしたら都度母から注意されていましたが^^;今はそんなことないのかなぁ。品格とはなんだ!なんて思ってしまいます。
結婚観や仕事観は私は酒井さんに似ている気がします。甘えるのが下手な私は男の人から見たら面白みに欠けるんだろうなと思います^^;仕事だって辞めたくないし。自分で稼いだお金で生きていきたい。
日本はまだ昭和の先入観が抜けていないんでしょうね。これが10年後20年後になったらまた変わるのでしょうか。その姿を見たいような…見たくないような…。

<集英社 2017.5>H29.7.3読了

朝からスキャンダル 酒井順子4

朝からスキャンダル朝からスキャンダル
著者:酒井 順子
講談社(2016-08-24)
販売元:Amazon.co.jp

ブラキャミ出勤の是非を問い、中年感が溢れるフジテレビを応援し、女性の個食スポットが気になり、ジェームズ・ボンドと寅さんの共通点を発見し、無個性になれる人間ドックでリフレッシュ。
一億総活躍って出産のこと? ラグビーブームは銃後願望の表れ? 最近の不倫は地味こそ非日常? 世間を賑わすスキャンダルから、男が、女が、人生が見えてくる。『負け犬の遠吠え』から13年経ってもユーモアと毒と優しさは絶好調、アラフィフ代表が贈る大人気エッセイ!

週刊朝日の連載、もう何冊も発刊されていますよね。私、全然把握できていないですが、何冊かは読んでいると思います^^;ほんの少し前の話題なので、そういえばそんな話題あったよねーっていうのが多くて思い出すリハビリを受けていたような気分でした。
酒井さんの考え方は、内容によって共感できるのと出来ないのと半々くらいでしたかねー。それは世代の差もあると思いますし、もちろん個々に考え方は違いますから^^;当たり前なんですけども。それでもそういう考え方もできるのかと思ったりもしました。
それでもすまっぷに関することは言ってよかったのかなぁ。炎上しなかったのかなぁと勝手に心配^^;読んでいて何となく違うなーと思ったので…。まああくまで意見には個人差がありますしね。私の意見だって見当違いかもしれませんし。
不倫に関しての話は面白かったなぁ。確かに金銭面に関しては不倫は昔と今じゃ違うのかも。そうなるとどうしてそこまでして不倫するんだろうなぁと恋愛経験の少ない私は思うんすけどね。まあそれは当事者にしか分からない事っすからね。
ブラキャミに関してはあさイチで最近聞いた話題だったので読んでいて面白かったです^^ラクならいいんじゃないですかね、ブラキャミで出勤しても。私は1回も着たことがないのであれなんですが。こういう日常の事を話してくれるのも良いですよね。この連載の本は見つけたらこれからも読んでみようと思っています。

<講談社 2016.8>H28.11.19読了

裏が、幸せ。 酒井順子4

裏が、幸せ。裏が、幸せ。
著者:酒井 順子
小学館(2015-02-25)
販売元:Amazon.co.jp

常に時代を先取りする話題作を刊行してきた酒井順子氏が、”控え目だけれども鋭い光を放つ”日本海側の魅力を存分に伝えるエッセイ。
経済発展=幸福と、太平洋側を「表」として走ってきた日本ですが、とくに東日本大震災以降、その構図はくずれつつあります。経済至上主義によって、私たちは、日本人にとって大切なものをたくさん失ってきたのではないかということに、多くの人が気づき始めています。
そして、その開発の手を逃れて、ひっそりとマイペースで生きてきた日本海側=「裏」には、裏だからこその日本の大切なもの=「幸せ」が、たくさん詰まっていることに、日本中を何度も旅してきた著者は魅了されました。
都道府県別幸福度ランキングでは、トップ3は福井、富山、石川の北陸三県。富山にある世界一のスタバ、日本海が必須の演歌、美人が多い秘密、谷崎潤一郎、水上勉、泉鏡花、川端康成が描いた「裏」、顔を隠す盆踊り、金箔のほとんどを生産する金沢…などなど 「裏の宝もの」が満載。北陸新幹線の開業もあって大注目の日本海側。その良さを堪能できて、「幸せ」を求めて旅に出たくなるエッセイです。

今回は裏日本の話。
私、裏日本っていう言葉を初めて知りました。いや、聞いたことはあったのかなぁ。でもそこまで印象に残っていない…。
私は生まれも育ちも歴史の浅い北日本の人間なんでね…^^;本州へ行くと歴史の深さを感じて羨ましく感じたりもします。
酒井さんが紹介されたところは新潟県だけ行ったことがありますが他は言った事がありません。でも北陸も山陰も前から行ってみたいなと思っていましたし、もしも北海道以外で住むなら北陸が良いなぁと思ってもいました。
行った事がないので違うのかもしれないですが雪が降るということで気候がちょっと似てるかなと思った事と、共働き世帯が多いと聞いているので結婚の予定はないんですけど働く女性が住みやすそうな場所だなぁという印象だったので。
鳥取と島根も行きたいと思う場所です。出雲大社もそうですが、鳥取県は凄く魅力的なんです。好きな漫画家さんの生誕の地ですし、鳥取県立図書館がとても魅力的で^^行ってみたいなと思ってました。
酒井さんはなかなかの鉄子であり、歴女だなと思いながら読んでました。知らないことばかりだったので面白かったです。
静御前と巴御前は知っていましたが、板額御前は知らなかった…。ゆかりの地へ行ってみたくなりました。

<小学館 2015.2>H27.6.3読了

泣いたの、バレた? 酒井順子3

泣いたの、バレた?泣いたの、バレた?
著者:酒井 順子
講談社(2014-08-20)
販売元:Amazon.co.jp

涙大賞は、真央ちゃん? オボちゃん? それとも、ののちゃん? 涙は女の武器だけど、男にも捨て身の涙がある――。
いずれにせよ、泣いた後が問題だ……すべてをチャラにできますか!?
週刊現代人気連載第9弾!

この連載エッセイはなんとなく出たら読んでいたのですが、今回は1番共感できるものが少なかったかなー。
酒井さんの物言いはズバズバしていてよく言った!というのもあるのだけど、今回はそこまで言っちゃって大丈夫なの?ドキドキ…っていうのが多かった気がして^^;
エッセイの中に「昨今のアラサー世代というのは、やたらとネット上での貧乏自慢と非モテ自慢が多いんですよ」っていうくだりがあって、いやいやいや!って思ったのもあるのかも^^;私アラサー世代だけどそんなこと言ったことあったかなぁ。
ただやたらと行間が空いてる文章が嫌って言うのは共感しました。私もみっちりの方が良いです。酒井さんの言うスカスカ世代だけどみっちりの方が良いです。
そのくらいかなー。今回は共感できることが少なくて残念。

〈講談社 2014.8〉H26.9.23読了

本が多すぎる 酒井順子4

本が多すぎる (文春文庫)本が多すぎる (文春文庫)
著者:酒井 順子
文藝春秋(2014-06-10)
販売元:Amazon.co.jp

幸福ということ、生きるということは、読むことの中に入っているのだなあ―世相の奥に漂う微妙な空気を、鮮やかな言葉にして絶大な共感を得てきた“現代の清少納言”が、「本」を通して覗く多様な世界。母と娘、野心と老い、部活にSMに歌舞伎、そして震災。週刊文春の名物連載をオリジナル文庫化。最強の読書エッセイ集!

本に関するエッセイは好きですがこの本は長かったですねー^^;読んでいて楽しかったですけどページ数が多くて読んでも読んでもな感じに陥りました。すみません。
でも、バラエティに富んでいて面白かったです。
実際に既読の本もありました。
「三四郎はそれから門を出た」「桐島、部活やめるってよ」「建てて、いい?」「野心のすすめ」「和菓子のアン」
・・・多分ほかにもあると思いますが思い当たるのはこのくらい。
酒井さん自身の感性も面白くてこの作品でこう見るのか!っていうのが新鮮だったりしました。
そういえば紅白とデパートクマグスの寺坂さんの本もありました。あの人本も出してたのね。しかもデパートの方…思わず笑っちゃいました。
タイトルにもありますけど、巷で出版されている本が多すぎますよね。読みたい本が多すぎて読み切れなくて困っちゃいます^^
まあ、でも焦らず私も読みたい本を好きなようにこれからも読んでいこうと改めて思った次第です。
にしても酒井さん、現代の清少納言なんて言われてるの?^^;初めて知りました。

〈文芸春秋2014.6〉H26.9.9読了

女を観る歌舞伎 酒井順子4

女を観る歌舞伎女を観る歌舞伎
著者:酒井 順子
文藝春秋(2014-05-28)
販売元:Amazon.co.jp

歌舞伎の女は、こんなにアツい!!初めての男が忘れられず、遊女に身を落とすお姫様。「桜姫東文章 さくらひめあずまぶんしょう」
主君の子を守るために、息子を身代わりにする乳母。「伽羅先代萩 めいぼくせんだいはぎ」親のために吉原に身を売ろうとする町娘。「文七元結 ぶんしちもっとい」
――歌舞伎の演目に出てくるのは、人生に必死な女ばかり。
彼女たちの気持ちに思いを馳せれば、もっともっと歌舞伎の世界が身近に感じられます。
興味はあるけど、難しそう……歌舞伎にそんなイメージを持っている人も、これを読めば劇場に駆け込まずにはいられない!単なる解説には終わらない、いちばん楽しい歌舞伎論です。

酒井さんのエッセイ、今回のテーマは歌舞伎です。
歌舞伎は某あの人が好きだから気にはなっているのですが勿論行ったことはありませんし、何となく畏れ多くて私みたいな若輩者が入っていいものなんだろうかと思って尻込みしてしまうような場所です。
歌舞伎そのものがどんなものかもたぶん分かっていないので^^;この本は知識を得るために参考になった作品でした。
といっても、たぶん酒井さんの味方は結構特異なのではないかと思うのですが。
それでも歌舞伎に登場する女がどんなものなのかというのが分かったのが良かったです。
それにしても可哀想で不憫な女がたくさん登場するんですね…
理不尽とかいつか報われるとかそんなことを思ったところで非情さは変わらないというか・・・
面白かったです。八百屋お七とか分かるお話もあったのでそういうものから入ってみて、歌舞伎を知っていきたいなと思いました。

〈文芸春秋 2014.5〉H26.6.29読了

そんなに、変わった? 酒井順子4

そんなに、変わった?そんなに、変わった?
著者:酒井順子
講談社(2013-06-26)
販売元:Amazon.co.jp

景気も、自分も、キョンキョンも。
長き低迷期を抜け、アベノミクスでいよいよ景気回復?
”負け犬”誕生からはや10年。ますます”進化”をつづける、「週刊現代」人気連載第8弾!

そういえば「負け犬」っていう言葉を産んだのはこの方だったっていう事を読んで思い出しました。10年前はまだ10代だった私は思いっきり他人事だったのだけど、30代が近づいてきて他人事ではなくなってきた今日この頃。
著者の考えとは裏腹に「負け犬」という言葉だけが独り歩きしてしまったんじゃないかなぁなんて思っていたのですが、どうなんでしょうね。
酒井さんもおっしゃっていましたが、10年前よりも更に今は独身の人も増えて「負け犬」っていう言葉はまた違った意味になってきているような気がします。
まあ答えはないんだから、これ以上は言いませんけどね。
酒井さんの本をちょいちょい読んでいるので結構被って知っていることもあってちょっと嬉しかったり。お墓が新大久保にあるから大変だとか^^;
わかるーって思ったのは女性の話し方。
私もイラッとしたら汚い言葉を使って罵倒するときはなくもないですけど←
でも、公共交通機関に乗っている時に女性から発せられてるとは思えない口調を耳にすることが多々あります。特に制服を着た女の子たち。もちろんごく一部だと思いますし若いからっていう理由を付けるつもりはないですけど、女の子でしかもどこの学校だか分かる格好でそんな言葉遣いをするのはいかがなものか…と思ったりしたときがあったので酒井さんの文章に凄く共感しました。
酒井さんと世代が少し違うので共感できるところは多くはなかったんですけど、これから共感できる出来事が訪れるかもしれないと思って勉強だと思って^^;読みました。

〈講談社 2013.6〉H25.8.6読了

泡沫日記 酒井順子4

泡沫日記泡沫日記
著者:酒井 順子
集英社(2013-04-26)
販売元:Amazon.co.jp

親の死、介護、我が身の老化、友人の死、花粉症発症などなど、40代女子には初めてのことが次々と訪れる。そして東日本大震災。著者の身辺を通して「今の日本」が浮かび上がる、初の日記風エッセイ。

読んでいて最近した初体験って何だろうなーって思ったのだけど、最近はないなー。転職はしたけど転職2回目だし←
あ、でも仕事内での初体験はたくさんあるか。
なんて、酒井さんが色々初体験話をされていたので私も自分に置き換えて考えてみました。確かに子供の頃ってやることなすこと初めてのものが多くて、環境が変わることに激しく敏感だった私は日々不安でしたねー。それは今でも基本的に変わらないけど。環境が変わることに楽しみ!より先に絶対不安が来る人なので。考えてもしょうがないんですけどね、でも性格だからもう治りません←
酒井さんが初体験されたジャニーズのコンサートというのは私は13年も前に体験済みです^m^でも、嵐のコンサートで眠くなるって凄いな。面白いと思っているにもかかわらず。体質なんでしょうね。
そしてあと反応したのはディナーショー。私も行ったことがありません。
値段設定が高いですよね。札幌でも割と有名人がホテルに来ますけれども。
とおーい昔にトニセンがディナーショーをやったことがありましたね。最初で最後だけど、今のところ。
あ、でもあれはディナーショーじゃなくて結婚披露宴か←
その時は学生で東京へは行けなかったしカミセンはいないしで全く行く気はなかったんだけど、今考えたらヒロシのウエディングドレス姿は見てみたかったかな^^
今の仕事がまだ勤めて5ヶ月弱なので丸1年経つまでは初体験が多い気がするけどそれが落ち着いたらしばらくそういうのもないんだろうなと思う。
そして、きっと酒井さんくらいの年齢になったら再び初体験がたくさん押し寄せてくるんだろうなーとも思います。
それにしたって子供の頃よりも初めての事は減っているんだろうから、これは初めて経験するなと思うことをかみしめて行きたいなと思いました。
まあ近々どでかい初体験が私を待っているんですけども…(結婚ではありません。念のため)

〈集英社 2013.4〉H25.7.22読了

地下旅! 酒井順子4

地下旅! (文春文庫)地下旅! (文春文庫)
著者:酒井 順子
文藝春秋(2013-02-08)
販売元:Amazon.co.jp

鉄道好きとして知られる著者が、今回とりあげるのは「地下鉄」。約4年かけて50以上の地下鉄駅をまわり、地下鉄で行ける東京の名所を独自の基準でピックアップしました。そのなかには、東京生まれ・東京育ちの著者をして「来たのは、はじめて!」といわしめる隠れスポットも。地下鉄への愛にあふれた新しい東京ガイド。

東京へはもう数えきれないほど行っていますが、大体がJR山手線界隈でそこまで地下鉄を利用したことはありませんでした。でも、昔は東京は路線がたくさんあって混乱すると思っていたのが、今は東京はいろんなところに路線があって便利になったなと考えが変わり、ちょっと大人になったのか?なんて思ってます^^;
酒井さんが地下鉄に乗っていかれた場所はなかなかマニアックでしたが面白かったです。
ちょっと印象的だった場所をいくつか。
護国寺は去年木更津に旅行に行ったときに一緒に行きました。父が加山雄三が大好きなので「ゆうゆう散歩」で行ったところを散策したいと言い、その一つがここだったからです。目的の場所はまた違うんですけど、行ったことのない街を歩いてお店に入ったりするのは楽しいですよね。
新木場も行ったことがあります。東京都現代美術館の最寄駅ですよね?厳密にいうと最寄じゃないけど^^;その美術館に行こうと思ったら外国人の観光客に美術館までの道のりを尋ねられました。何で私?こんな田舎者の観光客なのになぜ?とドキドキした記憶が^^;そしてその美術館を見た後に代々木へカミコンに行ったわけです←
酒井さんが行かれた印刷博物館、私も行ったことがあります。大学生の時に図書館情報学過程の受講生徒対象で図書館めぐりツアーが繰り広げられたのですがその中の1か所がここでした。本よりももっと原型の印刷というものに触れられて良かったと思いました。そのツアーの中で国際子ども図書館にも行きました。建物がレトロで素敵ですよね。ここは岡田君が「月刊MOE」という雑誌の撮影で以前来ているんです。「ゲド戦記」の宣伝のとき。岡田君が撮影で使った場所を写真に収めたかったのですが、ここは撮影禁止でした。残念。
神保町はいつか行きたいと思っている町です。今のところ東京へ行く予定はないけど(剛君の舞台の時に行けたら良いな)今回はジャニショ以外に←マニアックな場所も巡れたらいいなと思います。
東京以外の地下旅も書かれていました。札幌は地下鉄東豊線。私が最も使わない路線です^^;マニアックだなと思ったら、野球を見に札幌ドームへ行かれたんですねー。福住駅からドームって結構歩くんですよー。私は就活のためにドームへ行きました←あ、野球も1回見ましたね、去年の最終戦。マー君が見れて嬉しかった(日ハムは?)
私が東豊線を使うのはV6のコンサートへ行く時くらいです。やっぱり地元ネタが出てくると嬉しいですね。

〈文藝春秋 2013.2〉H25.5.11読了

29歳(ニジュク)と30歳(サンジュウ) 酒井順子4

29歳(ニジュク)と30歳(サンジュウ)のあいだには29歳(ニジュク)と30歳(サンジュウ)のあいだには
著者:酒井 順子
新潮社(1998-06)
販売元:Amazon.co.jp

あなたはギャル期を、どう過ごしてきたのでしょう。そして今は...?27歳から31歳までの独身女子の心持を、自らの身も切る潔さと円熟の筆芸で、大分析!「結婚・出産したくないわけじゃあないけれど、今はとりあえずいいかなぁ」と思っているうちに、日々がそれなりに楽しくすぎてしまった皆さんに、きっと拍手をいただける快著。

タイトルに惹かれて読みました。
何だかおかしいなぁ…と思ったら15年も前の作品だったんですね。確か酒井さんはもう40代なはず…と思っていたので。腑に落ちました。
28歳になって30歳のカウントダウンが始まりつつあるなぁ…なんて思い始めてきて、酒井さんと同じく実家にい続けていいのかなぁ。一度も家を出ないというのはいかがなものか…と思いつつ前の職場の給料では一人暮らしは出来ず。
30歳までに転職して家を出て独り立ちしてやる!っていう想いだけは去年あたりから持っていて。そして転職して正職員になれてちょっと安定したので叶えられるかなぁ…と思っておりまして。
そして今年の秋あたりに一人暮らしをしようかなと考えている所でした。そうしたら酒井さんも同じ歳で初めて一人暮らしをされたみたいで、何だか勇気が湧いてきました。私、このまま実家にい続けたらワガママでい続けて、親に依存し続けるだろうなと思ったんですよねー。そのまま侵食していったら私は一人では何もできない30代になるんじゃないだろうか…と恐怖も感じたりして。そんな感じです。
酒井さんいわく28歳はヌルい年らしいです。危機感がまだないから。らしいです。
いや、転職する前、私無駄に焦ってたよ。まあ、ひとそれぞれですね。
でも、早く30代になりたいという気持ちも私はあるんです。どうも私は平均年齢が高い職場にいることが多くて(1つ前の職場は違うけど)、20代だと小娘に思われることばかりで^^;まあ、仕事も出来ないし今のうちに失敗をたくさんしておこうと思いつつ。
そして30前後で儀式として繰り広げられる「結婚」「出産」について。
私も言われましたよ、ついに。直球で「妹に先こされちゃったね」って親戚の伯父さんに言われましたよ。直球すぎて何も言えませんでしたよ。言われることを分かっていたけどあまりにドストレートだと結構ショックだなぁ…なんて思ったり。
結婚するのとしないのと、どちらが正解っていうわけではないと思うけど、きっと私にとっては永遠の悩みだと思う。まあ、私には電撃結婚の線があるらしいから、期待しないで待ちましょう^m^
最後に、友人と「老後は一緒に暮らそう」と約束したことがあったと書かれていたのですが、私も冗談で友人とそういう話をしてました。2年くらい前に^m^
2人とも独身だったら老後は一緒に暮らそうかっていう…
でも、言い出しっぺの友人に彼氏が出来てしまったので、きっとその約束はキレイサッパリ忘れている事でしょう。仕方ないもんね。
良く30歳を過ぎてラクになったっていう意見も聴きます。
私はどうなるか分からないですが、私も30歳を迎えた時に気持ちが楽になったと思えていたら良いなと思います。

〈新潮社 1998.6〉H25.3.25読了

この年齢(とし)だった! 酒井順子4

この年齢だった!この年齢だった!
著者:酒井 順子
集英社(2012-09-26)
販売元:Amazon.co.jp
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女性の転機はいつ訪れる? 27人の女子的偉人伝!
レディー・ガガ11歳、紫式部35歳、向田邦子51歳etc。古今東西の"成し遂げた女性"27人の人生を、転機の年齢をキーワードにひもとく。読めばきっと背中を押してくれる、全世代の女性必読の書!

芸能人や有名人、歴史上の人物たちの人生の転機となった年齢を元に酒井さん独自の分析で一人一人の女性について語られています。
登場する方の歴史を知っている人もいれば、全く知らない人もいました。
マザー・テレサやサッチャーさんは何をされた方かは知っていますが、幼少期をどのように過ごされどうしてその仕事を選んだのかまでは知らなかったので「へ〜そうなんだ!」と思うこともたくさんありました。
向田邦子さんが飛行機事故で亡くなられたって私は多分初めて知ったような気がします。小説を書かれるようになったのは、結構経ってからなんですね。
転機となった年齢は皆さん異なりますし、生き方ももちろん人それぞれですけど、その転機をいい方向へ向けられるような人になりたいなと思いました。
私は転機が来たのかな、来ていないのかな。1つの小さな転機は来たのだと思う。図書館司書になったということ。もう一つ、色恋沙汰で何かないかなぁなんて、思ったりする。

〈集英社 2012.9〉H24.11.1読了

もう、忘れたの? 酒井順子4

もう、忘れたの?もう、忘れたの?
著者:酒井 順子
講談社(2012-06-27)
販売元:Amazon.co.jp
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「週刊現代」人気連載、7年目のリニューアル!
芦田愛菜ちゃんの将来を想い、三陸鉄道に復興の希望を見、なでしこジャパンにうっとり。「ゆうゆうワイド」生出演にしびれ、木島佳苗裁判に注目し、復活したフラガールたちの姿に目頭を熱くする。
「人気子役に期待すること」「進め三鉄 希望を乗せて」「なでしこ達の憂鬱」「”大人の書店”の地域性」「態度(だけ)美人という生き方」など40編。清水ミチコさんとの「リニューアル記念」スペシャル対談も収録!

相変わらず面白かったです。結構な事書かれていますけど、酒井さん大丈夫?と若干不安になりました^^;
面白かったのは「夫婦かどうかの見分け方」かな。確かに旅館とかでご飯を食べていて、たくさん喋っている男女は夫婦には見えないかも…壮年層だと。しゃべらないで黙々と食べている方が夫婦らしいかもしれない。日本は。まあ、時代の流れで数十年後には概念が変わっているかもしれませんけどね。
そして「なでしこ達の憂鬱」は凄くよく分かりました。W杯で優勝してから一躍時の人になって、メディアに報道されるようになって生活はガラッと変わったと思います。で、テレビ出演をしている時は確かに「彼氏はいるのか」とか「結婚願望」とかがやたらとフューチャーされている気がする。で、更に確かにフィギュアの女性選手はそんなことは言われないですよね。軽く見られているというのではないと思うけど、世界一になった選手たちに聞く質問じゃないですよね?もちろん男子がW杯で優勝したとしてもそんなことは聞くことはないだろうし。読んでて腹が立ってきました^^;この間もロンドンに向かうのに、男子はビジネスで女子はエコノミーだったんでしょ?W杯で優勝ですよ?澤選手なんて得点王にMVPですよ?世界が聞いたら何ていうだろう。やっぱり何かしらの差別はなくなっていないんだろうなと思います。
そして「GNPよりGNW?」は私も激しく同意です。本屋さんで本の上にバックを置く輩を見たことがあります。その下の本、商品なんですけど?あんた責任もって買うの?って思った事があります。紙が大事にされていないですよね。本当に悲しくて辛いです。
同意できるところも新しく知ったことも面白く読みました。この連載はずっと続いていってほしいです。

〈講談社 2012.6〉H24.7.18読了

おばあさんの魂 酒井順子3

おばあさんの魂おばあさんの魂
著者:酒井 順子
幻冬舎(2011-10-05)
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負け犬世代の目指すべき「おばあさん像」を徹底研究!
年を重ねることに不安を覚えたら読むべし!将来のおばあさんへ、女子必読の書
日本人女性の平均寿命は、約86歳。女性として生まれたならば、非常に高い確率で「おばあさん」になる運命を持っているのです。テレビや雑誌、目に付く情報のほとんどが「いつまでも若く、美しく」と煽りますが、女性の価値って本当に「若く」「美しい」ことだけ!?思い切って、将来の「楽しいおばあさんライフ」を目指すのも、いいのではないでしょうか。そこで、「私達はいかにして素敵なおばあさんになるか」「おばあさんが持つ魅力とは、何なのか」を過去の偉大なるおばあさん達から学ぼうではないか、と奮起。『負け犬の遠吠え』の著者のその後の過ごし方を熱く熱く語るエッセイです。

ご自分のおばあさんのお話や、有名人のおばあさんのお話などとにかくおばあさんについて書かれているエッセイです。
酒井さんは本当にいろんなジャンルのエッセイをかかれる人ですね。
有名人や芸能人、漫画や本の中に登場するおばあさんなどたくさん登場しますが、どのおばあさんも(おばあさんと言う言い方は失礼ですね)それぞれ生き方が素敵だと思いました。
たくさんの苦労もされていると思いますが、だからこそ、年をとってからにじみ出る凄さがあるのかなと思います。
私は将来どんなおばあさんになるんだろう。
とりあえず中身がない今のままの状態でおばあさんにはなりたくないなぁ。

〈幻冬舎 2011.10〉H23.11.4読了

昔は、よかった? 酒井順子4

昔は、よかった?昔は、よかった?
著者:酒井 順子
講談社(2011-07-29)
販売元:Amazon.co.jp
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きれいなのは思い出だけじゃないんです! 「四十代のラブ・アゲイン」「源氏物語と海老蔵物語」「人前チューの絶滅」「私と原発」「フェイスブックで覗き見気分」など思い出づくりにも最適の全53篇!

週刊現代に連載しているもので、今回で6冊目だそうです。それは知らなかった^^;新刊だ〜と思って手に取ったのだけど。
最初からびっくりしました。目次をばーっと見ていて「ジャニーズと金閣寺」というタイトルが目に飛び込んできたんです。
え?え?ジャニーズと金閣寺?思いっきり剛君舞台やってますけど。ちょっとでも剛君のことかいててくれないかなぁ〜・・・なんて思っていたら。
・・・思いっきり剛君のことでした^^;びっくり。最初にそこだけまず読みましたよね。そりゃ。
しをんさんのエッセイで「森○剛」って書かれていたことはあったけど^m^V6の名前を読んでいる本の中から発見したのは初めて!嬉しかった〜。
内容もね、良かったんです。酒井さんは「金閣寺」を観劇なさったのだそう。しかも原作がとても好きだったので(「金閣寺の燃やし方」という本も出されてるくらい。)、どう舞台化するんだろう。主人公の吃音の青年は誰がどう演じるんだろうと気になっていたそうです。で、見てみたら剛君。その姿を見た瞬間、納得したそうです。タッキーでも岡田君でもなく、剛君だからしっくり来るって書いてました^^;
ジャニーズのタレントは若いうちはキャーキャー言われているけど、脱皮するのは難しいもの。でも、剛君はそこから脱出した。それをファンも満足してるんだろうといってくれていて嬉しかったです。そうそう、剛君の演技は凄いのよ!最後に「溝口役をジャニーズの人、それも森田くんへという配役は、演出家の慧眼というべきものだと思います」と書かれていて、嬉しかったです。ファンではない人のコメントって、嬉しいものですね^^
酒井さん、来年東京で凱旋公演をしますのでその時もぜひ!観にいらしてくださいね!(宣伝)
その部分だけ読んで結構満足したんですけど、他の部分の感想も。
酒井さんの世代での振り返りなので微妙に合わないところもあったのですが、面白かったところを抜粋。
朝ドラを見ていた作品で1番昔のものは何かで世代が分かるっていう部分があったのですが。
私も考えてみました。みていたと思うけど内容は覚えてないけどタイトルだけ覚えているのは「ぴあの」「春よ、こい」「ひらり」
で、ガッツリ見て内容も覚えているのは「あぐり」ですね。あぐりは中学1年の時だと思います。斗真君も子役で出てたね。なぜか「あぐり」だけは最初から最後まで親に録画を頼んでみていたんですよね〜。なので凄く覚えています。その次にガッツリ見たのが「ゲゲゲの女房」ですから^^;
これで、世代の参考になるかな?
あとはサザエさんは今やファンタジーの域に入っていると著者が言っていたのだが。
前に何かで見たのだけど、サザエさんって昔は家族旅行でいろんな場所へ行ってるんですよね。日本全国を旅してるんです。でも、最近はそれはない。理由はサザエさんを舞台とした時代と今の時代が合わなくなってきたから。あくまでサザエさんは日本の70年代の世界を保っているんだそうです。今っぽい部分を入れちゃったら、サザエさんじゃないもんね。たまに27時間テレビで芸能人が声優をしたりするけど、それくらいだし。
サザエさんはずっと視聴率がいいらしいですけど、古きよき日本の姿が残っているから見る人もずっと見続けているんですかね。
あとは最近の子どもの名前の話。
いや〜・・・すごいですね。いろんな名前があるもんだ。
酒井さんがおっしゃってますが「名は体を表す」んですよね〜。私は自分にもしかして子どもが出来たら絶対に麗とかつけないようにしよう・・・名前負けしそうだから^^;
それくらいかな〜
ほかは歌舞伎とか世相とかそんな話題だったから割愛で。面白かったです。

〈講談社 2011.7〉H23.9.7読了

紫式部の欲望 酒井順子4

紫式部の欲望紫式部の欲望
著者:酒井 順子
集英社(2011-04-26)
販売元:Amazon.co.jp
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したい、されたい、なりたい、ほしい。千年前に紫式部が考えていたこと。秘密をばらしたい、乱暴に迫られたい、待っていてほしい、ほか、紫式部がぐっと身近になる全19章。『源氏物語』の新しい読み方。

酒井さんのエッセイ、今年に入ってからちょこちょこ読んでいます。
金閣寺の小説に関してだったり、旅行記だったり、コスプレしてみたり^m^
酒井さんのエッセイの幅はもの凄く広いですね。
今回のテーマは「源氏物語」というか、紫式部についてでしょうか。
私も源氏物語はちゃんと読んで理解したいと思っているのですが、難しいですよね。
林望さんの「謹訳源氏物語」を読んではいますが、まだ3冊しか読んでいません。
この本を読むことで大まかでも分かればいいなと思っていました。
源氏物語の解説と言うよりは源氏物語を通して紫式部が訴えていた事を考える作品でしたね。
紫式部は今で言うキャリアウーマンのようなポジションで、旦那さんはすぐになくしてずっと独り身だったんですよね。だから正妻として良い思いはしていないから光源氏の正妻だった葵の上や女三宮は源氏にさほど愛されなかったのではないか。とか、酒井さんの視点でいろんな紫式部像が描かれていて面白かったです。
源氏物語の解説も書かれていますが、読めば読むほど源氏ってひどい奴だなぁと思ったり。
だって不法侵入やら強姦まがいのものを平気でしてますからね。地位と容姿だけで許されているような気がします・・・。
紫の上は小さい頃のイメージしかないのですが、源氏の元で自由に育てられたというよりは、源氏の理想的な形に育てられたからずっと縛られ続けていたっていうのはなるほどなと思いました。確かに正妻になったわけではないですもんね。源氏との子供も生まれなかったし・・・。可哀相と思いました。
この本を読んで、改めて源氏物語をちゃんと読みたいと思いました。
林望さんの「謹訳源氏物語」は今のところ五までかな?出ていると思うので、読まなければ!と思いました。

〈集英社 2011.4〉H23.5.28読了

着ればわかる! 酒井順子4

着ればわかる!着ればわかる!
著者:酒井 順子
文藝春秋(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
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CA、宝塚、自衛隊、十二単……着てみたやってみた全18着。エッセイの名手が面白おかしく解き明かす「着るもの」と人の深〜いつながり。

何事も見てみないことには心理が分からん。ということで、酒井さんがエッセイの中でいろんなコスプレをされてます。いや〜・・・凄いですね^^;
でも、面白そう。私もやれるならやってみたい。
1番やってみたいのは巫女さんかな。巫女さんの寿命は28歳くらいらしいので・・・
私近づいてます〜^^;
あと、私という存在が消えるくらいの名句を施してくれるならキャバ嬢もやってみたい。同じ理由でゴスロリも。
ゴスロリファッションはラフォーレ原宿で買った模様。
うお〜2ヶ月前に行ったぜ。酒井さんの行ったお店は地下1.5階だったそうで。
私が行ったのは確か地上1.5階だったような・・・。
最後に酒井さんの実際に着た写真が載っていたのですが、何故かビーチバレーだけ載っておらず。
露出が凄いから避けた?なんて失礼な事も思ってしまった。
面白かったです^^

〈文芸春秋 2010.9〉H23.4.12読了

「来ちゃった」  酒井順子・文 ほしよりこ・画4

「来ちゃった」「来ちゃった」
著者:酒井 順子
小学館(2011-02-03)
販売元:Amazon.co.jp
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このふたりの旅が、面白くないはずがない!
著書多数、超人気エッセイスト・酒井順子さんと、『きょうの猫村さん』が人気の漫画家・ほしよりこさん。
ふたりが選んだ目的地は、「出生率一位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」etc.
ど真ん中よりも端っこへ。限りなくニッチなデスティネーションばかり。
行った先ではリュックひとつ背負って、灼熱の太陽に焼かれながらサトウキビ畑のなかで自転車をひたすらこいだり、藁ぞうりに白手袋をはめ、ロープにつかまって岩をよじ登ったり、船酔いで顔面蒼白になったり――
いろんな意味で「来ちゃった…」とぽつり、つぶやいてしまうような、近くて遠い国内旅35に海外2か所を加えた、計37の旅の記録が1冊にぎゅぎゅぎゅっと詰まっています。
あたりまえの観光地を訪ねる旅にはもう飽きてきた大人女子への、旅のヒントが満載です。

最近私の中で酒井順子さんの本がブームです^^
更に、以前も書きましたが私の人生の目標は47都道府県全制覇なんです。
1ヶ月に1回、3年間旅行なんて羨ましいです。仕事とはいえ。
ということで、読みました。
行く場所が、そこにお住まいの方には申し訳ありませんが、なんともマニアックなところが多くて^^;興味深かったです。
北海道も出てきましたが、宗谷本線ですかぁ。私もテレビでしか見たことがありませんが、本当にきれーに北に行く路線ですよね。
行ってみたいなと思ったのは新潟の栃尾と言うところでした。油揚げが食べたい。あとは巴御前のお墓があると言う事で。それも気になる。
と、四国をめぐるお遍路かなぁ。
福岡のお茶も興味深かったです。静岡だけじゃないんですね。っていうのも失礼発言な気がしますが。
私が行った事があったのは広島と岩手かな。青森もあるけど修学旅行だから何となくカウントしたくない。
厳島神社は本当に良かった。酒井さんの行かれた時は広島市民球場があったそうですが、私は建て替えられた後でした。1年しか違わないのに・・・。
そして、やっぱり東北地方の場所は、読んでいて胸が痛くなりました。
福島の「フラガール」の舞台となったスパリゾートハワイ。ここが建設されるまでのドキュメントも見たことがあります。大変な苦労をされたことも。建物は、無事なのかなぁ。
そして、旅行の最後の場所が岩手でした。しかも三陸海岸。2年前に私も岩手、いったんですよね。盛岡と花巻と平泉。
今年は仙台へ行きたいなと思っていたんです・・・。
でも、行けないですね。1日も早く復興する事を願っています。
復興したら、絶対に行きますから!

〈小学館 2011.2〉H23.3.22読了

金閣寺の燃やし方 酒井順子4

金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)
著者:酒井 順子
講談社(2010-10-29)
販売元:Amazon.co.jp
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二人の巨匠が見た金閣寺焼失事件―三島由紀夫と水上勉。生い立ち、気質などことごとく対照的な二人の作家が見た金閣寺消失事件。そこから浮き上がる日本人の姿とは。酒井順子が到達した新境地!

タイトルに惹かれて手に取りました。
来年「金閣寺」の舞台を観に行くから、読まなきゃ読まなきゃと思っているんですけど、積読本が多くて、先に予約が付いている本から読んでいるから結局決意してから2ヶ月くらい経ってもまだ手付かず状態なのです^^;
でも、三島由紀夫の作品は難しそうだから、予備知識があったほうが良いかも!と思って手にしたこの作品。
水上勉の作品は読んだ事はなく、また「金閣寺焼失事件」に関する本を書かれていることも知りませんでした。
また、三島由紀夫の「金閣寺」がこの事件になぞらえている事もこれを読んで知りました。(えー!!)
そんな無知で非常識な私をお許しください。
酒井さんの本も初めてでしたが、読みやすかったですし面白かったです。
三島由紀夫がエリートで東大を出て、官僚になって退職して作家になって割腹自殺したとか(アバウトー)、まあ、アバウトに書きましたが生い立ちを知る事ができましたし。また、水上勉が貧しい生まれで作家として陽の目を見るのに時間がかかったと言う事も知りましたし。
「金閣寺焼失事件」についても、容疑者の生い立ちも細かく書かれていました。
三島由紀夫の「金閣寺」と水上勉の「金閣炎上」は同じ題材を取り上げていても、かかれている人によって重きを置くところが違ったり、主人公の意思が変わったりしているというのも新鮮でした。
読んでいて悲しかったのは、おそらく三島由紀夫は金閣寺を燃やした林養賢の心情は全く分からなかったんだということ。金閣寺が放火された、焼失したという事実を取り上げるために一緒に容疑者の事も調べたんじゃないかと書かれていたところが、何だかちょっと悲しかったです。この本を読んで、すっかり私は容疑者の生い立ちに感情移入してしまったので^^;決して同意したわけではありません。あしからず。
それはやっぱり一応はエリートの家で育ったって言う生い立ちが全く違うから分かり合えない部分なんだろうか。
水上勉は、逆で生い立ちが似ているからこそ人物の方にも注目して書かれているそうなので、私は「金閣炎上」と「五番町夕霧桜」も読んでみたいと思いました。
さ、これで予備知識は出来たんだから「金閣寺」も読まなくては。

〈講談社 2010.10〉H22.11.22読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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