太平洋戦争が終わって18年、日本は焼け跡から奇跡の復活を遂げた。
そして、高度経済成長が始まろうとしていた時代に、復活の象徴として、日本は東京オリンピックの開幕を目前に控えていた。
人々は古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしいと信じていた。
煙突から吐き出される煤煙。道路をひしめく車の土埃。
人々でごった返す街。工事や建物の解体作業の騒音。
しかし、それでも海は青く、緑は輝き、空は広く、世界は希望に満ちてキラキラと輝いていた。
そんな時代に、横浜にあったある高校で、明治に建てられた由緒ある建物をめぐって小さな紛争が起きていた。古いけれど、歴史と思い出のつまった建物。
それを取り壊すべきか、保存すべきか。
ある高校生の男女が、そんな事件の中で出会い、心を通わせ、助け合って行く。
ふたりが見出した日本の“明るい未来”とは、何だったのか。
16歳の海と17歳の俊の愛と友情を横糸に、建物をめぐる紛争を縦糸に、この物語は、まっすぐに生きる高校生たちの群像をさわやかに描いてゆく―。
ようやく見ました。初見です^^;
最後まで見ての感想は、甘酸っぺぇ!!!でした(笑)
海ちゃんはお父さんが早くに亡くなり、お母さんもアメリカへ渡っていて、一人でコクリコ荘を切り盛りしています。料理が出来て、人望があって、お医者さんを目指しているから頭も良くて、ちょっと凄すぎないですか?←
時代背景とかあまりわからずに見始めたので学生がなんでこんなに躍起になっているのか分からなかったけど、これが学生運動というやつか…と思いながら見てました(多分違う)
海は複雑な環境ではあるけど大切に大事に育てられたことが分かる女の子で、それは俊にも同じことを感じました。ちゃんと筋が通っているというか軸がちゃんとしているというか。2人ともそれぞれに友達や環境にも恵まれたのかなとも思います。
個人的には水沼が好きでしたけど(笑)声はめっちゃ風間ぽんだったけど^^まあそれを言うなら風間はまんまオカダだった。水沼もちゃんと育てられたお坊ちゃんって感じだったなぁ。
「まるで安っぽいメロドラマだ」っていうセリフだけ聞き覚えがあったから、当時聞いたことがあったんでしょう。もしくはオカダがどこかで言ってた?(笑)
本当に、そんな展開になるからどうなることかと思いましたけど、事態はもう少し複雑でしたね。
あらすじで東京オリンピックを翌年に控えた、と書かれていたので1963年か〜というのはすぐに分かったんです。でも、よく考えたら戦争が終わってから18年しか経っていないんですよね。当時の高校生たちは戦後すぐに生まれた子たち。いわば希望の星たちです。
徳丸理事長が海に言った言葉がそんな時代を物語っているような気がしました。理事長もいい味出していましたね。高校生の言葉を受けてわざわざ現地に行くなんてなかなかできないですよ。
いい大人たちも多かったのかな。
自分たちは兄妹なのかもしれないし違うのかもしれない。それでも好きだとちゃんと伝える2人は本当に素敵でした。あぁーよかったー。
これから2人はどんな未来を描いていくのでしょう。きっとこれからもまたいろんなことがあるのだろうけど、それを2人で乗り越えていくんだろうなと思いながら見終えました。素敵な物語でした。